ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第十七回目はルーシア!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
天空人である彼女は、見た目も普通の人間とは違う。天空人特有の白い衣服にピンクのかぶと、髪もピンク(紫か?)、そして背中には羽が生えている。年の頃はアリーナと同じくらいに見えるが、天空人なのでもっと年上かもしれない。なんだか天真爛漫な印象を受ける。
リメイク版では大幅にデザインが変わり、特徴的なピンクのかぶととピンクの髪はなくなった。銀の髪飾りのようなものを身に着け、髪色は茶になった。
また背中の羽はかなり大きく描かれている。
FC版でのデザインはかなり特徴的で、「ドラクエ4 ルーシア」で検索するとFC版デザインのルーシアのイラストがかなり多く見られる。これまでのNPCキャラは基本リメイク準拠のデザインばかりが検索にひっかかっていたので、これはかなり珍しいことである。
ルーシアの見た目と言えば?というアンケートを取ったら、やはりFC版の方が優勢なのだろうか。
性格
彼女の発言だけに焦点を当てると、けっこう真面目な人物のように映る。しっかりとした口調で礼儀正しく、天空人という俗世から離れた人物であることが強調されている。が、FC版公式ガイドブックの彼女の説明を見ると、「ちょっとおっちょこちょい」と書かれている。彼女が仲間になる経緯からして、ドジを踏みやすいのかもしれない。それを隠すために、真面目な口調で真面目を装っているのかも?
仲間会話が追加されたリメイク版では真面目だった印象からがらっと変わり、けっこうな天然キャラになっている。天空で暮らしているため、地上の常識がないからだろうか。FC版の見た目ならばこの天然キャラはしっくりくるのだが、リメイク版ではどちらかというと大人っぽいデザインになっているため、なぜこの改変が行われたのか不明。
そのくせ天空城に戻ったらFC版の時と同様真面目なキャラになってしまうため、仲間にも「よそよそしい」と言われてしまう始末。
リメイクの際に思いきり性格付けされ人気になったキャラは多いが(ピピンとかアモスとか)、ルーシアの場合はどうなのだろうか……。
ストーリー
天空城で竜を育てる仕事をしているルーシアは、世界樹の葉を摘むために地上の世界樹に降り立っていた(『知られざる伝説』によると、竜の子供のために世界樹の葉を取りに行っていたらしい)。その折、モンスターに襲われ羽を負傷してしまう。
これでは天空城に帰れない。彼女は世界樹の下へ必死に助けを求めた(人数制限という条件を付けて)。しかし、樹の元にいるエルフはことごとく無視。シュール。
そして勇者一行がやってくる。しっかりと3人パーティーに組み直し、世界樹を登りルーシアを救助。羽を負傷しているため、彼女を天空城に送り届けることになる。ちなみに彼女の倒れていた場所の近くには天空の剣が落ちている。なんでこんなところに。
無事勇者たちが天空城に着くと、彼女は離脱し代わりに竜の子供ドランが仲間になる。こうして彼女は、元通り竜の子供をせっせと育てているのだ。
でも彼女のことだから、地上が恋しくなってまた降りてくるかもしれない。
性能
DS版の公式ガイドブックには
平和な空の上に住む存在のため、心おだやかで争いごとには縁遠く、戦いよりも癒すことを得意としている。
と書かれており、その通りベホマを使うことが出来る。ステータスも十分高く、みずのはごろもを装備しているため属性攻撃にも強い。
FC版では、馬車に入れたままであれば天空城に帰ってきてもルーシアは離脱しないため、デスピサロ戦まで連れ歩くことが出来るらしい。貴重なベホマ要員として活躍できるだろう。
リメイク版では天空城に着くと問答無用で離脱するが、移動中もベホマを使えるようになったので連れて歩いている間は戦闘後の回復に困ることはないだろう。とっても便利。
戦闘ではあまり使ったことはない。個人的にドラクエ4のNPCの中ではイベント面でも戦闘面でも一番影が薄い。
その他の活躍
特にその他の活躍というのは見当たらない。
ところでなぜ世界樹に天空の剣が落ちているのか。
これについてリメイク版のミネアの仲間会話にて、ルーシアが天空の剣を落としたという旨の話が聞ける。そ、そうなの……?誰もそんなこと言っていなかったのに、なぜミネアはそう思ったの?占い師だから?それともルーシアの発言を聞いて、こいつなら落としかねないなと思ったから?ルーシア、とんでもないとばっちりである。
総評
ストーリーの終盤に仲間になるNPC。
それゆえに申し分ない能力を持っている。ベホマを使えるのはでかい。どうせならリメイク版でもそのまま仲間でい続けて欲しかった。
あと、3人で助けに来て欲しいことについて、メタ的な要素以外でもうちょっとうまい説明がつかんもんかなぁと今日まで思っている。
(文・やなぎアキ)
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