ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第二十二回目は男の子(主人公の息子)!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
非常に多い毛量に母親譲りの髪色、まだまだあどけなさの残る可愛らしい男の子だ。ツンツンヘアーは主人公というよりはどちらかというとパパスに似ている。ビアンカと結婚した場合は金髪、フローラと結婚した場合は青髪、デボラと結婚した場合は黒髪になる。黒髪だとますますパパスに似そう。
青いマント、水色の服、どちらもボロボロで幼いながらも長い旅をしてきているのが目にわかる。長すぎるマントを縛っているが、結局ひきずるほど長いままなのがとってもキュート。
背中に背負っている剣がでかすぎる(特にSFC版)。あれを使いこなすとはすごい腕力。
豊かな髪を結っているヘアゴムが赤い(オレンジ?)のが個人的に好き。
性格
少年らしく、好奇心旺盛で元気いっぱい。
主人公と再会したときは、「あなたがぼくのお父さんですね!」と敬語を話すが、次の瞬間にはもうくだけた調子で話してくれる。いくら父親とはいえ、生まれて8年全く会ったことがない相手なのに。かなり人懐こく、誰とでも仲良くなれる性格と思われる。
が、それでもラインハットのコリンズ王子が相手だとたじたじ。それでも友達になろうという気持ちはあるようで、とても優しい性格であることもわかる。
リメイク版の仲間会話では、やはり元気いっぱいな男の子といった発言が多く、純粋無垢な面も目立つ。勇者としての自身の使命についても理解しているが、いきなりのこと過ぎて完全に受け入れることは難しい模様。それでも父の息子として、仲間と一緒なら頑張れると意気込む彼の姿は、幼くとも立派な勇者である。
あと仲間会話によると、おねしょをまだ心配している様子。
ストーリー
グランバニアの王子として生まれた彼の人生は、生まれたその時から波乱万丈だった。その日の夜に母は魔物にさらわれ、父はそのあとを追ったまま行方不明になってしまった。
まだまだ幼い彼は妹と召使のサンチョと共に両親を探す旅に出た。
そして8歳のとき、ようやく石像となった父を見つける。しかしそれは、彼にとって本当の旅の始まりだった。
天空の勇者として目覚めた彼は、母を探しながらさらに世界に平和を取り戻すこととなる。自身の思いとは裏腹に勇者として過度に期待される。世界に平和を取り戻すため戦い続ける少年。だが彼にとって戦う理由はそれだけではない。愛する父のため、母のため、家族のためでもあるのだ。
性能
伝説の勇者だけあって、能力はバランスがいい。力が伸びるため物理攻撃を任せられる。が、彼が活躍するのはどちらかというと回復。ベホマ・ベホマラー・ザオリクを使うことができるためパーティーには欠かせない存在。
物理攻撃は他に優秀なモンスターたちがいるのでそちらに任せて、ボス戦では回復に専念することとなる。また、スクルトやフバーハも使えるので、スタメンになりやすい。妹が魔法使い系なので、そのバランスをとるためでもあるかもしれない。
ドラクエ5は魔法使い系は配偶者や妹がおり、物理アタッカーはモンスターがいるが、僧侶系は意外といない(ホイミスライムとか仲間にしたことない)。そのため主人公と彼がそれを担うこととなる。
伝説の勇者なのにほぼ僧侶みたいな扱いになってしまうが、あくまでも主人公ではないため仕方ないか。
もちろん勇者なのでデイン系も習得する。ただ回復用のMPを温存したいと考えると、意外と出番はないかも。
仲間になってすぐに、天空の剣・盾・かぶとがそろうので、装備品にお金がかからなくて非常に助かる。
その他の活躍
本編以外の活躍でいうと『天空物語』があげられる。作者は幸宮チノ氏。4コマ漫画劇場でも活躍していた漫画家だ。最近Twitter(現X)でちょくちょく見かける。
『天空物語』は男の子と女の子が父を探していた間の物語を描いている。
他は目立った活躍はないが、ソシャゲのイベントなどでは登場する。外部作品に登場する際は、金髪であることが多かったが、最近は3種類の髪色から選べることが増えてきた。
映画?正直全然覚えてないです。
総評
プレイヤー=伝説の勇者という前提を崩したドラクエ5。
まさかの伝説の勇者が自分の息子だったという設定は非常に斬新。幼いながらも勇者としての重責を背負わされる彼だが、持ち前の明るさでそれをものともしない。サンチョの教育のたまものか。
モンスターが優遇される本作だが、ザオリクとベホマラーが使えるという点が強い。パーティーに欠かせないキャラクターだ。
(文・やなぎアキ)
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