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【キャラクター】超個人的キャラクター辞典 マリア

ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!

筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!

第三十三回目はマリア!

 

※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。

 

見た目

金髪が美しいおしとやかな女性。SFC版のグラフィックでもそのように表現され、青い衣服に金髪が映えている。ヘンリーが好きになるくらいなので、すごい美人だと思われる。

公式ガイドブックでは完全に修道女の姿として描かれている。白い頭巾(ウィンプルというそう)をかぶっており、長い金髪は隠れてしまっている。この頭巾が横に大きく、当時は「なんかすごいもの被ってるな……」と思っていた。

リメイク版の公式ガイドブックのイラストはかなり変更されており、修道女の姿ではなくなった。紫を基調とした優雅なワンピースを着ており、十字のピアスが修道院にいた名残を感じさせる。思いっきり肩出ししているが、上品さを感じられるのはさすが神の塔に受け入れられる器があるということか。

奴隷時代はSFC版だと汎用ギラふぃっくだったため黒髪になってしまっているが、めちゃくちゃ汚いんだなと解釈している。

 

性格

穏やかで心清らか、毎日熱心に祈りをささげるまさに神に仕える女性。

残された兄と奴隷たちの身を案じる優しさに心打たれる。

そしておっちょこちょいでもある様子。奴隷になったのは教祖の大事な皿を落として割ってしまったため。ムチおとこにムチで打たれていたのも、作業中にムチおとこの足に石を落としてしまったため。この子に何か運ばせるのはもうやめた方がいい。皿を割って殺されないだけよかったのかもしれないが。

ただしDS版ではこのおっちょこちょい設定はなぜか変更されており、奴隷の子供をかばったことで奴隷落ちしたことになっている。彼女の清く優しい性格がより反映された。また、ムチおとこの方は靴を泥で汚されたという理由になっている。足に石を落とされたら痛くて怒ってしまう気持ちも多少はわかるが、DS版の方は「そんなつまらないことで……」と教団側の異常さが浮き彫りになる理由になっている。

マリアと言えば物を落としちゃうおっちょこちょいな子、というイメージがあったが、DS版しかプレイしていないとそんなことは一切ないのがなんとも不思議。

 

ストーリー

光の教団の教祖の身の回りのお世話をしていたマリアは、ある日理不尽な理由により大神殿を作るための奴隷になってしまう。

そこで奴隷に対するあまりにもひどい扱いを知ったマリアは、現状を嘆くのではなくむしろこれで良かったのだと思っていた。教団のために罪のない人々が不当に搾取されている。それを知らずに教祖のそばで仕えるのは彼女には耐えられなかったのだろう。

そしてそんな中でも抗おうとする奴隷がいることも知った。

教団の衛兵である兄の力を借りて、その二人の奴隷と共に大神殿から脱出したマリア。流れ着いた先の修道院で、残された兄と奴隷たちを憂いて祈ることしか彼女にはもうできなかった。

そんな折、一緒に逃げ出した二人が修道院に助けを求めてきた。神に仕える心の清い者の祈りでしか開かない扉を開けて欲しいと。マリアは名乗り出る。多くの人を残し逃げ出した自分に、果たしてその資格はあるか。この祈りは神に届くのか。

 

性能

戦うキャラクターではないので当然性能などはわかりはしないのだが、一つはっきりしていることがある。

異常な耐久力である。

なんせ世界一の山として名高いセントベレス山から海面に打ち付けられて、無事なのだ。タルに入っていただけなのに。もちろんこれは主人公にもヘンリーにも言えることだが、彼らは仮にも戦えるだけの体の強さをポテンシャルとして持っていた。が、マリアはどうだ。いや、もしかしたらマリアもそれだけのポテンシャルを持っていたのではないか?神の塔でもやってみたら意外と戦えたのではないか?

しかもだ、修道院にたどり着いて、最後に目を覚ましたのは主人公だ。それよりも早くにマリアは目覚めている。しかも主人公が目覚めた直後に教会の洗礼を受けているため、そこそこにタイムラグがある。目覚める早さ、そこから洗礼受けて修道女になるぞ~とまでなる体力の回復っぷり。ただものではない。

先に書いたマーサもアンディもだが、特に戦う描写はないのに魔物が跋扈する場所に平然といたりするので、あの世界の人間は戦うことは出来なくても逃げたり耐えたりする力は秀でているのではなかろうか。

呪文も多分ホイミくらいだったら使えるんじゃないか。

 

その他の活躍

さすがにこれと言った活躍は他ではない。

そのため、ストーリーの項では書ききれなかったマリアのその後を少々。

修道院に戻ってしばらくしてから、ヘンリーが白馬に乗って求婚しに来てそのまま結婚し、息子コリンズを産んだ。元は奴隷だったことを考えると異例の出世である。

もしかしたら最初は主人公の方を好きだったのではないかと思われるセリフもあるが、定かではない。なんにせよ幸せになれたのだから、兄のヨシュアも浮かばれるだろう。

 

総評

一緒に大神殿から脱走した仲ということもあり、出番は多くはないが印象に残るキャラクターだ。

皿を落として奴隷になったという境遇はあまりにもかわいそうだが、そのおかげでヘンリーに出会えたと思うと人生とは不思議なものである。何が不幸につながるのか、何が幸せにつながるのか。

主人公の人生にばかり着目してしまうが、彼女のようなキャラクターからも愛があり人生があり冒険があることはよくわかる。

 

(文・やなぎアキ)

 

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