前回までのあらすじ
ホメロスの策略から逃げ切り次の町に来たモガマルたち。
そこにいたのは残りの仲間、ロウとマルティナだった。
しかし勇者はどこに?
前回
第十七話 仲間全員合流だぞ!
ロウとマルティナってやつとは合流できたけど、肝心の勇者が見つからないなぁ。
一体どこにいるんだろうか。
おいおいじいさん。じいさんみたいな年寄りが心の臓が止まるとかいうと冗談に聞こえないんだから勘弁してくれよ。
おうそうなんだよ。ここはブルリア星だ!
でも正直、異世界も別の星も大して変わらないと思うんだがなぁ。
でもあれか、同じ世界ではあるから悪い奴が暴れたらいつ自分たちの星にも被害が来るのか分からないもんな。対岸の火事とはいえほっとけないな。もちろん異世界であってもほっとこうとは思わないけど。
そういうことなんですよおじいちゃん~。まぁこのブルリア星はいい星だから安心してくれよな!今はウルノーガってやつがいるけど、まぁそいつのことはみんなで協力して倒そうぜ!
あ、そうか、オレたちの自己紹介がまだだったな。
オレはスラッピ!いいスライムだぜ!そしてこいつがモガマル!この星の冒険王で、数々の世界を救ってきた勇者でもあるんだぜ。
あとこの3人はモガマルのしもべだ。たびたび存在を忘れられるけど、戦いのときは一応一緒に戦ってるぜ!
そうか、他の星では冒険王っていうのはあまりなじみがないのかな?
まぁブルリア星の平和を守っているから、勇者みたいなもんだな!
ここに至るまでにもモガマルのおかげで数々の修羅場を抜けられたしな!な!カミュ!モガマルがいなかったら、今頃ホメロスってやつに捕まっていたかもしれないぜ!
そういうことになるな!勇者たちはけっこう大所帯なんだなぁ。なんだか個性的な人も多いし。
もっとロウとマルティナのことを知りたいところだけどな。まぁそれはおいおいか!
おお、すごいカタカナの羅列だ。今までも色んな別の世界の人と旅をしてきたけど、ここまでの人数は初めてだなぁ。
ここまでわりとあっさりだったな!
途中ホメロスに邪魔はされたものの、基本的にはとんとん拍子で仲間が見つかったからな。
でも……
肝心の勇者が!肝心の勇者が影も形も見えないぞ!
ここまで勇者の情報をもとに旅をしてきたわけだけど、ちっとも勇者に近づいている感じがしない!
本当に勇者もこの星に来ているんだよな?
弱ったな。ここまで来て、情報が完全になくなってしまった。何か道しるべになるようなものがあればいいんだが。
お!なんだじいさん!さすがじいさん、亀の甲より年の劫、何かつかんでいるのか!?
またガセ情報だったら怒るぞ!
次回予告
ロウとマルティナと合流したモガマルたち。
残るは勇者のみ。
そしてロウは、勇者につながるある手掛かりについて話し始める。
次回、「虹色の枝だぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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