前回までのあらすじ
大魔王ミルドラースを倒すために、魔界に突入したモガマルたち。
それっぽい城に突入すると、そこには魔王の右腕を名乗る人物がいた!
どう見ても腕には見えないが、魔王の居場所を聞き出すためにぶちのめす!
前回
第五十二話 右腕がいるなら当然そうだぞ!
魔王に右腕だか二の腕だか知らないが、お前のことなんかモガマルがこてんぱんのギッタンギッタンにしてやるぜ!
はい勝利~~。あまりにもあっけない勝利~。ありがとうございました~。
弱い弱い!全く歯ごたえがないな!まだその辺を歩いている雑魚モンスターの方が多分強いぞ~?この分だとミルドラースってやつも大したことないな!
教えろ教えろ!オレたちはもう地図かなんかであっちへ行ったりこっちへ行ったり、挙句の果てぜーんぶ敵の手の平の上でした~みたいな展開は勘弁なんだ!
さっさと教えな!
倒せるか倒せないかは今関係ないだろ!居場所を教えるってんだから戦いを引き受けたんだよ!あと別に倒せるからな!?モガマルの実力をなめるな!てかお前戦ったんだからモガマルの実力は十分わかっているだろ!
ほらモガマルも怒っているぞ!モガマルが本気で怒るとすごいんだぞ!
引き伸ばしなんてしていないでさっさと教えろい!
なるほど、この先にいる魔王の左腕を倒せばすぐそこなんだな!
…………
いやちょっと待て、左腕ってなんだよ!!聞いてないよ!左腕て!右腕はまだわかるよ、魔王にとってお前が一番の部下だったんだろ?でも左腕ってなんだ?どういうジョークなんだ?左腕の方が強いってことがあるのか?魔王は左利きなのか?
ほらぁ、デボラさまも混乱してる~。
四肢全部出てくるって思っちゃうよね~。
でもそうなると、ミルドラースはなんなの?顔と胴体しかないの?どういうことなのそれは?
いやお前も動揺してるんじゃねーよ。
お前はせめて自信持って行けよ。それで本当に右足とか左足もいるのか?ちょっとそこんところだけ教えておいてくれない?
いや教えてくれよそれは~~~。
というか、その口ぶりだとやっぱり左腕の方が強いんだな。普通右腕の方が強くないか?魔界的には違うのか?魔界の常識とオレたちの常識は違うのか。
左腕の真相はよくわからなかったけどな!
でもいいか!場所さえ聞き出せればこっちのもんだもんな!
ええ~、めずらしくデボラさまが褒めてくれると思ったのに~。
でもたしかにそうだな!急いで魔王を倒さないといけないのに、まだ左腕ってやつもいるんだもんな!
よし、右腕が言っていたところに急ごう!
お!なんか強そうなやつが現れたぞ!
右腕がなんとかかんとかとか言っているから、さてはお前!
そうだ!左腕か!?
てかこいつら、お互いのことを右腕とか左腕とか呼んでいるのか!?
どういう関係性だよ……。おう右腕、よう左腕とか言っているの?特殊だなぁ。
まぁいいや、こいつもサクっと倒せばいいんだろう~?
次回予告
魔王の右腕の次は魔王の左腕を倒さなければならない!
しかしここまで来たモガマルたちなら大丈夫!
さっさと倒しちゃうぜぇ!
次回、「魔王の左腕も倒すぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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