先日久々にワンピースを読み返し、ビッグ・マムつえ~となりました。
つえ~しみんなの母ちゃんなんだな~と思いながら、ダイ大の記事何書こうかな~とダイ大の方も読んでいたところ一つ思いました。
ダイ大って女性の敵キャラいなくない……?と。いてほしいとかではなくて、単純にいないぞ……?と気づきを得ました。
しいて言えばアルビナスですが、チェスの駒であるゆえに性別などないと本人が言っていたのでやっぱりいないんですよね。ハドラーへの愛だって別に性別とか関係ないですしね。
別にダイ大に限らず一昔前の少年漫画の敵キャラに女性がいる方が珍しかった気もします。ドラゴンボールで女性の戦闘描写のある敵キャラって言うと18号かランファンさんくらいか、いやランファンさんは敵じゃねぇわ、となるくらいなので。判断基準ドラゴンボールなんだ、というのは置いておいて。女性の敵キャラ自体は古くからいますが(ドロンジョ様とか)、そういうイメージがあることにはあると思います。
なのでダイ大に敵の女性キャラがいなくても何も不自然ではないです。でもダイたちサイドにはマァムがいるんだよなぁ。
ここでヒュンケルと初対面したときのヒュンケルの「女とは戦わん」というセリフが思い出されます。それにマァムが「バカにしないでよ 女だって生命をかけるわ…正義のための戦いなら」というのです。
他にもフレイザードが初登場した際に「ここは戦場だ!殺し合いをするところだぜ、女も男も関係ねぇ!」というフレイザードといえばこれ!というセリフを言ってくれますが、これも女性は普通戦場には出ないという考え方から出てくるセリフです。
魔王サイドからこのセリフが出てくるということは、あちらさんは女性は戦うものではない、そもそも戦力にはならないと考えていることがうかがえます。
もちろんダイたち人間側には戦う女性がたくさんいますし、戦う力がないメルルだって力になりたい!と戦場に赴くので、ダイ大という作品そのものが女性は戦えないと考えているわけではありません。そりゃそうじゃ。なのであくまでも魔王サイドがそういう考え方なのでしょう。
今や女性も男性も関係なく戦うことが当然なわけで、そもそもダイたちもそう思っているわけですが、魔王サイドはそうではないというのがちょっと面白いですね。魔界の考え方がそもそもそうなのでしょうか。ロン・ベルクさんの過去回想では、バーンは女性魔族を侍らしましたが、戦いはしないのでしょうか。レオナのことも歌姫にしようとしていて、武力的な反抗を想定していなさそうですもんね。
そんな魔王サイドなので、アルビナスの女性的な見た目をしているけど性別はない、という設定はうまいですね。
魔王軍に女性がいない理由としてはあとは、元となる当時のドラクエ作品自体に女性の見た目のモンスターが少なかったのもありそうです。勇者パーティーには2の段階から女性がいるのに、モンスターは(モンスターだからだけど)女性の見た目のものってかなり少ないです。
ダイ大連載時はドラクエ3やドラクエ4などが基ですが、あの頃ってせいぜいまじょとかです。それゆえに魔王軍には女性のキャラがいないのかもしれません。
でもこれが現代の作品になると多少趣は変わってくるかと思います。やっぱり一人くらいは女性の敵キャラが出てきたんじゃないでしょうか。
今やドラクエにも、ウィッチレディやメイデンドールなど、普通に美女な見た目のモンスターがいるくらいなので、魔王軍の幹部にも抜擢されると思うんですよね。
でもやっぱりヒュンケルや、他にはバランやハドラーなどから女だてらに戦うとは、とか思われていそうです。彼らはその辺考えが振るそうですから。バーンやキルバーンなどは強ければそれでいいって感じですかね。意外とフレイザードがその辺理解を示してくれそうで面白いです。なんせ男も女も関係ねぇですから。
ところで勇者アバンと獄炎の魔王ですが、こちらはどうなのかというとやっぱり魔王サイドには女性キャラはいません。ただし魔王とは関係なくアバンたちと戦う敵で女性キャラがいます。
魔王サイドとはつまりハドラーのことなので、ハドラーの考え方ならたしかに女性キャラはいないことに納得です。しかしそれとは別で敵に女性キャラを出してきたのは、従来のイメージを大事にしつつ新しい要素を取り入れられててすごいうまい作りだと思います。あのあたりの話はかなり面白いので、皆さんも獄炎を読みましょう!
(文・やなぎアキ)
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