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【キャラクター】超個人的キャラクター辞典 ピサロ

ドラクエのキャラクターについて、いくつかの観点から読み解いていく!

筆者の超個人的主観によるキャラクター辞典!

第八回目はピサロ!

ちなみに、仲間としてのピサロです。そのためリメイク版準拠で語っていきます。

 

 

※全て筆者の主観であり、筆者のプレイスタイルによるものであることをご了承ください

 

見た目

長い銀髪に赤のバンダナ(バンダナ???)、切れ長の瞳に長くとがった耳。どこからどう見てもただの人間ではない。そう、彼は魔族である。そしてドラクエ界でも屈指のイケメンだ。

が、この見た目になったのはPS版が出てからである。元々のFC版ではイラストはなく、フィールドグラフィックで判断するしかなかった。このため、当時のドラクエ4個までは作者がそれぞれのピサロを描いていた。が、皆共通してイケメンに描いていたように思える。

魔族の王なだけあって着ている服もいかつい。マントは裏地がモハモハしているので、寒冷地対策ばっちり。意外と寒がりなのか?

あと、左肩に乗っているトゲトゲがドラクエ8のヤンガスの帽子に見えてちょっと面白い。

 

性格

魔族の王なので、当然冷酷。人間のことを非常に憎んでおり、人間を滅ぼすためならどんなことでもする。拠点でふんぞり返っているだけではなく、自ら武術大会に出たり、勇者の村に赴いたり、地獄の帝王の復活を見に行ったりと行動力溢れる頑張り屋さん。そのため彼を慕うものも多い。部下を各地に派遣して子供をさらわせたり進化の秘法を研究させたりと、組織の運営にも余念がない。

が、モシャスしたシンシアを勇者と勘違いしたり、地獄の帝王の場所を突き止めたのに勇者たちに先を越されて倒されてしまったりとうっかりミスも多い。それさえなければ人間を滅ぼせただろうに。

そんな彼は、わりとマメな男である。これだけ多忙だというのに、時間を見つけては恋人ロザリーの元へいそいそと通っている。冷酷非道な魔族の意外な一面だ。しかし、いくら惚れた女とはいえ、彼女の話に聞く耳は持たない。よくないよ、そういうところ。大事ならちゃんと話し合いな、と言いたくなる。

 

勇者たちにロザリーを助けてもらった後は態度も軟化する。冷たいことには変わりないが。

 

 

ストーリー

第一章からその存在はほのめかされており、姿こそ見せずとも強烈な存在感を放ってくる。

勇者になるかもしれないと子供をさらい、武術大会に出場しては相手の息の根を止め、サントハイムの人たちを全て消して、キングレオでは怪しげな実験を行っている。

そしてとうとう、勇者の故郷に出向いて村人を皆殺しにしてしまう。

それもこれも人間を滅ぼすため。

どうして彼がそうするのかの明確な理由はわからないが、一つの理由としてロザリーの存在が挙げられる。ルビーの涙を流す彼女を人間たちはいじめる。そんな卑劣な種族は滅ぼした方がいいと思っていることはたしかだ。

そうして計画を進める中で、ロザリーは人間たちの手によって殺されてしまう。いよいよ人間への憎しみが抑えきれなくなった彼は、進化の秘法を使って理性を失った化け物となってしまう。が、願い敵わず、伝説の勇者に倒されてしまう。愛した人のことすら忘れてしまったままで……。敵とはいえど、悲恋の結末と考えると物悲しい。

 

が、彼にはもう一つの未来がある。憎いはずの人間がロザリーを救ってくれて、信頼すべき部下に裏切られていたことを知った彼は、心を入れ替えるとまで言わないが勇者に協力することになる。勇者の手により新たな人生を歩むピサロ。彼もまた、勇者に導かれし者だったのかもしれない。

 

 

性能

敵としてのピサロもなかなか強かったが、仲間になってもそれは健在。

本編クリア後に仲間になるだけあって、最初からスタメンを張れるくらい攻守ともに優秀。

覚える特技も隙がなく、回復はベホマラー・ザオリク、攻撃もイオナズン・マヒャド、補助もバイキルト・いてつく波動など、他のメンバーが涙目になるほど強力な呪文・技ばかりである。FC版ドラクエ4にはなかったまじん斬りやジゴスパーク、果てはマダンテまで覚える始末であり、いくらラスボスだったからって優遇しすぎでは?と言いたくなる始末。もちろんただ物理で殴らせるだけでも強い。第6章は賛否両論らしいが、ピサロのこの異常な強さも要因の一つだと思う。これほどまでに強いと、ここまで一緒に戦って来た大事な仲間の一人はどうしても馬車入りになってしまう。かなしい。ちなみに私はマーニャが馬車入りになった。

装備の面では、魔族なだけあって呪われた装備品が装備できるとい点が特徴だろう。初期装備がゾンビメイルなので、すぐにピンとくる親切設計。さすがにじゃしんのめんは装備できないが。装備出来たら強すぎるからだとは思うが、そこについて特に説明がないのでなんだか納得できない。

 

 

その他の活躍

その見た目の良さからなのか、それとも他のラスボスに比べて人型なので使いやすいからなのか、そこそこに活躍の場がある。

ドラクエヒーローズでも仲間として登場する。ストーリー上必須のキャラではないが、やっぱり強いので仲間にしたい。仲間にするには戦って勝つ必要があるが、仮にもラスボス、かなり強い。こいつに何度負けたか分からない。お供のピサロナイトをクリフトのザラキで片付けながら、「クリフトのザラキがこんなに輝くときがくるとはな」と思ったりした。

他には、今はサービス終了してしまったがライバルズではリーダーを務めていた。魔族の王がカードゲームを率先してやっているのはなかなかシュールだ。しかし、武術大会なんてぶっちゃけ部下に任せればいいのに、自分で出場しちゃうあたり、こういうお遊びは好きなのかもしれない。かわいいね。

 

あとは、仮にもモンスターなのでモンスターズにもしっかり登場する。その際は「魔剣士ピサロという名前で登場する。

 

総評

正真正銘のラスボス。

しかし人間の手によって恋人を奪われたという悲しく同情できる側面もあるためか、リメイク版では仲間になった。

さらにそれによって外伝作品での活躍も増えた。

ドラクエはリメイク作品も多いが、リメイクによってその運命が一番大きく変わったのはピサロかもしれない。

 

(文・やなぎアキ)

 

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