そもそも「都市伝説」というもの自体が勝手に捏造されるものだろうけれども……。
昔からの人気作品には多かれ少なかれ都市伝説があるもので、それはドラクエも例外ではない。
有名どころで言うと、
エスタークは実はテリー、とか
キーファに与えた種はアイラに反映されている、とか
フローラと結婚すると山奥の村に墓が一つ増える、とか
一番下の都市伝説はけっこうえぐいが、完全にゲマデマ。他の都市伝説も信ぴょう性がなかったりエマデマだったりがほとんど。だが中には本当のものもあるだろう。そういう都市伝説がドラクエにはいくつもある。
ならば、ここらでもういっちょ都市伝説を増やしてみよう。
ということで、ドラクエの都市伝説をいくつか捏造してみる。
ルドマンに100回話しかけると
ドラクエ5の代表的かつ一番有名なイベントといえば結婚だろう。ビアンカかフローラ(DS版ではさらにここにデボラも加わる)どちらを花嫁にするか、重大な選択をプレイヤーは迫られる。
しかし、結婚したい相手に話しかける場面で、ルドマンに話しかけると
「なんと、この私が好きと申すか!」
と驚かれ、もう一度考えてみろ、と言われる。
当然もう一度考えた結果ルドマンに話しかけたところで、じゃあわしと結婚しよう、となるはずもない。
しかし、そのまま連続100回ルドマンに話しかけると
「あいわかった。キミがそこまで言うなら、私もキミの気持ちに応えよう」
と言うのだ。
そしてルドマンと主人公はめでたく結婚することになる。
これはSFC版のみのイベントらしい。リメイク版だとルドマンの分の会話メッセージも用意しなければいけなかったためだろうか。
マリベルと二人で
ドラクエ7には「夢のキャミソール」というマリベル専用の防具がある。マリベルの見た目が変わる程度でそれ以外は特に使い道のない防具だと思われていたが。
主人公とマリベル以外の他のメンバーとパーティーから外したり戦闘不能にするなどして、主人公とマリベルを二人きりにした状態でフィッシュベルにある主人公の自宅に泊まる。
すると翌朝、主人公の母・マーレに話しかけると上機嫌で「小魚のつくだに」を渡してくるらしい。
これにどういった意味があるのかは各々で考えてほしい。
ロトの子孫が生まれない
ドラクエ1はドラクエ3のその後の物語である。ロトの子孫である主人公がラダトームにて竜王を倒すストーリーだが、このロトというのはすなわちドラクエ3の勇者だ。
ドラクエ3の勇者はゾーマを倒し世界を救った後、人知れず行方をくらましてしまう。しかし死んでしまったわけではなく、どこかで結婚し子供を育てている。そうしてドラクエ1の勇者に繋がっていく。
子供を成すということは勇者に相手がいるということだ。この相手というのが勇者の仲間のうちの一人だという。つまり、勇者が男であればパーティーメンバーのうちの女性誰か。勇者が女であればパーティーメンバーのうちの男性誰かになる。
もしパーティーメンバーの性別が全て一緒であれば、つまり勇者は誰とも結婚することができず、ロトの子孫は存在しないことになる。
マルチェロは元々は
ドラクエ8のマルチェロはククールの異母兄弟であり、お互いが愛憎入り混じった複雑な感情を抱いてる。
だがこのマルチェロは開発当初は女性だったらしい。
生い立ちや境遇はほとんどマルチェロと同じだが、ククールとは全く血のつながりはないという違いがある。単純に使用人の子供らしい。
女性であることでドニの領主の家でも修道院でも不当な扱いを受けてきた彼女は、男性に生まれたククールを恨むようになる。ククールも同様に彼女に対していい感情を抱けないが、完全に憎めない。
最終的には本編と同じようにぎこちないながらも和解をし、軽薄であったククールが本当の愛に気づき始める、というストーリーがあったようだ。
6の真エンディング
ドラクエ6のエンディングは、世界に平和を取り戻したものの慣れ親しんだもう一つの世界、故郷が、そして大切な仲間が消えてしまうという切ないものだった。
しかしドラクエ6にはもう一つエンディングがある。
それは主人公が夢の世界に残るというもの。
夢の世界の自分と現実の世界の自分が一つになっても、夢の世界の自分の意思が強くなりすぎた主人公は、世界を救ったあとも現実世界には戻らず夢の世界に残る決意をする。
ライフコッドでターニアと共に穏やかに過ごし、ゼニスの城にいるバーバラと未来を育てる。それを現実世界の仲間たちが水晶を通して見守っている。どちらが幸せなエンディングと思うかはその人次第だろう。
このエンディングを見る条件は詳しくはわかっていない。もしかしたら開発段階にあった一つの案という話かもしれないが……。
全部デマだよ!!!
都市伝説というのはどこが発端でどうやって広がっていくのかわからない。
もしかしたらここで書いた都市伝説が紆余曲折を経て、本気の都市伝説(本気と本気じゃない都市伝説ってなんだ)になって信じる人が現れるかもしれない。
書いている本人も、「ええ、そうなの?」と思ったりしてしまった。それっぽく書いてあれば信じてしまう可能性はある。
もしそんな人を見かけたらこの記事を見せて、全部嘘だよ!と言ってあげてほしい。
しかし、都市伝説とはいいものですねぇ、ホッホッホ。
(文・やなぎアキ)
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