ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第十九回目はパトリシア!
※ドラクエ4のパトリシアについて書いています
見た目
美しい白馬であり、オレンジのたてがみが見事。
牝馬だが何人も乗せた馬車を悠々と引き、時には洞窟の中にも入っていくほどたくましい。
ドラクエに登場する主人公たちに関わる馬はこれ以降ずっと白馬である。画面映えしてとても良い。
なぜ牝馬なのかを考えたが、ホフマンとのエピソードのためだろうか。牡馬ではだめだったのだろうか。
性格
分からないけど多分優しい。あと賢い。
話しかけると「ヒヒーン!」と元気よく鳴く。
知られざる伝説によると、元は竜の子供だったが、いたずらによってマスタードラゴンの逆鱗に触れて馬の姿になってしまったとのこと。
なんとなく大人しいイメージがあったが、場合によってはいたずらっ子らしい。
ストーリー
砂漠の宿屋の息子ホフマンが大事に飼っている馬、それがパトリシアだ。
彼との間には深い絆があり、ホフマンが裏切りの洞窟で友に裏切られ重傷を負ったときは、誰に命令されるでもなく彼を背中に乗せて宿屋まで戻ってきた。
そんな彼女は勇者一行の旅に加わる。
勇者と導かれし7人を馬車に乗せ、砂漠を越え山を越え、ラスボスを前にしても逃げ出さず……。
彼女がいなければ勇者たちは旅を続けられなかっただろう。
馬車がないと砂漠を越えられないからという理由でホフマンから馬車とパトリシアを譲ってもらったわけだが、その砂漠を通りながら「本当に馬車必要か?」と思ったのは私だけではないはず。
性能
戦闘に参加するキャラではないため、性能もなにもない。
のだが一応リメイク版では、バロンの角笛を戦闘中に使うことによって彼女を呼ぶことが出来る。
その際には他にも馬を大勢引き連れてきて、魔物を攻撃してくれる。どとうのひつじのようなイメージか。ダメージはそこそこ。さすが勇者と共に旅する馬である。
パトリシアもお友達の馬がたくさんいるのね~とちょっと微笑ましい。
その他の活躍
馬車が登場する作品は4の他に、5、6、8がある。
このうち、5でもパトリシアという名前が使われている。そのため、ドラクエの馬車といえばパトリシア!と思う人は多いだろう。
6のファルシオンや8のミーティア姫のように特別な何かがあるわけではないが、彼女は確かに間違いなくドラクエに登場する馬の代表格だろう。
総評
旅を共にする馬というのは毎回ではないがその後の作品にもコンスタントに登場する。
その元祖が彼女だ。
思えばドラクエ4は、初のAI戦闘、初の仲間モンスターと色々初めてなものがあったが、5人以上の仲間というのも初だ。控えのメンバーというのを自然な形に落とし込んだ馬車とパトリシアの存在は、ドラクエの進化の中でも非常に重要なものかもしれない。
(文・やなぎアキ)
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