「ドラクエで仲間になる女キャラ、大体濁点入ってない?」
と、友人から言われた。
「ほぉん」
と私は思った。
バーバラ
ほんとだ。
ゼシカ
ほんとだ。
たしかに言う通りなのかもしれない。言う通りなのかもしれないけど……。
普通そんなこと疑問に思うか?
まぁいい、せっかくそう言われたからには、本当に女性仲間キャラの濁点率が高いのか考えてみよう。
とりあえず、仲間キャラの定義から。
主人公パーティーに加わる、戦闘に参加するキャラクターということにしよう。
例えば、ドラクエ1のローラ姫やドラクエ4のフレアは仲間キャラに該当しない。
しかし、戦闘に参加するNPCについては?女性ではないが、ドラクエ4のホフマンやドラクエ8のチャゴスなど。チャゴス、逃げるけど。でも戦闘には一応参加してしまっているから。
迷った結果、
「ドラクエ8の仲間キャラは?」
と聞かれて
「ヤンガスとククールとゼシカと、あとチャゴス」
というやつに対しては
(こいつ正気か?)
と思ってしまうのでNPCについても除外することにした。ただ、仲間キャラにチャゴスをあげてくる人とは普通に友達になってみたい。
チャゴスとかいう戦闘に参加してしまうNPCのせいで、ドラクエ4のルーシアは仲間キャラ扱いされなくなってしまった。仕方ない、これが定義。これがルール。己が定めたルールに例外は許さない。それが信条。
ということで、おおむね「仲間キャラと言えば」という定義になった。
ではいよいよ仲間になる女性キャラの濁点率について考えていく。
仲間になる女性キャラをあげつつ、濁点が入っているかどうか見ていこう。当然だが、半濁点は含まないこととする。
ドラクエ1
該当者なし
ドラクエ2
ムーンブルクの王女
っっっ!!!
ムーンブルクの王女、だと!!これは、これはどう扱えばいいのだ?よく考えろ、よく考えるんだ!
ムーンブルクの王女、は、名前ではない!では、これは濁点が入っているとカウントするのは間違いなのか!これは、除外か、除外なのか!
だが待て!最初、友人から提示されたのはあくまで、
「ドラクエで仲間になる女キャラ、大体濁点入ってない?」
だ!!
名前とは言っていない!
よし、カウントだ!ムーンブルクの王女、カウントだ!
あと、調べてみたら、王女の名前候補には「リンダ」というものがあった。濁点だ、よし、心おきなくカウントしよう。
気を取り直して続きを。
ドラクエ3
該当者なし(パーティー編成が自由なため)
ドラクエ4
アリーナ
ミネア
マーニャ
いや、ドラクエ4、濁点つく女性キャラいないじゃん……。全体を見ても濁点がつくのはそもそもブライしかいなかった。
ドラクエ5
ビアンカ
フローラ
デボラ
女の子
チャゴスのせいでベラを入れられなかったのが痛い。
ドラクエ6
ミレーユ
バーバラ
ドランゴ
ドランゴは女の子だから!女の子だからカウントさせて!!
ドラクエ7
マリベル
アイラ
ドラクエ8
ゼシカ
ゲルダ
ドラクエ8だけ見ると、濁点率が100%だ。戦闘に参加するキャラクターという定義をしたため、ミーティアが入らなかったのが要因。
ドラクエ9
該当者なし
ドラクエ9の仲間はストーリー上はいないようなものなので、該当者なし。配信クエストでしか仲間に出来ないのはずるい。
ドラクエ10
該当者なし
ドラクエ11
セーニャ
ベロニカ
マルティナ
シルビアは女性ではなく、乙女なので除外。
以上!!
仲間になる女性キャラ:18名
内、濁点が付くキャラ:9名
仲間になる女性キャラの濁点率:5割
おお~~~。高い、のか?
半数が濁点が入っている、と考えると、高いのかもしれない。
が、「高くない?」という発言は、体感で推定6割5分は越えている気がする、という思いから生まれる、気がする。
ので、思ったよりも高くはないのではないだろうか。
それこそ、定義をもう少し広義にして、ミーティアやルーシア、アンルシアなども仲間キャラということにすると濁点率はさらに下がることになるだろう。
恐らくは、ドラクエの女性の仲間キャラと言われてぱっと思いつくのが、他作品で多く活躍するゼシカや、結婚イベントとして有名なビアンカなど濁点がつくキャラクターだったからそのような考えに至ったのだろう。
そう、思い入れのある作品によっては、全然濁点ないと思うな、と言う人がいるはずだ。ドラクエ4だけプレイしている人からすれば、何を言っているんだろうとなるのは自明の理。
やや強引な定義づけ(大体チャゴスのせい)と強引な解釈(主にドランゴ)があったものの、ドラクエの女性仲間キャラの濁点率は5割、ちょうど半分ということで収まった。
友人には、「ちょっと考えてみたけど、たしかに高いかも」と答えておくことにする。
(文・やなぎアキ)
関連記事