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【アイテム】天空装備って結局どこから来たの……。

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ドラクエの伝説装備といえば、ロトシリーズ。そしてそれと双璧をなすのが天空シリーズである。

天空の名を冠す武器装備は、天空の勇者しか装備することができない。

それらに身を包み、天に浮かぶ城へ行く。それこそが天空を駆ける勇者である。

 

 

しかしこの天空装備。謎が多い。

ロトシリーズは、伝説の勇者ロトが装備していた武器防具がそれぞれロトの名を冠し後世に伝えられていった、で説明がつく。現に、ロトシリーズの最初と言われるドラクエ3では、ロトの○○という装備品は存在しない*1。要は、ゾーマ撃破時に勇者が装備していたものがロトの○○になるのだ。なので、王者の剣ではなくはがねのつるぎでゾーマを倒したのであれば、はがねのつるぎがロトの剣になるのだ。実際は王者の剣がロトの剣という共通認識があるだろうが、物語的には別になんでもかまわない。よくできた設定である。

 

では天空装備はというと、天空シリーズの最初と言われるドラクエ6には天空の○○は存在しない。ではデスタムーア撃破時に装備していたものが天空装備かと言われるとそうではない。ドラクエ6の世界にはすでに伝説の装備というのはある。

ラミアスの剣、オルゴーの鎧、スフィーダの盾、セバスのかぶとがそうだ。

そしてこれが、のちの天空シリーズになる。

 

天空シリーズといえば、ドラクエ4はそれをすべて揃えないと天空への塔・天空城に入ることが出来ない。

そしてドラクエ6でも、上記の伝説装備をそろえなければヘルクラウドというゼニスの城の成れの果てと戦うことができない。ゼニスの城はのちの天空城のため、ドラクエ4同様伝説装備が天空城への鍵になっているのだ。

ということは、名前は違えどラミアスの剣などは天空シリーズの可能性が高い。

 

しかし、なぜ名前が違うのか。そして公式ガイドブックなどを見ると、見た目がちょっと天空と似ているとはいえ同一のものとは思えないが、それはなぜか。

これまでに一切合切説明がない。

 

ドラクエ4と5では、勇者とは天空人の血を引くものであり、そのために天空の○○という名がついているのはなんとなくわかる。天空人の血を引く選ばれし勇者しか装備できないというのが。

しかしドラクエ6にはまだ天空人というものが存在しない。まだ天空の勇者の伝説がないのだ。それなのに存在する伝説の装備とは一体なんなのか。

 

あの世界にはすでに伝説があったのだろうか。

たしかに、ロトの装備品は勇者ロトが使用していた武器防具ではあるが、そもそもロト装備になりえる王者の剣、ひかりのよろい、勇者の盾もドラクエ3の時点で伝説の武器防具であり、勇者の盾にいたっては「勇者」という名前がついてしまっている。アレフガルドにはすでにそういった伝説があったのであろう*2

だがそれはそれでいい。武器防具の名前が、王者とかひかりとか勇者だからだ。そして、ロトシリーズとは結局はロトが使っていた武器防具という設定が強すぎるからだ。

 

だがしかし、ラミアス以下略はどうだ。ラミアスってなんなんだ。オルゴーってなんなんだ。スフィーダって以下略。人の名前なのだろうか。しかしもし人の名前だとして、なぜみんなバラバラの名前なのか。4人の勇者がいたのだろうか。それはつまりファイナルファンタジー1だろうか。そしてそいつらは一体何者なんだろうか。

天空シリーズは天空人の血を引く勇者しか装備できない。しかしドラクエ6にはまだ天空人はいない。では天空の勇者とは一体?という考察についてはすでに以下記事でしている。

 

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要は、夢の世界の住人を天空人としたときに、ドラクエ6の主人公は夢と現実がうまく融合しなかった、いわゆるハーフのようなものではないかということだ。それにより、4や5と同様、天空人と人間のハーフという形に彼はなる。

では、仮にラミアスなどが人の名前としたときに、彼らはこの条件を満たす人物だったのだろうか。夢の世界が大地として具現化していたのはデスタムーアの力によるものであり、世界自体はすでに大昔から存在していたと思われる。そしてラミアスの剣のサビ具合から言って、それが使われていた時代ははるか昔なのだろう。つまりは伝説の装備品が現役として使われていた時代というのは、まだデスタムーアが夢の世界を具現化させていない時代の可能性もある。その具現化されていない夢の世界の住人と、なんらかの形で出会ってしまった現実世界の人間との間に子が生まれ、それがラミアスらなのだろうか。

ラミアスというのが人の名前ではなかったとしても、これらを装備できる人物が過去に1人はいたのだろう。そのものは一体何者だったのだろうか。謎が尽きない。

 

さらには、これらの武器防具がなぜあれほどまでに姿形を変えることになったのか。長い年月をかけて色々な職人の手によって装飾がほどこされるようになったのだろうか。

 

 

謎。

謎ばかりである。

考え始めてみたはいいものの、結局着地点がなくなってしまった。

これだからドラクエ6は面白い。

 

ドラクエ6はドラクエ3ほど語られているわけではない。判明しなかった謎が多い。

そのため、いくらでもこういう考察ができてしまう。妄想を垂れ流しにできてしまう。

なので、皆さんが思う天空装備って結局何なのという話も聞かせてほしいと思う。今回はドラクエ11については言及しなかったが、ドラクエ11では仲間皆で打った勇者の剣が天空の剣に似ているという気になる点がある。これらもからませると、さらに色々な考察ができるだろう。

しかしそうなると、ラミアスの見た目が違うことが本当にネックになるのだ……。

 

(文・やなぎアキ)

 

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*1:この場合ドラクエ11については触れない

*2:『アイテム物語』でこれらの話が扱われているが、完全に公式と扱えるかどうかはノベライズ同様に微妙