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【システム】作品ごとの船の手に入れ方をまとめてみた

世界中を旅するには自らの足だけでは到底足りない。

乗り物がないと隅々まで冒険するのは無理だ。

そのため、RPGでは大抵乗り物が登場する。

そしてドラクエでは、2以降ほぼ毎回船が登場している。

 

船の手に入れ方は作品によってさまざま。そもそもその船の持ち主は誰なのかと言うのもまちまちで、町の誰かからもらったりパーティーメンバーの持ち物だったりどこかから見つけてきたり……。

 

今回は、ナンバリング作品での船の入手方法についてまとめてみる。

ちなみにドラクエ10には自身の乗り物としての船は登場しないため割愛。

 

ドラクエ2

港町ルプガナでグレムリンに襲われている女性を助けると、彼女の祖父がそのお礼に船をくれる。船をくれるとはなかなか太っ腹だが、大事な孫娘を救ってくれたとあれば安いものなのだろうか。いくら港町とはいえ、気前のいい老人である。そもそもパーティーメンバーは全員王族なのだし、ローレシアもサマルトリアもそこそこの規模の王国なのだから自前で船を用意してもらってもよさそうだが。

ルプガナに至るまでの大陸間の移動は、洞窟を通ったり塔から飛び降りたりと、限定的な移動しかできなかった。しかしここで船を手に入れることによって冒険できる範囲がまさに全世界になる。これこそが船を手に入れる醍醐味だろう。

 

 

ドラクエ3

ポルトガの王様から、くろこしょうと交換でもらうことができる。ポルトガの王はくろこしょうが大好物なのだが、なかなかに貴重なもののようで、それを手に入れることが出来れば勇者と認めて船をやろう、ということらしい。お使いといえばお使いだが、これも一種の人助けか。ドラクエ3の王様は、王位を譲ったり人を田舎者呼ばわりしたりと変わった人が多い。

ポルトガでは「胡椒一粒黄金一粒」と言われており、多少世界史をかじったことがあればピンとくるだろう。が、それを知らなければ船と等価交換できるほどの代物なのか!?と驚いてしまう。しかしそれほどまでに胡椒、香辛料と言うものは重要だったのだ。この胡椒の原産国がインドであり、ドラクエ3でいうところのバハラタである。勇者たちはバハラタを目指してポルトガをあとにするのだ。ドラクエ3は歴史の勉強もできる。

 

ドラクエ4

船の持ち主は武器商人として大成功を収めたトルネコ。出航するために灯台にすくう魔物をトルネコの代わりに倒す勇者たち。トルネコはまだ見ぬ天空の剣を探していたため、勇者たちについていくことになる。その際に、自分の船を使わせてくれるようになるのだ。

なんとなく勇者たちの持ち物と思ってしまうが、リメイク版にてリバーサイドで仲間会話をした際にブライが「われらの船」というとすかさず「わたしの船なんですよ、一応」と言う。なので旅が終わった後はしっかりトルネコに返したのだろう。

仲間の持ち物というのは今作初。

 

ドラクエ5

船に乗っているところから始まる今作だが、実際に自分が船に乗れるようになるのはサラボナから。大富豪ルドマンから借りた船で水のリングを探しに行く。

その後結婚式が終わると、ルドマンが貸してくれた船でそのまま世界を旅することになる。がこの時点ではどこにでも行けるということではない。

青年期後半になると、ようやく外海にも行くことが出来るようになる。このときの船がルドマンから借りたものと同一なのかは不明、もしかしたらグランバニアの船かもしれない。

が、リメイク版からは一貫してルドマンから借りた船「ストレンジャー号」で統一された。

もしフローラ(もしくはデボラ)と結婚していれば、あのルドマンのことだから船をくれるのは道理だが、ビアンカと結婚しても船を貸してくれるのはめちゃくちゃに太っ腹。いくら主人公のことが気に入ったからって、結婚式だけではなく船まで使わせてくれるとは。ルドマンの総資産が気になるところである。

 

ドラクエ6

ドラクエ6の船は、ゲント族の神の船。ムドーを倒すためには船が必要なため、レイドック王の助け及びチャモロの神のお告げにより貸してもらうことになる。神殿に封印されていた。

ムドーの島に行くには並大抵の船では耐えられないからわざわざ神の船を使うのか。でもぶっちゃけただの船じゃんという気がしなくもない。リメイク版では一応神の船らしくそれっぽい仕掛けがあったりするが、走らせれば別にただの船じゃんという気がしなくもない。

