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【システム】パラディンっていまだにハッサンをイメージしてしまう

あと「パラディン」なのに「パラデイン」って読んでいる自分がいる。

これは絶対ライデインの影響。

 

それはそれとして、表題の件である。

 

ファンタジー系のゲームによく登場する役職、パラディン。

本来の意味はさておき、聖騎士と訳されることが多い。

甲冑に身を包み、僧侶の力も戦士の力も持つという特色であることが多く、その聖なる力で仲間を守りながら戦う。というのが私の解釈だ。

パラディンって何?と聞かれたら、私はこういうものだと思っている、と上記の説明をすると思う。

 

で、

 

私が日常の中でパラディンを想像するときどんな姿をイメージするかというと

 

 

たけやりを持ったハッサン。

 

 

まず日常の中でパラディンを思い浮かべるシチュエーションってなんだ、と思うのだが、現に昨日寝る前に窓の結露を掃除していた時にふと思ったのだから仕方がない。

そしてハッサンを思い浮かべ、「全然パラディンじゃないな」と気づいた。

私はファイナルファンタジーシリーズでは4が一番好きなのだが、その主人公もパラディンである。こちらの場合はまさに聖騎士。白いと青を基調とした鎧に身を包む白銀の髪のイケメンである。思い浮かべるならむしろこっちだろう。

だがハッサンを思い浮かべている。

 

このたけやりを持ったハッサンのイメージはどこから来ているかというと、ドラクエ6の公式ガイドブックである。公式ガイドブックの職業紹介の項で、職業ごとにそれぞれのキャラクターのイメージイラストがあるわけだが、パラディンを担当しているのがハッサンなのだ。このイラストはキャラクターたちの服装はそのままなので、いつもの露出が激しめなハッサンがただたけやりを構えているだけのイラストになっている。

 

どこがパラディンなんだ!??!??

 

そしてこの公式ガイドブックの通り、実際の冒険でもハッサンをとりあえずパラディンにすることが多い。そのためパラディンと言えばハッサンの図式が完全に私の中でできている。あの筋骨隆々で胴体と太ももが丸出しの大男こそがパラディンであると思ってしまっている。

歪みである。頭ではちゃんと、あれがパラディンの一般的なイメージなわけないだろうが!とわかっているが、心がそれを拒否できない。だって私の人生においての初パラディンはあれだったんだもの!

 

公式ガイドブックに載っているパラディンの説明にはちゃんと「己を捨てて仲間を守る聖なる騎士」とある。聖なる騎士って書いてあるじゃん!たけやりて!なんでぇ!?昔は、「うんうん、パラディンとたけやりね、うんうんうん」と謎の納得をしていたけど、今では全然納得できない。他のイラストだと、盗賊は短剣、魔物使いは鞭だ。わかる。イメージぴったり。でもパラディンはたけやり。なんでぇ!?ハッサンだからぁ!?ハッサンだからなのぉ!?

 

そもそも転職条件が「武闘家+僧侶」な時点で聖騎士とは若干的外れな気がしなくもない。この辺は基本職の組み合わせとして変にかぶらないようにするためではないか(戦士と僧侶とかにすると組み合わせの偏りができそう)と思われるので仕方ない。しかし武闘家と僧侶ならばどちらかというとモンク僧っぽい。

それならばハッサンのあのイラストも納得できる。もういっそそうであってくれ。

いやでもやはり、職業としてはパラディンを入れたかったのだろう。RPGの職業としてパラディンはポピュラーなものであるから。ドラクエ6の仲間たちの中でパラディンのイラストを与えられたものがたまたまハッサンであったがゆえの悲劇なのだ。他の戦士系キャラである主人公やテリーは他の上級職のイラストも担当しているため、ハッサンにも出番をと考えた結果パラディンが残っていたと、そいうことに違いない。

だとしてもたけやりは謎だが。

 

ところで、私はパラディンが本当はたけやりを持ったハッサンのようなものではないことを一応ちゃんと知っているわけだが、これはそれこそFF4などの他の作品に触れてきたから知っているのである。だがもし私がドラクエ6しかやっていなければ……?

最近だと『葬送のフリーレン』を発端として、エルフは長命というよくある設定を知らない人は存外多くいるようだ、ということが知られているが、パラディンがFF4のセシルみたいなもの、と知らない人だって珍しくはないだろう。

もしかしたら私は人との会話の中で「パラディン?ああ、武闘家みたいなものでしょ、たけやりとか持ったりする」と言ってしまう人間になっていたかもしれない。

 

(文・やなぎアキ)

 

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