最近暑いので。
涼しい場所を求めて、雪国について考えてみる。
ドラクエに登場する雪国でどこに住んでみたいかを。
ドラクエに登場する、しっかりと町がある雪国というと
ドラクエ6 マウントスノー
ドラクエ8 オークニス
ドラクエ10 ランガーオ
ドラクエ11 クレイモラン
あたりだろうか。
この中でどこに住みたいかというと、まぁ……クレイモランかな~。
「住みたい」というとやや語弊がある。どちらかというと「どれか一つ選べと言われたら」という感情だ。
考えてみてわかったが、ドラクエの雪国、わりとどこも住みたくない。考えるまでは、結構どこも魅力的なんじゃない?迷っちゃうんじゃない?と思っていたが、居を意識すると話は別だ。
まずマウントスノー。
辺境すぎる。RPGの後半の方に訪れるイメージがあるだけに、そりゃある程度は辺境であるという覚悟はあるが、マウントスノーはちょっと辺境がすぎる。
ストーリー中だと、マーメイドハープを利用しないと来れないのだ。主人公たちが乗っている船はゲント族が誇る神の船。その船をもってしても、人魚の力を借りなければいけないような、そんな辺境の地にあるのがマウントスノー。
そんな辺境っぷりをさらに補強するのが、この町の人々を襲ったある事件。ストーリー中ではなんと50年もの間人々は凍っていたわけだが、それを世界中の人たちは全くもって知らなかった。マウントスノーの近くには宿屋もあるのだが、そこの人たちすら気づいていない。鎖国してるの?そんな風には見えなかったけど、鎖国してるの?本人たちにその気はなくとも、村までのアクセスがあまりにも悪いのでナチュラル鎖国にはなっていることだろう。
そんな閉ざされた集落には正直住みたくない。全然他の国に旅行とか行きたいし。
次にオークニス。
一見よさそうな感じがする。西の大陸の北端にあるとはいえ、頑張って南まで行けばリブルアーチに行けないこともない。グラッドがメディばあさんの家まで来れているんだから、リブルアーチまでも頑張れば行けるはず。
町の中心部にはスケートリンクがあり、それをぐるっと囲むような建物もユニークだ。
ではどうして住みたくないのかというと……。
基本屋内で生活しているっぽいから。町の構造からして、店や宿、他の家への移動は外に出なくても行えるようになっている。寒い雪国に置いて外に出なくても済むこの構造は素晴らしい。
が、
人は太陽無しには生きていけないんだよ!!
それについては以下の記事でも書いている。
大きな窓でもあれば別だが、そういうわけでもないし、そもそもオークニスの人たちは地下で暮らしているっぽい。断熱の観点でいえば理にかなっているが、常に電灯に照らされる生活は私には耐えられない。ヌーク草をもっと活用して、日の当たる生活をしてくれるようになれば移住を考えなくもない。
ゲームをしている分には、「雪国っぽい!素敵~」と思えるが、実際に住むとなると難しい。ある意味ファンタジーの醍醐味を感じる。
三つ目はランガーオ村。
転生先をオーガに選んだ場合のスタート地点だ。
辺境も辺境であるため、当然そんなに住みたくないわけだが、他にも理由はある。
心身鍛えて、腕試しをして、強いものが村の長となる、というこの村の考え方。それがちょっと、いやだいぶ厳しい。厳しい環境下で己を鍛える、ということが到底できそうにない。もちろん全員が全員そういう風に暮らしているわけではないだろうが、私は根が怠惰且つ気にしいなので、周りが強くなるぞ!と励んでいる中頑張ることもできないし、そのくせそんな自分を恥じる気がする。メンタルに来る。上の二つよりも無理かもしれない。それならマウントスノーに住む。
でももし私が心身ともにオーガと成り代わることができるのなら、案外ランガーオで暮らしていけるのかもしれない。だが私は人間なので無理。
そして最後にクレイモラン。
ここまでの集落は、立地・住居・メンタルの面で住めないと判断したわけだが、クライモランはこのあたりをしっかりとカバーしている。
立地はそこまでよくないかもしれないが、鎖国しているわけではないので他の国に行くことはできるだろう。船着き場もあるくらいだし。住居も問題ない。みんな適度に外に出て過ごしているし、地下で暮らすこともない。メンタルも大丈夫。そこに住む人々は普通に生活をしている普通の人々だ。
大きな不満もない。しっかりした統治国家だし、何かあっても専属の魔女様が守ってくれる。ここにすごく住みたい!と思わせる何かは特にはないが、減点がないだけで十分である。
ということで、ドラクエで住みたい、いや、住んでもいい雪国はクレイモランということになった。
まさかの消去法。
ちなみに私は寒いのが苦手なので、クレイモランとサマディーだったらサマディーに移住すると思う。
(文・やなぎアキ)
関連記事