あくまでもゲント族の持ち物なので、冒険が終わればゲントの村の神殿に元通り納められる。

リメイク版ではバーバラに「ミルフィーユ号」という名前を付けられている。かわいい。

ドラクエ6には他にもひょうたん島というものもある。神の船は下の世界でしか使えないため、上の世界の船はこのひょうたん島を使うことになる。が、あまり出番はない。

 

ドラクエ7

主人公たちが自力で修理した船。元はアミットさんが所有していた船だ。廃船として捨てられていたのを主人公とキーファがせっせと修理したのだろう。マリベルいわく相当ボロかったみたいなので、それを走るレベルまでよく修理したなと思う。というか、いくら修理しても実際に海に出すのは怖くないか?

ドラクエ7は他作品の中でも最も早く船を手に入れることになる。現代にて復活した島々を見て回る必要があるためだろう。そのため、かなり長いことお世話になる。

また、物語の終盤になるとマール・デ・ドラゴーンを使わせてもらうこともできる。が、あくまで持ち主はシャークアイだ。乗せてもらっている、の方が正しいか。

 

ドラクエ8

荒野に打ち上げられていた古代の船を手に入れることになる。

これまでは、誰かの持ち物であった船を使っていたわけだが、今作はやたらファンタジックである。荒野から巨大な船をどうやって海に運ぶのかについても、これまたファンタジックな方法で解決している。古代の海の記憶を呼び覚まして海に着水させるのだから。

なぜこのような形になったのだろうか。呪われた姫の、それでも美しい歌声に焦点を当てるためか、それともイシュマウリの出番をアスカンタだけにしておくのは惜しいからなのか。

古代の船というだけあって非常に凝ったデザインで、動力も隕石の力を使っているらしい。デザインも設定も鳥山明氏が考えたとのことだが、氏の架空の乗り物イラストは本当に素晴らしいものなので納得しかない。鳥山明デザインのものならば、ドラクエにバイクが出てきたとしても不自然ではないかもしれない。

 

 

ドラクエ9

サンマロウの富豪、マキナ(の両親)の持ち物。

病死してしまったマキナの代わりに友達作りに励む人形マウリヤ。しかしその奇行と財産所有者ゆえに、金目当ての薄情な人間しか集まらなかった。

色々紆余曲折を経て、元の人形に戻る際に主人公に船を譲ることになる。自身の利益度外視に助けに来てくれた主人公へのお礼として、そしてお友達として。

しかしまぁ、誰しもが船をもらうイベントだと思っているわけなので、金目当てであることにはさして変わらない気も……。とはいえ、いいイベントであることは間違いないし、危険を顧みず助けに来てくれたことも事実だ。だからいいか。

実は天の箱舟の方が印象に残っていて、個人的にドラクエ9の船のことは今の今まで忘れていた。

 

ドラクエ11

パーティーメンバーの一人、シルビアの船。名前はシルビア号。かなり大きく、立派な船。なんとそれを彼女は衝動買いしたらしい。個人が船を所有するということは、相当な金持ちということ。いくらシルビアが名の知れた旅芸人だとしても、それほどまでか!と驚いてしまう。

だが、世界中の人を笑顔にしたいという彼女の夢にはこの船は必要不可欠だろう。まさに彼女の夢を乗せた船なのである。

操舵手はアリスちゃん。シルビア自身も操縦することはあるが、常に留守番をまかされているのは彼だ。どんな荒波も切り抜け、たとえ命の大樹が落ちたとしても主であるシルビアを見つけ出す。船ももちろんすごいが、その実力を十分に発揮できるのはアリスちゃんだけかもしれない。

今回の空を飛ぶ乗り物、ケトスは一部モードを除いて降りられる場所が制限されているため、けっこう出番は多い。

 

 

以上がナンバリング作品での船の入手方法だ。

大体は船を持っているお金持ちか、船を持っているお金持ちな仲間がからもらう、借りるという展開が多かった。どんな世界も、船を持てるものは一部の人間だけなのだ。

そんななか船を自力で修復したドラクエ7の主人公。漁師の村で生まれた漁師の息子だからこそだろうか。船は身近なものである、というのが感じられる。船一つとってみても、作品の特長が見られるということだ。

 

(文・やなぎアキ)

 

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