前回までのあらすじ
勇者を探し続けていたモガマル一行は、ウルノーガがいるという命の大樹までたどり着いた。
そしてそこにはやはりウルノーガがいた！
勇者は不在だが、戦うしかない！
前回
第三十三話 決戦ウルノーガだぞ！
ウルノーガの野郎……なんだかよくわからなことをべらべらと言いやがって。
まずここがロトゼタシアってところだと思っているところからして意味が分からない。ここはブルリア星だ！お前、別の星に来たこと気づいていないのか！
あとモガマルのことも完全に勇者本人と勘違いしているし。
しっかりしろ！おい！
な、なんだなんだ……。こっちのことは無視してどんどん言いたいこと言っていくじゃないか……。魔王っていうのはどいつもこいつも理解不能だな。
な、なんか急に怒るじゃん。勝手に人の星に来て、勝手に切れ散らかして……なんかこいつ、危ない奴すぎない？
カミュたちはこんなやつを相手してるの？大変だなぁ。勇者もさぁ、めんどくさくなって逃げちゃったんじゃないの？
全世界の王だぁ？おいおいおいおい。そっちの星のことは知らないけどなぁ、少なくともこのブルリア星の王はお前じゃねぇだろうが！
勝手に人んちに来て、ここ俺んち～をやるんじゃねぇよ！
こっちだって、お前のむくろに
知らない星で勝手にでかい口きいてすいませんでした
って刻んでやるよ、こらぁ！！
よく見たらとさかがすごいなオイ！どこぞの旅の武闘家みたいだ！
よしモガマル！いくぞ！
きっとこれが最後の戦いだ！
勇者はいないが、モガマルが勇者となって戦うのだ！
よし！倒したか！？
いや、何か様子がおかしいな……？
だれ！？！？！？
こいつ、変身するタイプの敵だったか！
さっきまでは魔道士っぽいタイプだったのに、めちゃくちゃ武闘派になったな。
よし、こいつを倒せば今度こそ終わりのはず！いくぜモガマル！
いや口ほどにもなかったわぁ。魔王って言うからどんなものかと思ったけど、モガマルにかかればこんなものだな。
そしてこいつ、最後まで勇者がいるって勘違いしていたなぁ。もっとよく見て？というか、カミュたちもちゃんと訂正して？勇者はいないよーって。なんで勘違いさせたまんま喋らせるの？ちょっとウルノーガがかわいそうじゃん。
次回予告
ウルノーガを倒したモガマルたち。
勇者は見つからなかったが、これで平和が戻るはず！
しかし、事態は思わぬ方向へ！？
次回、「魔王撃破した、ぞ？！」！
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ！
（文・やなぎアキ）
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