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【呪文・特技】マホカンタをあまり使わないので仕様が変わっていたことに長年気づかなかった。

マホカンタ。

呪文を跳ね返すことができる、ドラクエ3から存在しているかなり古い部類に入る呪文だ。

便利なように思えるが、私はあまり使ったことがなかった。

 

それは、味方の呪文も跳ね返してしまうからだ。

 

つまり、味方のために唱えたベホマもスクルトなども全部跳ね返ってしまう。一応跳ね返り先は術者のため、跳ね返って敵にいい効果を与えてしまうことはないが、だとしても厄介である。

ドラクエ6からは特技が増え、呪文以外でも味方を回復・強化することはできるようになった。しかし攻撃特技に比べると回復やバフは呪文の方が圧倒的に便利だ。味方を大幅に回復できるベホマラーや、終盤の敵が使う強烈な息攻撃に耐えるためのフバーハを跳ね返してしまうマホカンタは、下手に使うと使用者の命を危険にさらしてしまう。

 

作品によっては対象者を選ぶこともできるため、回復呪文を使える仲間にマホカンタをかければまだ実用性はある。しかし、自分自身にしかかけられない場合は、出番は局所的だろう。大体魔法使い系のキャラ、職業が覚える呪文のためなおさらだ。

ドラクエ4、5の天空の盾は、道具として使うと使用者にマホカンタをかけることができるが、それは何回か使ったことがある。天空の盾を持っているであろう両作品の勇者は回復呪文も使えるので、いざとなれば自分で自分自身を回復させればいいのだ。しかし、わざわざMPを消費してマホカンタを使ったことはあまりない。せいぜい呪文を多用してくる雑魚戦で、特にすることがないキャラが使うくらいか。それならば味方に呪文をかけることもほとんどないのだから。しかしそんなことをするくらいなら、ガンガン攻撃をさせたい(いつまでも脳筋)。

 

そういうわけで、マホカンタはほとんど使ったことがなかった。

 

 

 

 

そういえば……と思ったのはドラクエウォークでのこと。なので本当にめちゃくちゃ最近。ドラクエウォークにはミラーシールドという盾特有の特技がある。一回だけ魔法を跳ね返すという技で、たまに強敵相手に使ったりする。

このときも私は、味方が使った回復呪文なども跳ね返してしまうと思っていた。しかし、実際は敵が使った呪文を跳ね返すのみ。なんだかちょっと違和感があったが、便利になったものだなと受け流した。ソシャゲだからその辺の仕様は本編と違うのだなと。

そしてある日急に思ったのだ。もしかしてソシャゲだからとかじゃなく、そもそも今ってマホカンタの仕様そのものが変わっているのでは?と。何せ、ドラクエ11のルーラは屋内でも使えるのだから(ただし3DS版を除く)。

 

そして調べてみると、驚愕の事実が。

 

 

なんと、ドラクエ9の時点で、マホカンタは味方の呪文は跳ね返さなくなっていたのだ。

 

え??

 

10年以上前から変わってたの?

 

まじ?

 

え?

 

もしかして、知らなかったの私だけ?あ、なんか私だけな気がしてきたんですけど?

当然ドラクエ11でも使わなかったんですけど?今11の公式ガイドブックのマホカンタの項を見たら、たしかに味方の呪文は跳ね返さないって書いてあったんですけど?え?知っている呪文についての説明、いまさら公式ガイドブックで確認しないっすよ~というスタンスだったのが、あだとなっている?

 

長年、マホカンタとは味方の呪文も跳ね返してしまう呪文だと思い込んでいたため、この事実を飲み込むのに多少の時間がかかってしまった。まだドラクエ10や11で仕様が変わっていたとなれば、なんとなく納得できた。でもドラクエ9からとは思わなかった。10年以上マホカンタのことを誤解していた。ごめん、マホカンタ。

 

ひかりのドレスというたまに呪文を跳ね返してくれる防具があるが、これもドラクエ9からは味方の呪文を跳ね返さなくなった。しかし、それまでの作品で、敵の呪文は跳ね返さないのに私の回復呪文は跳ね返すのね!という状況に何度もなったことがあるので、当然装備させることはなかった。ごめん、ひかりのドレス。

 

天空の盾を使ったりひかりのドレスを装備してみたりしていたのが、主にドラクエ4、5だったため、ずっとマホカンタの仕様はそれに準ずるものだと思っていた。それが大きなミステイク。

いやしかし、マホカンタとはそういうものだと思い込んでいる私が、いざドラクエ9でマホカンタを使って、効果が違うと気付く機会を自ら勝ち取ることはできただろうか。否、できない。人の固定観念はそう簡単には崩れない、ましてやマホカンタだ。

もはや私にとってマホカンタとは、敵の呪文を跳ね返してくれるものではなく、味方の呪文を跳ね返してしまう呪文だったのだ。そんな私が、マホカンタを唱えてみるという行いを今更するわけがなかろう。

 

ドラクエウォークのおかげで気づけたが、あれがもしミラーシールドではなくマホカンタだとしたら、やはり私はそれを唱えることはしなかったはずだ。そして、この驚愕の仕様変更に未だに気づいていなかったことだろう。

 

そうか、2009年の時点で、マホカンタは進化していたんだ。私ばかりが、過去のマホカンタばかりを見つめていて……。

 

 

シリーズで共通して登場するものというのは、当然ながらすべて効果が同じだと思ってしまうが、作品ごとにマイナーチェンジされているということを忘れてはいけない。

多分、マホカンタ以外にも気づいていない仕様変更が入っている呪文・特技があるはず。それが私には、恐ろしくも頼もしい。

 

(文・やなぎアキ)

 

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