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【キャラクター】超個人的キャラクター辞典 パノン

ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!

筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!

第十六回目はパノン!

 

※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。

 

見た目

FC版のグラフィックでは武闘家と同じものが使われているが、公式ガイドブックではまんまピエロの格好をしている。いかにも人を笑わせるのが好き、という風貌で、年も結構若そう。

これがリメイク版になると大幅に見た目が変わる。

金髪であることは変わりないが、外はねスタイルに口ひげを生やした壮齢の男性になっている。イラストでは真っ赤な衣服に身を包み、何かを熱心に聞かせるようなポーズを取っている。おどけて笑わせるタイプっぽかったFC版とはかなり印象が変わり、後述のスタンシアラの王様とのイベントを考えると、知性を感じさせる分こちらのデザインのほうがしっくりくる。

リメイク版ではグラフィックも彼固有のものになっている。金髪外はねヘアに、真っ赤な衣服を再現した良いドット絵だ。が、私はこれがいつも、麦わら帽子をかぶったおじさんにしか見えない。なんでこいつ麦わら帽子かぶってるんだ?といつも思う。

 

 

性格

モンバーバラの劇場で大人気の芸人パノン。主にダジャレで笑いを取っており、おどけたおじさんという印象がある。

が、かなりの人格者。

人を笑わせるということの本質を見抜いており、むやみやたらと芸を披露するわけではなく真に人を笑わせるために必要なものは何かを理解している。多分すごく真面目な人。

舞台の上ではおどけていて、この人はプライベートでも面白い人なんだろうなぁと思われているが、実際はすごく勉強家で一人でいるときは常に芸に磨きをかけているはず。

慈善家の一面もありそう。彼を呼ぶとものすごいギャランティが発生するが、彼自身は旅芸人なのでちゃんとした住居を持っておらず、もらったギャラはその多くを寄付していると思う。全部憶測だけど。

多分ドラクエ11のシルビアとすごく気が合う。

 

 

ストーリー

モンバーバラの劇場の大人気芸人パノン。彼はひょんなことから勇者一行と旅を共にする。

なんでもスタンシアラ王を笑わせることが出来れば天空のかぶとが手に入るというのだ。しかしパーティーメンバーの誰一人として王を笑わせることが出来なかったため、彼に白羽の矢が立った。

早速スタンシアラ王の元へ連れていかれるパノン。

一体どんな芸を披露してくれるのか、とワクワクしていると、彼は落ち着いた口調で王に言う。

「残念ながら私には王様を笑わせることなどできません。ですが、私を連れてきたこの者たちなら、きっと王様を笑わせることが出来るはず!どうかこの者たちに天空のかぶとをお与えください!この者たちなら世界を救い、人々が心から笑える日を取り戻してくれることでしょう」と。

そう、パノンは見抜いていたのだ。王様は自分が笑いたいわけではなく、民たちを笑わせたい、国を明るくしたいと思っていたことを。それを真に叶えるためには、目先の芸ではなく、世界を平和にすることこそが必要であると。

 

こうして天空のかぶとを無事手に入れた勇者一行。パノンは勇者の活躍を期待して、また気ままな芸の旅に戻るのだった。

 

 

性能

彼と戦う機会というのは下手したら一回もない。モンバーバラで彼を仲間にしてそのままスタンシアラに行けば、それで彼の役目は終わりだからだ。そのためか、ステータス的にも特に特筆すべき点はない。

が、彼をただの旅芸人と侮るなかれ。

彼の武器はまどろみの剣。切りつけた敵をたまに眠らせることが出来る武器だ。

なんとこれ、FC版ではラリホー耐性がある敵をも眠らせることが出来るとんでもない武器なのだ。つまりデスピサロすら眠らせることが出来る!もちろんパノンをそこまで連れ歩くことはできないが、それでも連れて歩ける期間中は活躍の場があるだろう。

PS版ではまどろみの剣の仕様が変更されたが、やっぱり耐性無視のねむり攻撃を彼は持っているので、相変わらずいくらでも眠らせることが出来る。旅芸人恐るべし。あくまでも戦いには向かないステータスだが、旅をしていく中で安全に戦うため自然と身に着けた技なのだろう。

DS版ではさすがに眠り攻撃にも下方修正が入り、活躍の場はなくなってしまった。かなしい。

 

 

その他の活躍

仲間会話が実装されたPS版とDS版では、もちろんパノンも会話をしてくれる。

特筆すべきは、各町を訪れたとき。彼に話しかけるとダジャレを言ってくれるのだ!ぜひ彼を連れている間に、各地を訪れて欲しい。一部用意されていない場所もあるが、なんと後半訪れるゴッドサイドなどにもダジャレは用意されているらしい。ぜひ見てみたいものだ。

彼のダジャレを聞く前に、どんなダジャレを言ってくれるか予想してみるもの面白い。

ちなみに私のお気に入りは、「コナンベリー」。コナンベリーでダジャレは難しそうじゃないか?と思っていると、「コナンベリーでギャグを言うのはベリー困難です」というのだ。これには思わず脱帽である。

 

また、ドラクエ6、9、10にも同名のキャラが存在する。名前被りはめずらしいことではないが、いずれも芸能の道を進んでいるため、このパノンを意識して名付けられたものと考えられる。

 

 

総評

人間にとって脅威であるデスピサロを倒さんとする勇者たち。

その理由はそれぞれだが、人々が真に笑える世界を取り戻す、という非常に前向きな理由を提示してくれた彼の功績は大きい。

彼自身は日ごろから、人々を笑顔にするには世界の脅威を取り除かなければいけないことを分かっていたのだろう。しかしそれをするのは自分ではない。それならば目の前の人を少しでも笑わせることが自分の使命だと思い世界中を旅しているのではないか。

彼は導かれしものではないが、平和のために戦う一人の戦士であることは間違いない。

 

(文・やなぎアキ)

 

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