あれあれあれあれ的を射ないタイトルだが、多分わかってくれるだろう。
あれだよなぁ。
あぶない水着とは?
MSX版ドラクエ2から登場した、古参と言える防具。ただしSFC版などのリメイクには登場しないため、ドラクエ3からという印象の方が強いかもしれない。
きわどいデザインをしており、守備力は1。敵が見とれるという効果がついていることが多い。
ドラクエで登場するこういったお色気防具には他にエッチなしたぎがあるが、あちらは知名度の割には5と6にしか登場しない(10は例外)。
対してあぶないみずぎは、2、3、9、10、11に登場するため、由緒正しい防具である。
ネーミングセンスもよし。
踊り子の服とは?
ドラクエ4が初出で、それ以降のナンバリング作品すべてに登場しているレギュラー防具。マーニャの初期装備として有名。
マーニャが着ているデザインのもので統一されているわけではなく、時代が進むにつれて少しずつ変更が加えられている。
ドラクエ4ではそこまでの守備力はないが、5以降はそこそこの守備力を誇るため女性キャラがパーティーにいる場合はけっこうお世話になる。
ドラクエ4での踊り子の服の売値は300Gなので、4章開始早々にうっぱらって装備を整える、ということをしがち。4コマ漫画劇場でもネタにされていた。
ドラクエ11では?
で、本題なのだが。
上記二つの防具はドラクエ11にも当然登場する。
そしてドラクエ11は装備品によっては見た目が変わる。この仕様は以前からあったので、当然この二つの装備についても期待をするわけだ。
ドラクエ11の女性キャラは以下。なおシルビアは今回除外するものとする。
ベロニカ
セーニャ
マルティナ
この中でベロニカは相手の魔法によって体が小さくなっているため、他の二人とはちょっと毛色が違う。要はお色気防具は装備できない。
そしてセーニャとマルティナ、どちらがお色気要員かと言われると断然マルティナである。スキルにおいろけがあり、ステータスみりょくも一番高いからだ。
ではマルティナがどちらも装備できるかと言われると、なんと踊り子の服は装備できない。セーニャしか装備できないのだ。まぁ踊り子の服が手に入るタイミングではまだマルティナは仲間になっていないのでそこまで問題ではない。
そしてあぶないみずぎはというと、セーニャは装備できずマルティナしか装備できない。まぁまぁまぁいいでしょう。おいろけ要員しか装備できない、上等上等。ゆめのキャミソールだってマリベルしか装備できなかったし。別にマリベルはおいろけ要員じゃないけど。
マルティナがあぶないみずぎを装備してくれればそれで構わない。OKOK。
とっても健全な気持ちでマルティナのあぶないみずぎ姿を見ようではないか。
そんなわけで、満を持してマルティナにあぶないみずぎを着てもらう。そのためにカジノをかんばるんだよ、人は。
ええ~~~~!!?!?!?!?!
こ、これがあぶないみずぎ~~~!?!?!?
絶対全人類が思った。
まぁまぁまぁ。上部分はいいよ。問題は下部分だよ。なに普通に海パン履いてるんだよ。今まで何とかパレオで頑張ってきたじゃないか。パレオだったらまだ許せたよ。なんだよ海パンって。ちなみに3DS版ではパレオ。くそっ!グラフィックが良すぎるあまり、この差が生まれたか!
もちろんこれはCEROA(全年齢)ゆえである。3DS版ドラクエ8も随分とゼシカの装備にテコ入れが入ったものだ。でも!でもこれは!これのどこが!"あぶない"んだよ!!看板に偽りありだろ!これはたーだーのみーずーぎー!
こんなんでは、おどりこの服はどうなってしまうのか。しかもセーニャが装備となれば期待もできない……。
はぁ、お色気装備は遠くなりにけり。
いやどうした!?!?
こんなんゆがむぞ!?
露出はそんなに多くないのだが、初めて見たときは度肝を抜いた。これは、このデザインはいい。歴代の踊り子装備とは全く違うデザイン。これにするには勇気がいったことだろう。しかし大成功である。なんせ3DS版のゼシカの踊り子の服には心底がっかりした。今までのデザインを踏襲するよりもこの方がよっぽどいい。ドラクエ10の同様のものよりも攻めたデザインであることもポイントが高い。
CEROAの中でのこだわりを感じる。特に足。特に、足。そこの露出いる!?と思うが、いる。いるのである。
あぶないみずぎよりもだいぶ攻めている。マルティナもこれを着て欲しかった。
CEROAの規制が厳しくなり、こういった装備もどんどんと変わっていくことに一抹の寂しさを覚えるが、ドラクエ11の踊り子の服のように工夫を凝らした装備が生まれるのは嬉しい。
ドラクエ12ではどうなるのか見当もつかないが、またこういった技巧が光る装備が出ることを願う。
あと、あぶないみずぎにはもう期待しない。
(文・やなぎアキ)
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