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【キャラクター】超個人的キャラクター辞典 シンシア

ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!

筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!

第九回目はシンシア!

 

※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください

 

見た目

ゲーム上のグラフィックではFC版もリメイク版もエルフと同じ見た目になっている。

が、FC版の公式ガイドブックには金髪の快活そうな少女の姿が載っており、彼女が人間なのかエルフなのかは現在に至るまでわかっていない。ただ、固有グラフィックを用意できる容量がありそうなリメイク版においてもエルフの姿をしていることから、ただの人間ではない可能性は高い。また、FC版公式ガイドブックに載っているキャラクターイラストはのちにデザインが変更になっているものも多い(ネネとか)。ちなみにリメイク版だと髪の色はピンク。そのため、二次創作などで見られるシンシアはピンク髪のものが多い。

分からないけど多分美少女。

後述するが、彼女が落としたものと思われるはねぼうしがあるため、4コマ漫画劇場などでははねぼうしをかぶっている姿をたまに見る。

 

 

性格

心優しい少女で、幼馴染である勇者のことを大切に思っている。勇者が男の場合は特別な感情を抱いているようにも見え、女の場合は勇者のことを妹のように思っているとのこと。そのため、彼女の方が年上の可能性はある。もしも人間ではなくエルフなのであれば、実はものすごく年上なのかもしれない。

リメイク版で追加された序章では、覚えたてのモシャスを使って勇者をからかう姿が見られる。けっこう茶目っ気あふれるいたずらっ子だったのかもしれない。

 

 

ストーリー

誰にも知られないように勇者を育てている山奥の村、シンシアもその村の住人だ。

来る戦いに備えて修行を積む勇者。修行の合間の安らぎの時間にはいつもそばにシンシアがいた。いつまでもこんな日々が続けばいい。そう願う彼女の想いはすぐに打ち砕かれる。

魔族の王デスピサロが勇者の住むこの村を突き止めてしまった。村を襲撃する魔物たち。できることならば何も起こらず、できることならば勇者を立派に育ててから送り出したかった村人たちは、それでもなんとか勇者だけは守らなければと地下にかくまう。しかしデスピサロたちは勇者本人が見つからない限り草の根を分けてでも探し続けるだろう。

だからシンシアはモシャスを使い勇者の姿になった。勇者に別れの言葉を告げ、魔物たちの前に姿を現す。そのすぐあと、勇者を討ち取ったという魔物の声が聞こえた。

しばらくして地上に出た勇者が目にしたものは、変わり果てた村と、二人で過ごした花畑だった場所に落ちた、はねぼうしだった。

 

性能

彼女はパーティーメンバーではないが、モシャスと言う特殊な呪文を覚えた点からも相当な実力者であることがうかがえる。

ドラクエ4にはマーニャ、ブライ、クリフト、ミネアという4人の呪文の使い手がいるが、モシャスを覚えられるのは勇者のみ。また、他作品ではドラクエ3にて魔法使いと賢者が大体レベル37くらいで覚える。37という高レベルで覚える呪文ということは、かなり高位の呪文だろう。シンシア、ただものではない。やはりエルフなどの特殊な種族なのだろうか。山奥の村の人々は勇者を育てているだけあって、魔法や剣術に長けた村民もいたようなので、特に珍しいことでもないのかもしれないが。

シンシアが他の呪文を使えたかは定かではないが、モシャスと言う特殊な呪文をわざわざ覚えた背景は、やはりもしものときのために身代わりになるためだろうか。いつまでもカエルに変身していたずらするだけの日々を送りたかっただろうに。

 

勇者がモシャスを覚えるのは、仲間がAI戦闘しかできないため自由に呪文を使うためだと思われるが(現にリメイク版では覚えなくなっている)、シンシアが最後に使った呪文を勇者が覚えるということに何か特別なものを感じてしまう。

 

 

その他の活躍

パーティーメンバーではないため、外伝作品に登場することはほぼない。

リメイク版ドラクエ6のデスコッドでは、選択肢によっては登場する。勇者(男)と仲良く過ごしている姿を見れば、ジーンとくること間違いなし。

 

 

総評

出番は少ないが、その役割からプレイヤーの多くの記憶に刻まれたシンシア。勇者がデスピサロを倒す理由の一つが彼女の存在ではなかろうか。デスピサオにはロザリーが、勇者にはシンシアが。大切な人の存在は、ドラクエ4においてはキーになる。

 

エンディングで彼女がどうなったのかはプレイヤーの解釈次第だ。どちらにせよ、彼女の姿があることが、勇者の旅は彼女の存在あってこそだったということがよくわかる。

 

(文・やなぎアキ)

 

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