前回までのあらすじ
凍ってしまった国を助けるため、魔女を退治することにしたモガマルたち。
シャール王女の情報を基に、まずは魔女の飼っている魔獣を倒す!
前回
第二十八話 エッケハルトさん登場だぞ!
いかにも魔獣て感じの顔つきのモンスターが現れたぞ!
こいつが魔女の魔獣に違いない。サクッと倒すぜ!悪者めー!
口ほどにもない奴め!よーし、これで弾みをつけたぞ。
あとは魔女本人を倒すだけだ!でも魔女はどこにいるんだろう?それに一国を凍らせるほどの力の持ち主だ。何か対策を立てたほうがいいだろうか……。
な、なんだ!?茂みから誰か現れたぞ!まさか魔女か!?
くそ!ふいうちとは卑怯なり!
おっさんだと!?じゃ、じゃあ魔女じゃないか……。
でもなんでこんなところにいるんだ?それに、この国にシャール以外の凍っていない人がいたとはな。
お前は一体何者だ!
魔法学者、エッケハルト……?なんだかものすごく賢そうな名前だな……。一体何がそう思わせるんだろう。すごい学者っぽい。本ばっかり読んでそう。
ほうなるほど。お前もこの国を救おうとしているんだな。まぁそんなもん、このモガマルが魔女をサクッと倒せば解決するがな!
で、おっさんはなんで凍っていないんだ?怪しいなぁ。
あ~なるほどね。それなら納得。やっぱり学者さんだから、世界あちこちをめぐってフィールドワークとかもしているのかな?じゃあおっさんも冒険者みたいなもんだな!
そうかそうか。そうやって国から離れている人は助かっているんだな。
だとすると、その場にいながら凍らなかったシャール王女はすごいな。やっぱりあれかな、王族としてのオーラで免れたのかな。
で、魔女研究の成果は何かあるのか?
お、おお!名前が判明しているのか!すごいなおっさん!
それでそれで、何か弱点になるようなものはないのか!?
そんな長いこと研究していたのか。え?もしかして国が凍る前から調べてる?なんというリスクヘッジ。まぁ間に合ってないんだけど。
それで、えーと、魔力を吸い取る聖獣、なるほど……。
そうか!その聖獣を使ってリーズレットの魔力を吸い取って、弱ったところを封印すればいいんだな!
ということは、聖獣さえいれば戦わずとも魔女を倒すことが出来る!
そうだそうだ。早くそいつを見つけ出そう!聖獣ってことなら、多分魔女本人は手出しができないだろうし、きっと無事だよな。どこにいるんだ!
なんだよエッケハルトさんよぉ~。もったいぶらずに教えてくれよ~。わかってるんだろ~?
ええ!?聖獣はもういない!?ええ!?
ど、どういうことだ!?長い年月の中で、死んでしまったのか!?
一体どういうことだよエッケハルトのおっさん!
せっかく魔女の魔獣を倒して順風満帆だったっていうのに、どん詰まりかよ!
……ん?魔獣?
次回予告
魔女リーズレットを倒すための鍵である聖獣はもういない?
そしてエッケハルトから語られる衝撃の事実とは!?
次回、「シャールの正体だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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