前回までのあらすじ
大魔王ミルドラースは魔界にいる!
それを聞いて黙って何もしないわけにはいかない。
モガマルたちは魔界に行きミルドラースを倒す決意をしたのだった。
前回
第五十話 魔界にやってきたぞ!
よし、そうと決まれば魔界へ出発だ!魔界への扉ってのがあるはずだからそこから行くんだよな。一体どこにあるんだ?
それに、イブールが言うには扉を開けるにはイケニエが必要なんだろ?オレたちだけ行っても大丈夫なんだろうか……。
あっさり行けたわ。
特に苦労もせず行けたわ。一体イブールの言っていたことはなんだったんだ?
そもそも魔界への扉は開けちゃいけないものだと思っていたのに、オレたちが開いちゃうのもいかがなものか。まぁ仕方ないか。ミルドラースが出てくるまで待つのもだるいしな。
それにしてもここが魔界か……。明らかに空気が違うな。
デ、デボラさまは平気なんですか!?さすがデボラさま。何にも臆さないその美しさ。素晴らしすぎます。デボラさまを選んでよかったなぁ本当に。
おいおいモガマル~!
震えていたじゃないか~!
やーいやーい!
らしくないぞ~!何をふるえているんだモガマル~!
うわぁぁあぁ!
オレは別に震えてなんかいないぞ!そういう体質、いやボディなんだ!ぷるぷるボディだから勝手に震えるんだよ!断じて魔界の雰囲気にやられたわけではない!
す、すいませんデボラさま!すでにキレていると思いますが!
って、え、もう邪悪な気配が!?
もしかしてミルドラースか!?こんな何の変哲もない森に、ミルドラースか!?
うわぁあああああああ!!
こ、これが魔界のモンスター!!
でも、さすがにミルドラースではなさそうだな……。
めずらしく手こずったようだなモガマル。
って、ちょっと待てモガマル。お前、こいつがミルドラースだと思ったのか?
おいおいそれはさすがにおかしいぜモガマル!こんな森の中に大魔王がいるわけないだろう!それに大魔王にしてはちょっと弱かったぜ!
あれかモガマル。初めての魔界で緊張しているのか?それだから変な勘違いをしているのか?
ほらよく見てみろよ、今たおしたのはただのメタルドラゴンだぜ!
おおおぅ……。モガマルがめずらしく取り乱しているな……。
震えたり勘違いしたり。
心配だ。
でもきっとモガマルなら大丈夫だ!だから早くその震え止めろって!
次回予告
魔界入りしたモガマルたち。
早速それっぽいダンジョンに突入する!
そして目の前に現れたのは!
次回、「大魔王の右腕現るだぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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