前回までのあらすじ
ヒューザと共に猫の魔物の赤ん坊を抱えて猫島にやってきたモガマルたち。
そこにはちょうど息子が行方不明になったキャットマンマーがいた。
とりあえず側近のキャットリベリオとひと悶着起こしてみたぞ!
前回
第十七話 赤ん坊を返すぞ!
キャットリベリオなんかと喧嘩してる場合じゃないぞ!とりあえずヒューザは謝っておけよな!
はい、キャットマンマー!やっぱり長というものは理性的でたすかるぜ。
ほらヒューザ!一応お前が依頼されたことなんだからお前から説明しろ!間違っても無礼なことは言うんじゃないぜ!
言い方!言い方もっとちゃんとしろ!目上の人との口のきき方を習わなかったのか!
まぁでもモガマルもその辺はアバウトなんだよな。
だから言い方ぁ!
あ、違う、オレたちに言ってるのか。いやだとしてもぉ!もうちょっとなんかこう、あるだろ。お前友達少なそうだな。
キャットマンマーと呼べ!どうしてこういらぬことを言うんだ。
デカネコて。お前もやさ男ウェディとか言われたらいやだろうが!
と、色々言っていても仕方がない。早く赤ん坊を返して、帰ろう。オレたちはあくまでキーエンブレムが欲しいだけだからな。そのキーエンブレムを持っているのが誰だか分からない状態では、誰の機嫌も損ねない方がよさそうだ。
はい、赤ん坊です。
あれ?違った?人違いならぬ猫違いだった?
他にも赤ん坊が行方不明になった猫の魔物がいるってことだろうか。
あ、でもキャットマンマーの反応的にビンゴっぽいぞ。じゃあなんでキャットリベリオはあんなうろたえ方をしたんだ?
まさかこんな失礼な奴が連れてきているとは思わなかったからか?
オレからしてみるとその辺の猫の赤ん坊と何も変わらないように見えるけどな。でもやっぱり母親はちゃんとわかるんだな。
いや~よかったよかった。なんか海岸に打ち上げられていたらしいですよ。もうちょっと見つかるのが遅かったら他の魔物に襲われていたかもしれないですし、本当良かったですねぇ。うんうん。
じゃあこの人がキーエンブレムを持っているのかな?かな?
もちろんですとも!やはり赤ん坊はね、母親の元へ帰らないとね!
いやぁ穏便に解決しそうでよかったよかった。これで村の周辺の猫の魔物もいなくなりますね!
言われなくてもわかってらい!!うるせぇぞお前!お前だけ出てきてたら絶対喧嘩してただろ!オレたちが一緒で良かったな!
な、なんだよ。今ジュニアくんを返そうとしてるんだからもうちょっと黙っててくれよ。
え?な、なにが?いや、一件落着だろ。なんてことって、ジュニアくんを返しに来たのがだめだったってこと?いやそんなばかな。
次回予告
キャットマンマーの息子ジュニアを返そうとしたそのとき、キャットリベリオがなぜか怒り出した!
次回、「リベリオの計画だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、大陸制覇できないぜ!
(文・やなぎアキ)
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