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【ドラクエ11】ホメロスの「それはお前ダメだろうがよい~」を集めてみた

ドラクエ界のイケメンたちに名を連ねる智将ホメロス。

端正な顔立ちに冷酷無比な性格。でも小さい頃は夢に向かってまっすぐな可愛さで満天。そんなわけで、敵ながらにファンも多い。

2017年のネタバレイトショーでは圧倒的女性票を持って、「好きなNPCランキング」「仲間にしたいNPCランキング」で一位を獲得していた。

 

そんな大人気の彼。

しかし、もちろん「いや別に……」な人だっている。聞けば、「いややってることなかなかえぐいじゃん」とのこと。

そう。えぐい。

彼は敵サイドの人間なので、当然悪いことをするのだが、その悪事がなかなか看過できないほどえぐい。「いやそれはお前、さすがの私もドン引きよ?」と言いたくなるほど。むしろそれほどまでにえぐいことをしているのに、ここまで人気なのが不思議なほど。でも陰のある男って、かっこいいじゃない。あと36歳っていうのもいいよね(何が)。

 

ということで今回は、ホメロスが行った「いやそれはお前ダメだろがよい~」を紹介していく。

 

イシの村を容赦なく焼く

しょっぱなからこれ。

デルカダール城を訪れた勇者。彼がイシの村から来たことがわかると王はすぐさまホメロスに行くように命じる。そのまま勇者は悪魔の子と呼ばれ捕まってしまい、その後脱走してイシの村へ到着すると……。

無残にも焼き尽くされた村が眼前に広がるのであった……。ホメロスは勇者を育てたイシの村を焼きに行ったのだ。さらにそこに住む人々を皆殺しにしようとする。無茶苦茶。王が命じたことなら盲目的に実行する彼の冷徹さ。人の心がないのか?絶対に許さねぇといきなり思わせてくれる。実際ウルノーガに魂を売っているので人の心はないのだろう。

村人皆殺しはグレイグが阻止してくれたため事なきを得たが、彼がいなかったらと思うとぞっとする。

 

 

目撃者である少年の声を出せなくする

ダーハルーネを訪れた勇者たちは、声が出なくなった少年ヤヒムに出会う。さえずりのみつを持ってきてヤヒムを助けてあげる勇者。なぜヤヒムは声が出なくなったのかと言うと、なんとホメロスが魔物と話しているところを目撃してしまったからなのだ。つまり文字通り口封じである。

子どもぞ?子どもぞ?ドン引きだわ。放っておいてもいいでしょ!子どもであるヤヒムの言うことと、デルカダールの智将ホメロスの言うことならどうせみんなホメロスのこと信じるんだから!子どもの声わざわざ奪わなくてもいいでしょ!彼のことだから、少しでも疑念が浮かぶことは阻止したかったのかもしれないが。

でもイシの村人を皆殺しにしようとした彼のことだから、殺さなかっただけましなのかもしれない。でもどうせ、町長の子供が何者かに殺されたとあらば無駄に騒ぎになって勇者を捕まえるのに支障が出ると思ってのことだろうな。ところでヤヒムは字を書くとかで伝えられなかったの?あの世界の識字率ってどうなっているのだろうか。

 

 

親友を殺そうとする

ホメロスと、同じくデルカダールの将軍グレイグは共に国を守ろうと誓った親友である。

が、同時にホメロスは彼に並々ならぬ劣等感を抱いており、彼の影となっている現状を苦々しく思っていた。グレイグさえいなければ、とまで思うほどである。

そこまでゆがんでしまったホメロスは、魔女リーズレットの封印を解き、クレイモランを凍らせてグレイグをおびき寄せて、彼を殺すように命じた。ちなみにクライモランが凍っていた時期を考えると、勇者とは関係なくそれを命じた可能性はある。

その際に、二人の思い出の品である誓いのペンダントをリーズレットに渡し、同じものを持った男を殺せと命じたのだ。

こっわ。親友じゃないの?いや劣等感抱いていたのはわかるけどさ、思い出の品を手放してまで殺そうとするのこっわ。明確な殺意を感じすぎてドン引き。あと、そのためならクレイモラン国を滅ぼしてもいいっていうのもやばい。いくらウルノーガに魂を売っているからってよぉ。

公式から出ているキャラクターブックで、ホメロスのたいせつなアイテムが「誓いのペンダント」なのだが、「うそつけ」と思ってしまった。

 

 

命の大樹崩壊に一役買う

勇者たちが6つのオーブを集め、命の大樹にようやくたどり着いたとき、ホメロスの不意打ちを喰らう。闇のバリアをまとったホメロスになすすべもなく、その後ウルノーガの手によって大樹は崩壊してしまう。

敵だからこういった行動をするのは当たり前なのだが、その後に勇者一行を襲った悲劇を考えると見過ごすことはできない。あそこでホメロスが待ち構えていなければ、大切な人は守れたのだ。

実際に命の大樹を崩壊させたのはウルノーガだが、あそこでホメロスに敗北したのはかなり痛かった。現に、過ぎ去りしときを求めたあとであれば、ホメロスさえ倒せば未来は変えられた。あの場での一番の大罪人はホメロス。

 

 

ベロニカに化ける

ウルノーガとの決戦のために天空魔城を進む勇者たちの前に、突如ベロニカが現れる。

彼女は勇者に、あなただけ生きているのは不公平、もっと生きていたかった、だから死んでと詰め寄ってくる。

もちろんこれはベロニカではない。ホメロスが見せた幻影である。

正直これにはがっかり。救えねぇ……と思ったね。やり口も姑息。そんなことで勇者一行をなんとかできると、少しでも思っていたのかと思うと失望でしかない。このあたりのホメロスはもう智将だった誇りとかなんもない。何が智将だ。下手な化け方しやがって。

グレイグも、こんな胸くそ悪いものを見せるやつは一人しかいない!と断言するほどである。かつての親友にここまで言えるほど、ホメロスの所業ってのは許しがたいものなのだな。

 

 

こうやって並べてみると、だいぶやばい。ウルノーガに魂を売っているのでほぼ魔物みたいなものなのだが、命の大樹のイベントを見るまではこっちとしては彼を人間だと思っているので、よりやばさが際立つ。こりゃたしかに「いや別にホメロスのことは好きじゃない」という人がいるのは当たり前だ。

 

しかし彼をここまでの凶行に駆り立てたのは、グレイグの存在があってこそ。

英雄の影に隠れまいと必死になったから、ここまでのことをしてしまった。そんな彼を一方的に責めることはできない。いやできるか、ここまでひどかったら。できるわ。

ただ、無印版の11では特に報われることもなく死んでいくので許してやって欲しいし、彼に救われて欲しいのならば11Sをやろう。

 

(文・やなぎアキ)

 

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