ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第四十四回目はターニア!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
兄である主人公と同じ青い髪を、ミディアムくらいまで伸ばした16歳の少女。ライフコッドのような山奥の村で一生を終えてしまうには非常にもったいないほどの美人。
服装は白のロンTに水色のワンピース。服装も兄と似ている。
青い髪をオレンジのバレッタのようなもので留めている。腰に巻いている布とも同じ色に見える。このオレンジ色が、これまた兄のインナーと同じなので、とことん兄弟であることを強調しているように見える。
が、ターニアと主人公は実際には兄妹ではなく血もつながっていないため、ただただ似た服装をしているだけである。たまたまなのか、どちらかが意識して同じような格好をしているのか。なんとなくターニア側が主人公の服装に合わせていそうである。
性格
明るく兄思いの優しい少女。まさに理想的な妹である。巷ではブラコンなどと言われている。実際作中でプレイヤーの選択次第ではだーい好きと言ってくれる。
が、兄が旅に出る時も快く送り出したりと特に兄に依存しているわけではない。
明るい性格であることは間違いないが、なんとなく上の世界においての自分の存在の曖昧さに気づいているような発言も見られる。
また、下の世界では両親を亡くし天街孤独の身であったため、主人公と出会うまでは孤独を感じて過ごしていた。孤独の身であったため、自身に兄がいればいいのにと願うほどになっていた。ここで弟や妹ではなく兄を願うあたり、まだまだ誰かの庇護下にいたいという寂しさを感じられる。
とにかく主人公のことが大好きなので、リメイク版の仲間会話ではバーバラがちょっと嫉妬していたりする。
ストーリー
山奥の村ライフコッドに住むターニアは、兄と二人で暮らしていた。
穏やかで優しい毎日。彼女は今年の村祭りの精霊の使い役に選ばれていた。それに使う精霊の冠を取りに、兄がふもとの町まで出かけていく。
村祭りにて何か不思議な体験をしながらも、自身の役目を終えた彼女は、同じくライフコッドに住む若者ランドからプロポーズをされる。全くいやだというわけではないが、それよりも何かもっと大きな、漠然とした不安を抱えた彼女は思わずその場から逃げ出してしまう。なんだか最近夢も見る。兄とは実は兄妹ではないという夢を。
その次の日、兄は旅に出てしまう。とはいえ永遠の別れではない。帰って来てくれればいつでも笑顔で迎えるつもりだ。
兄妹ではないなんて夢のことは気にせず、いつか帰ってくる兄のために今日も彼女はライフコッドで平穏な暮らしを続ける。大丈夫、旅が終わればまた一緒に暮らせる。
性能
彼女はプレイアブルキャラクターではないため、一緒に戦うことはない。
そのためどういった強さなのかは推測になる。
いかにも戦いとは無縁そうな少女であるため、前衛キャラではないだろう。魔法力があれば僧侶などが最適かもしれない。かわいい妹に回復してもらえたら、ゲント族なんてなんのそのである。
が、ここで忘れてはいけないのが彼女がライフコッドの住民であることである。ライフコッドの住民は、農具でずしおうまるなどの強すぎるモンスターと渡り合えるのだ。上の世界のターニアにはそこまでの力はないだろうが、下の世界のターニアであれば、ある程度戦う力を持っているかもしれない。ものすごい剛腕だったらどうしよう……。その場合はパラディンなどに転職させて、兄を守る騎士になってもらうのもいいかもしれない。やだ、ターニアさんかっこいい!
その他の活躍
妹キャラというのはドラクエ2からいたが(サマルトリアの王子の妹)、ここまでお兄ちゃん大好きキャラというのは初だった。それゆえに、ドラクエの妹キャラと言えば真っ先に彼女の名前を挙げる人も多いだろう。プレイアブルキャラクターではないため他作品への露出はあまりないが、絶大な人気を誇るキャラだ。
余談だが、主人公の本当の妹の名前は大抵の場合「セーラ」になる。これはゲバンからの質問に「ターニア」と答えるとそうなる。初見プレイヤーはとりあえず「ターニア」と答えるだろう。「セーラ」と答えると妹の名前は「クラリス」になる。
総評
お兄ちゃん大好きキャラというだけでも可愛いのに、なによりキャラデザが可愛いターニア。物語の最初、そして中盤に印象に残る活躍をしてくれるがゆえに、エンディングでの切なさもひとしお。
お兄ちゃんって呼んでもいい?と聞かれて「いいえ」なんて答える人、いないよね?ね?
(文・やなぎアキ)
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