ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第十四回目はオーリン!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。
見た目
FC版の公式ガイドブックではなんというか特徴のない顔をしている。が、無造作に伸びた長い髪と筋肉質な身体が特徴。履いているパンツがやたらぴちぴちなのがちょっと面白い。
リメイク版のイラストでは、なんかちょっとひょうきんな顔になっていて面白い。長かった髪はこざっぱりと刈られており、やはり筋肉質な身体をしている。そして、FC版のときよりも少々年を取ったように思える。
後述するが、彼は自らが負った傷を癒すために数年洞窟に潜んでいたそうで、もはや世捨て人みたいなものだが、その割にはこざっぱりした見た目をしている。ちゃんとひげをそる道具は持っていたのか、それとも仲間になった後身ぎれいにしたのか、ちょこっとだけ気になるところ。
性格
師エドガンを慕い、その仇バルザックを倒すため、そしてエドガンの娘マーニャとミネアを守るために命をかける男。
真面目で誠実、清々しいほどの常識人である。でも数年洞窟にこもっていたわけなので、多分非常識な部分もあると思う。
彼自身も錬金術師なのだが、錬金術師が作ることができる魔法の鍵を彼は作ることが出来ない。代わりに魔法のとびらは腕力で開ける。脳筋である。腕力で解決すればいいだなんて、性格的に錬金術師向いていないんじゃないかな。
リメイク版で追加された仲間会話では、町や施設に到着するたびにバルザックはどこかと鼻息荒く探す様子が見られる。数年引きこもっていたのだから焦っているのだろうが、いやちょっと落ち着けと思わなくもない。使命に忠実なのはけっこうなことだが、多分マーニャとミネアもちょっと引いてると思う。
ストーリー
オーリンは第四章に登場するキャラクターで、マーニャとミネアの父、エドガンの弟子である。
エドガンが弟子のバルザックに殺された際に自身も大けがを負い、コーミズ西の洞窟に身を隠してその傷が癒えるのを待っていた。数年後洞窟を訪れたマーニャとミネアと出会い、敵討ちの旅に加わる。
そして、キングレオのあまりの強さに城からの敗走を余儀なくされた姉妹の時間を稼ぐために、一人盾となり追手と戦った。その後キングレオ城に戻ると、しかばねとなったオーリンが横たわっている……。父の仇を討てなかった無念と、仲間を失ってしまった己の無力さを感じながら姉妹はエンドールへと旅立っていく。
が、その後キングレオに囚われていた踊り子の助けを呼ぶ声によって目覚め、見事彼女を救出したのちにフレノールへと運ばれた。思いっきりしかばねとメッセージが出るのだが、実は死んでいなかったようだ。恐らくはそのまま助けた踊り子とゴールインするのだろう。お幸せに。
性能
魔法使いのマーニャと、僧侶のミネアというやや貧弱な二人を、力と体力で守ってくれる頼もしいパラメーターであり。
錬金術師だが、攻撃は打撃一辺倒。
魔法のとびらも腕力でこじあけるほどの腕力が魅力。腕力で開けられてしまう魔法のとびら側にも問題がありそうだが。。それほどまでに力が高いというのに、数年前にはバルザックに大けがを負わされたというのだから不思議。4章時点でのバルザックはそこまで強くないはずだが。不意打ちを喰らったからか、それともケガを洞窟で癒している間も修行をしていたのか。だとしたら非常に忠誠心が高い。
HPも高く、NPCではあるがぜひ先頭を任せたいキャラクター。まだ年若い姉妹を引っ張って行く彼の姿に安心感を覚える。
リメイク版ではちょっと弱体化しているらしい。それでも4章攻略には十分役立ってくれるだろう。
その他の活躍
特筆すべきことはない。まぁNPCなんでしょうがない。
総評
物理攻撃とHPに不安が残るモンバーバラの姉妹にとって、彼の存在は精神的にも物理的にも支柱である。
彼がいなければアッテムトの攻略やバルザックの攻略は難しかっただろう。そのため、彼はホイミンやロレンスたちと違って必ず仲間になるNPCである。
その頼もしさ、そしてキングレオ城で体を張って散っていく姿。かなり印象に残るキャラであることは間違いない。
(文・やなぎアキ)
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