獄炎、読んでますか？
私は相変わらず単行本が出てもなかなか読まない日々を送っています。
この世には漫画が多すぎる。
そんなわけで、勇者アバン編も終わってからだいぶ経つわけですが、たまに最初のほうを読み返してみては（最新刊早く読めよ）思うわけです。
ガンガディアかっけ～～～～！！
私はガンガディアがめちゃくちゃ好きです。ダイ大本編のキャラと比べても、遜色ないほど好きです。
それはもう下記記事で大体語りつくしているほど好きなのですが、好きなものの話は何回したって美味しい。
でかいのがいい
上記二つの記事ではあまり見た目に言及していなかったので、ここで触れておきましょう。
ガンガディアはデストロールというトロル系のモンスター。なので体がでかいです。トロルはだらしない体で愚鈍であるというイメージに劣等感を抱き、めちゃくちゃに体を鍛えています。それはまさしくトロルのイメージを覆すほど。
筋骨隆々までに鍛え上げられたその肉体。もともと体が大きいのも相まって、ものすごい威圧感を与えます。
その肉体美、魔王軍の中でもNo.1です。
でもあくまで彼は魔王軍の参謀。頭脳担当です。そんなギャップがたまりません。
あと眼鏡をかけているのもいいですね。
目が悪いのか……？そうは思えないが……？という至極全うな感情は押しつぶして、あのよだれ垂らしてへらへらしているトロルが、こんなに知性丸出しなのがよいです。でも本当に、なんで眼鏡をかけているんでしょうか。キャラ付けのために自ら伊達眼鏡をかけているとかだったらいいですね。確かに一目見たときに、「こいつガタイすごいいいけど、頭もすごいよさそうだな！」と一発で刷り込まれましたし。あのでかくて太い指で、ちいちゃい眼鏡をくいってあげてるところ、好きです。
強いのがいい
強いです。
ガンガディアめちゃくちゃ強いです。
もちろんほかの幹部たちもとても強いのです。が、ガンガディアは、あの大魔導士マトリフがいなかったらアバン一行は負けていたのでは……！？と思うほどです。マトリフだからこそというか、マトリフしか勝てないのではというか。
そもそもがトロルですから、単純に力が強いです。しかも彼はその努力でもって、ただのトロルよりもはるかに体を鍛え上げています。
さらに呪文の使い手でもある！攻撃魔法は系統に偏らずほぼ何でも使えます。さらにトベルーラやルーラまで習得し、その肉体による瞬発力のみならず魔法を交えての高速移動も可能！
そして頭がいい！力任せに戦う、魔法に頼る、そうではなく、その頭脳を持って相手に確実に勝つための戦略を練ってきます。大魔導士とはいえ、体力は自分のほうが上だ、それならば力を魔法をこのように組み合わせて戦おうと戦略を練ります。ほかにも、メドローアは時間がかかるという弱点があるからそこを狙おう、そのためには失われた呪文であるドラゴラムを習得しよう、と考えたり。現にこれでマトリフをギリギリのところまで追い詰めます。しかしマトリフのほうがその頭脳が上を行ったためにガンガディアは負けてしまいました。これがあの大魔導士マトリフじゃなかったら……！足元に残る小さなメラを見て、それと同等の威力のヒャドを瞬時に作り出せるとかいうさすがに人間離れしすぎている芸当をするマトリフじゃなかったら……！勝ててたのに！
能力でいえば、ハドラーに最も近い実力を持っていたと思いますし、あのまま鍛錬を重ねていればあの時点でのハドラーも超えられたのではないでしょうか。それほどのポテンシャルと、それをさらに上回る努力ができるのがガンガディアです。かっこいい。
ちょっとじめっているのがいい
でかくて強くてかっこいいガンガディアですが、けっこう陰というか、じめじめしています。
彼のもともとの原動力が、自分の種族のイメージからくる劣等感なので、それが顔面にありありと現れています。さわやかの対極にあるようなキャラです。バルトスはけっこうさわやかなのに。
そしてマトリフとの戦いに敗れ、彼に向ける憧れのまなざし。もうこれめちゃくちゃじめっとしてる～～。マトリフに褒められた時の嬉しそうな表情、それもじめっとしてる～～。
それがいい。
それがいいのです。
彼はそれが一番いいのです。
ダイ大本編だと、アバンの使徒と敵の間に芽生える絆的なものって、基本さわやかじゃないですか（使徒が若い子たちだからだろうけど）。でもマトリフとガンガディアのそれは違うんですよ。ガンガディアのじめっとした尊敬の念、そこから生まれるライバル関係。これはダイ大にはなかったものですし、ガンガディアだからこそ。思わず私もにちゃあっとじめっとした笑みをこぼすわけですが。
そして、そんなじめ暗重い感情を向けられて、なんか性格的に「こんなデカブツに尊敬されてもなぁ」とか言いそうなマトリフが、ちゃんと好敵手として接してあげているところもいいです。結局ガンガディアの良さって、マトリフがいてこそなんですよね。
お互いがいるからこそ、高めあってきた関係性なのです。
ガンガディア最高です。
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