ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!
筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!
第十一回目はホイミン!
※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください。またリメイク版ドラクエ4のホイミンを主体としています。
見た目
ホイミスライム。
以上!
もう本当にそれしか言うことがない。混じりけのないホイミスライム。
ホイミスライムのキャラクターはこれまで数多く出てきたが、皆差別化のために何かアイテムを身に着けていることが多い。が、ホイミンは裸一貫、自然のままの姿で勝負している。
もちろんグラフィックなどの関係もあるだろうが、今となっては仲間モンスター界のレジェンドと呼ぶにふさわしい潔さを感じる。
ちなみに本人いわく、ホイミスライムの中でも凛々しい顔立ちらしい。
性格
ホイミを使って一緒にいる仲間を癒すモンスターというだけあって、心優しい性格。
また、好奇心旺盛な一面も見られる。そもそも人間に憧れているからといって、自身がモンスターなのだから人間に話しかけたら問答無用で切られるかもしれないのに、すごい度胸である。多分何も考えていない。
その考えなしなところ、いい風に言えば純粋なところがライアンの心に響いたのかもしれない。
「ねぇねぇライアンさん!」と人懐こく話しかけてくるところなんてめちゃくちゃにかわいい。優しく好奇心旺盛、人懐っこいという完璧な性格である。
ストーリー
いつか人間になりたいという願いを持つホイミンは、人間になるためには人間の役に立てばよいのだと考えるようになる。そうして古井戸の底で人間を待ち、訪れた人間に仲間にするようにお願いをしているのだ。しかし彼はモンスター、人間とは相いれぬ存在。なかなか思うようにはいかない。
そんなある日、彼は一人の人間と出会う。バトランドの戦士ライアン。彼はホイミスライムであるホイミンを見ても動じず、快く仲間にしてくれた。こうしてホイミンの、人間になるための旅は始まった。
ライアンが事件を解決したあと、勇者を守る旅に出る時もホイミンはついていった。人間とモンスターの間にはたしかな友情があった。
月日は流れ、ホイミンはとうとう人間になる。そして、友人であり恩人とも言えるライアンに直接別れを告げることはなく、しかし彼の活躍を願いながら、ホイミンは人間として生きていくことになる。
性能
ホイミスライムなのでホイミを使う。ライアンは一切の呪文を使えないので、回復は薬草だよりになるが、ホイミンを連れているかいないかで難易度は段違いだろう。ホイミンが仲間になった後は、基本は回復はホイミンに任せていればよい。
また、PS版では素早さがかなり高くなっておりほぼ確実に先手を取れるのが嬉しい。HPがある程度減っていればホイミを使ってくれるので、ライアンは安心して攻撃に専念できる。が、DS版では戦闘時の素早さはFC版と同じになっている。
他には、リメイク版では、属性攻撃に耐性を持っている。1章のボスであるピサロの手先はメラ・ギラ・火の玉を使ってくるので、耐性持ちなのはありがたい。素の耐性が高いとか、ホイミン何者?
やっぱりライアンと旅を続けていく中で、ベホイミとかベホマとかも覚えていったのかな。
その他の活躍
仲間モンスターの走りなだけあって、その後も様々な作品で登場する。
まずドラクエ5からの仲間モンスターシステムでホイミスライムを仲間にすると、一匹目の名前はホイミンになる。ドラクエ8のモンスターバトルロードでは、「みんなのアイドル」という通り名まで持っている。さすがレジェンド。
モンスターズ第一作目であるテリワンの、最初のボスはなんとホイミン。ここでも風格を見せてくる。
基本友好的なホイミスライムを見たらホイミンだと思っておけばいい、くらいにはホイミンの存在は偉大だ。
総評
仲間モンスターといえばドラクエ5だ。しかしその先駆けはドラクエ4のホイミン。
人間の味方をしてくれるモンスターたちは、皆ホイミンには頭が上がらないことだろう。さらに、人間になるというとんでもない偉業を達成している。
彼が1章のあとライアンとどんな旅をして、そしてどういう経緯で人間になったのかはいまだに想像の余地がある。そういった謎も含めて、ホイミンの魅力だろう。
ちなみに、ドラクエ5でホイミスライムを仲間にできたことはない。なぜなのか。
(文・やなぎアキ)
関連記事