※この記事はHD-2D版ドラクエ3の内容に触れています。
※ロマリアまでのストーリーのネタバレをやや含みます。システム面での新要素についても触れるので、買うぞ!と決めている方はご注意ください。
※ストーリのネタバレは嫌だけど、システム面について知りたいということはあとの目次の「ストーリーへの細やかな配慮!」は飛ばすことをおすすめします。クリックで各項に飛べます。
やってますか!HD-2Dドラクエ3!
発売から一週間が過ぎたので、すでにクリアした方も多いことでしょう!かくいう私も終盤まで来ています、多分!
しかし当サイトではまだまだ序盤をだしにこのゲームの魅力をかたっていきたい!
前回はグラフィックと音について語りましたが、今回はそれ以外の要素について初プレイの感想を述べていきたいです。
ストーリーへの細やかな配慮!
ファミコンのゲームは容量との戦いだったと聞きます。限られた容量の中、何を描くか、そのためには何を削るか。それゆえに、今プレイすると説明不足だな?と思う点もしばしば。そこを自分で補完するのも楽しいのですが。
今回のHD-2D版は、ストーリーの隙間を丁寧に埋めているように思えます。
例えば、オルテガのストーリー。彼の旅路はスーファミ版リメイクのときに、オープニングのいわゆるデモ映像として語られました。実際のストーリー内では特に語られず、映像で断片的に描かれて行きます。
これをHD-2D版ではストーリーの中に盛り込んでおり、勇者の父オルテガが一体どのように旅をしたかが、旅をするにつれわかるようになっていきます。町のNPCの中にはオルテガのことを話す者もおり、この地に父がいたんだとより実感できるようになっています。
他には、ロマリアのきんのかんむりの話で、ロマリアの兵士たちがカンダタを捕まえようとしてるシーンに遭遇したりもします。今回新しく追加されたシーンですが、たしかに王の冠が盗まれたのに勇者まかせで、国としては何もしてないんか?という疑問がありますよね。それを、「国もちゃんと動いていましたよ」と見せ、さらには一旦シャンパーニの塔に行った方がいいよと誘導するようになりました。
このように単に演出が豪華になったりストーリーが追加されただけではなく、冒険の途中でなるべく迷わないようにしてくれています。NPCが出すヒントも当時より多くなっています。ストーリー運びを利用して、取りこぼしをなるべくなくそうという工夫がかなり見て取れます。これが、リメイク……!
遊びやすい難易度!
ドラクエ3は元々はファミコンのゲーム。あの頃のゲームの難易度といったら、今の比ではありません。
もちろんそれが楽しかったのですが、ライト層にもドラクエを楽しんでもらいたい。ということなのか、難易度はかなり下がったように思えます。
最近のドラクエがそうであるように、レベルアップしたら全回復、屋内でもルーラが出来る、全滅しても直前でやり直せる、など変化が見られます。最初の方はかなりレベルが上がりやすいので、宿屋で休む必要ないな?レベルです。MPも最初からけっこう持っていますし。あとザオが実装されていたのもびっくりしました。
ゲームが得意ではない人はもちろんのこと、プライベートの時間がそこまで多くない人もありがたい仕様だと思います。現代人、トテモイソガシイ。
ダンジョンだいぶ進んできたけどMPがもうない~となることがあまりないです。めっちゃまほうのせいすいとか手に入るし。
MPをやりくりして、今は帰るべきかも!と判断していたあの頃を思うとなんだか寂しいですが、今の仕様は今の仕様で、MPをガンガン使って爽快に進めるので結構好きです。
あと、そもそもの難易度設定もあります。イージー、ノーマル、ハードですね。
ドラクエは気になるけど、RPGって全然できなくて……という人にも手に取りやすい作品になっていてうれしいです。
歩き回りたくなるフィールド!
グラフィックがよりリアルになる、ということは、オリジナルよりも歩く範囲が増えるということです。ただやみくもに広くなっているだけだと、フィールド探索が単調になってしまうのではないかな~と心配していたのですが、アリアハンを出て驚きました。
なんか光ってる!
そう、フィールドのそこかしこにキラキラ光るものが落ちているのです。調べるとアイテムが手に入ります。これを探すのが楽しい!
でもどうせやくそうとか、そんなにいらないものばっかりなんでしょ~?と思いきや、種や木の実が落ちていることもしばしば。それどころか、普通にその時点で有用な装備品が落ちていたりもします。「あ!これ買おうと思っていたけどまだ買ってなかったんだよね、ラッキー!」とか普通にあります。種や木の実が手に入るのもかなりでかいですしね。
他にも秘密の場所といって、ちょっと様子の違う木や岩などがあります。そこに入ると、これまたアイテムがあったり、今回追加されたバトルロードのモンスターがいたりします。これを探すのも楽しい!
正直このフィールドの新要素がなければもっとサクサク冒険が進んでいるのですが、楽しいので無問題です。
なんでフィールドにアイテムが落ちてんだよ!というのをちゃんとゲーム内で語ってくれているのもポイントが高いです。プレイした人はわかると思いますし、まだな人はぜひご自身の手で聞いてください。
他にもこんなところも
上記で述べた以外にも、初めてドラクエ3をプレイする人でも遊べるようにしているな~という工夫がちらほらと!
たとえば、ツボやタンスなどは何か入っているところにだけ「調べる」が出てきます。何も入っていないタンスはそもそも調べられません。
あるかなないかなとワクワクすることはなくなりましたが、これだけリアルなグラフィックだとそもそも何を調べられるかもわからないので良い工夫ですね。ドラクエ以外のゲームをしたときに、ツボって調べられないんだと思ったりするので、ドラクエしたことない人はツボなどを調べない可能性ありますからね、普通に。
他にもルーラ地点が多いのがあげられます。町や村だけではなく、ダンジョンやほこらにもルーラできます。フィールドが広く、私みたいなやつはキラキラを見つけるといちいち寄り道をしてしまい全然目的地につけないので、これもありがたい!フィールド上の位置関係を記憶するのが苦手な人もうれしいですね。
あと個人的に、これは良い!と思ったのが、ルイーダの酒場のおじさんが性格について教えてくれることです。仲間を新しく登録したとき、そのキャラの性格を教えられるのですが、このときその性格の特徴を教えてくれるようになりました。「力とすばやさが上がりやすいよ」などです。なんとな~く性格によっての上がりやすい上がりにくいは覚えていますけど、それはドラクエ3、しかもリメイク版をプレイしていたから。普通は「おてんばだから、何?」となると思うので、これはとてもありがたいですね。
総じてかなり遊びやすくなっています!
ドラクエ3はパーティー編成や性格を変えられるため、何周でも遊びたいゲームです。なので、遊びやすければ遊びやすいほどいい!
ドラクエを遊んだことがない人にこそ、勧めたい一本!
この週末もドラクエ沼だ!
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