世界が、こう、グアーー!!っと広がる感じがありますよね。
ドラクエ2から登場した移動手段、船はその後全てのシリーズで登場し、そのほとんどが自分で動かすことができます(一部例外あり)。
この船がねー、手に入るとねー、いっぱしの冒険者になりましたわー!みたいな感慨深さ、ありますよね。とうとう船手に入れたったわー!!と思いますよね。
大体ストーリーもそれなりに進んで序盤も終わり、中盤に差し掛かろうかい?くらいのときに手に入るもんですから、感動もひとしおですよ。
タイミングが素晴らしすぎます。
陸地はそろそろオレには手狭になって来たな……。と思っているところに手に入りますからね!
この船を手に入れますとね、行ける所がグーーーンと増えますから。世界が広がる感じ、めちゃくちゃしますよね!下手すると、最初の旅立ちのときよりも世界広がっている感強いですよ!
だって世界って、陸地じゃないところ以外は全部海なわけですからね!わお!そこを自由に行ったり来たりできるんですよ!最初はある程度制限つきの場合もありますが。
ほぼ世界を制する瞬間があそこに詰まっているんです!
これが空を飛ぶ乗り物だとこうは行かないわけです。空を飛べるようになって行ける場所も魅力的ですけど、本当に限られた場所ですから。最終決戦に向けて淡々と目的地巡っちゃうだけですから。
それが!船だと!もう自由度が半端ない!
船を手に入れる時って大体大仰な音楽がかかるじゃないですか!!
そしてその後大海原に浮かぶ我が船が画面にうつるわけじゃないですか!!
その瞬間の
ああ~~今自分、めちゃくちゃ冒険してる~~~。
感。
我、もう、世界中のどこにでも行ける~~~。
感。
制限つきのときもあるけれども。
ちょっと先回りして、あとで行く町に行って強い武器買っちゃおうかしら、なーんてできるんですよ、船だと!ロザリーヒルとか行っちゃいますよね!わかるわかる!
今はまだ行く必要のない町なんて行ったりして、でもフラグがたっていないから結局何も起きない~がははは、ってなことができるんですよ!聖地ゴルドとかね!わかりみ深い~。
そんな夢いっぱい希望いっぱいの船!
しかし!!
自由度が高すぎるが故に、どこに行けば???となることもしばしば。
世界が広がるワクワクさがある反面、広い世界になす術なく朽ちていく自分がいるような気がしてビクビクしたりもします。世界を制していたと思ったら、自分が世界に制されていた……?
ふ、船をとうとう手に入れた……!情報をよく整理しないと、途端に海のもくずと消えてしまうぞ……。まず、どこだ!どこに向かえばいい!!わからない!もういや!助けて!
みたいな。
船入手とは少しずれますが、ドラクエ6のあわあわ船を手に入れた時は毎回なります。何周プレイしてもなります。海怖い。冒険向いてないのかな?
海は広いな大きいな怖いな、ですね。
しかし、私はもう冒険者としてある程度熟達してきている!大丈夫、海であっても、大丈夫!となんとか心を奮い立たせますが。
船を手に入れる瞬間、そこには新たなる世界への夢と希望と、未知なる世界への畏怖の念が込められているわけです。
熟達しだした頃に手に入るというのがバランスとしてとても良いわけですね。
中には熟達もしていないのに自分で動かせる船が手に入る作品もありますが。けしからんんんんん。でもドラクエ7はそこが良い~~~。
船を手に入れる、あの瞬間。気分が高揚する冒険の一つの山場。
あの瞬間の為に、今後も船を手に入れていきたいです。
(文・やなぎアキ)
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