前回までのあらすじ
異世界からやってきた勇者の相棒カミュは、離れ離れになってしまった仲間たちと魔王ウルノーガを探さなければならない!
モガマルたちはそんな彼の手助けをすることになった。
前回
第六話 早速仲間と再会だぞ!
それにしても、カミュの仲間が一体どこにいるかなんて皆目見当もつかないなぁ。
とりあえず、行ったことのない町に行ってみるか!モガマルは冒険王だからブルリア星のこと何でも知っているけどな!でもたまに、まだ行ったことのない町があったりするんだよ、うんうん。
お、なんだおっさん。どうしてこう町っていうのは入ったらすぐ誰かに話しかけられるのかねぇ、本当に。よそ者が入ってきたぞって町の人たちにわからせるためだろうか……。
なんだぁ?そんなこと言ってどうせオレたちをだますつもりなんだろう~?だまされないぞ!大体こういううまい話っていうのは裏があるだよ!どうせオレたちのことをイケニエに差し出すつもりだ!人食い火竜とかそういうのがいるんだろ、こういうところには!
む、蒸し風呂!!そりゃあいい!行こうぜモガマル!旅の最中に風呂に入れるなんて願ったりかなったりだ!あ、でも蒸し風呂ってことは普通の風呂ではないのか。でもこの際なんでもいい!入ろうぜ、モガマル!
お前が決めんなよぉおおおおおお!!
なんでお前が決めんだよぉおおおおお!!
このパーティーのリーダーはモガマルだろうがよぉおおおお!!
そんな急いだって、見つかるときは見つかるし、見つからないときは見つからないんだぜ?それならのんびりやっていった方がいいだろうが!
ほら、わがまま言ってないで行くぞカミュ!お前ちょっと臭いから!風呂入った方がいいから!
?
だれ?
なんだカミュ、こんな小さい女の子と知り合いなのか?お前の妹かなんかか?
なんだ?もしかして離れ離れになった仲間か?
いやいやいや、おいおいおい、こんなにすぐ見つかるかぁ?ブルリア星は広いんだぜ?なんとなく立ち寄った町に、蒸し風呂と仲間がいるなんてことがあるかぁ?
お、なんだこの子は、さっきの子のお姉ちゃんかな?
え!本当に仲間なのか?カミュ、こんなかわいい子たちと旅をしていたのか!?なんだよそれぇ~。
アンタたちぃ~?なんだ、無礼だぞ!
いいか、オレたちはなぁ!
そう、そうだ。よくぞ言ってくれたカミュ。オレたちが冒険王だ!恐れ入ったか!
この星のことならなんでもわかるぞ!この町に蒸し風呂があるのは知らなかったけどな!
よろしくなお嬢ちゃん!大抵の魔物はこのモガマルがワンパンしてくれるからよ、安心しな!
そういうことだ!カミュがそういう預言を見たらしいからな!モガマルはお人よしなんだ!
そういうこった!モガマルの手にかかればそのウルノーガってやつもいちころだろうからな!安心したかい、お嬢ちゃん!
大船に乗った気でいてくれればいいぜ!
いや、反応うっす。
次回予告
早速カミュの仲間、ベロニカとセーニャと合流したモガマルたち。
しかし彼女たちは今困った状況にあるようで?
次回、「ベロニカの魔力を取り戻すぞ!」!
モガいてばかりじゃ、真の勇者にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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