前回までのあらすじ
大魔王ミルドラースを倒すためにあっさりと魔界入りしたモガマルたち。
怖い気持ちを押し殺して、ミルドラースの元へ向かう!
前回
第五十一話 大魔王の右腕だぞ!
モガマルはどうやらビビっているみたいだけど、きっと戦いが始まれば大丈夫だよな!
でもミルドラースってどんなやつなんだろう。ぽっと出だから、どんなやつなのか想像もついていないんだよなぁ。
やっぱじじいもそうかぁ。じじいは本の中に入っているだけあって、けっこう博識なんだが、ミルドラースのことはさすがに知らないかぁ。
やっぱり大したことないんじゃないか?
よーしわかったぞ!何はともあれ手がかりを探せばいいんだな!
そうと決まれば、あのいかにも魔王がいそうな建物に潜入だ!
というか、むしろあそこにいるんじゃないか!?
おお!?とうとうモガマルも邪悪な気配を感じ取れるようになったのか!?そうなると、もうデボラさまの出番が……。いやまだオレたち鼓舞するっていう役目が残っているか!
で、その邪悪な気配ってのはどいつだ!?まさかこんな入口付近に大魔王がいるのか!?
ん~、さすがに大魔王ではなかったみたいだ。
お前は一体誰だ!
オレたちはミルドラースに用があるんだ!お前に用があるわけではない!ミルドラースの居場所を教えろ!そうすれば何もしないぞ!
み、右腕!?お前がか!?いかにも雑魚敵っぽい面をしているお前が、ミルドラースの右腕なのか!?
というか右腕って、イブールじゃないのか!?イブールは別にただ教団を管理していただけってこと!?
本当に右腕なのか?自分で言っているだけじゃなく?
なるほどな、お前を倒さなければそもそも先に進めないと。のぞむところだ!
デ、デボラさま、その怒り方はちょっと特殊すぎますよ。
弱い方がむしろ好都合なんですよ。でもたしかに大魔王の右腕を名乗っておいて弱かったら、大魔王も大したことないんだろうなって油断しちゃうしな。ある程度強い方がたしかにいいかもしれないな。
モガマル!のぞむところだはもうさっきオレ言ってんのよ!被っちゃってんのよ!まぁいいか!
そうだ!ミルドラースの場所、教えろよな!どうせモガマルが勝つんだから!
ほざけ小童ぁ!そう言ってモガマルの前に散っていったやつがどれだけいると思っていやがる!
お前なんか!一瞬だァ!!!!!
次回予告
大魔王の右腕と名乗るモンスターが現れた!
いよいよ大魔王に近づいている証拠だ!
こいつを倒して大魔王の居場所を聞き出してやるぜ!
次回、「右腕がいるなら当然そうだぞ!」!
(文・やなぎアキ)
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