ドラクエ5の大神殿には、光の教団の教祖と信者、そしてマーサがいる。
しかしこのマーサは偽物で、実際は教祖の右腕、ラマダである。
このラマダはギガンテスの色違いモンスターだ。
最初はマーサの姿をし、優しい言葉で主人公を惑わせてくる。しかしパパスへの謎に辛辣な態度により、「こんなやつお母さんなんかじゃない!」とこちらにばれてしまい戦闘開始になるのがイベントの流れだ。
いや~~。
ラマダ馬鹿なん???
いや、ラマダならなんとかだませていた可能性あるって。だって、あの見た目と正体を現してからの粗雑さ。絶対元々は完全なモンスターとしてお作法もなにもあったもんじゃない教養だったと思うんだ。
しかし腐っても教祖イブールを支える大僧正。脳筋な見た目のわりにはベギラゴンやマヒャドなどの強力な呪文も使えるし、何よりマーサの姿で信者を従わせていたわけなのだから頭はそんなに悪くないはずだ。信者は洗脳状態であったとはいえ、モンスターの姿ではなく人間の女性の姿をしていなければさすがに従ってくれないという程度の洗脳ではあったようだからそこをうまく擬態できたのはラマダの努力のたまものだろう。
あんなに粗雑なのに、女性らしいふるまいをして女性らしい口調で、優しく信者をだましていたに違いない。
そんな努力の塊ラマダが、どうして主人公をだますときに、
パパスを陥れるような発言をしたのだ!!!!
たしかにパパスを陥れるような発言をしなければ、主人公は闇落ちしたかと言われればそんなことはなく、そもそも光の教団に入れようという最終的な発言がアウトなのでラマダは結局失敗はしていただろう。
だが、だとしてもパパス下げ発言はいただけない。
思えばあなたの父パパスは本当につまらない男でした、とかいう唐突な話題転換なに?たしかにちょっと聞きたい気もするが、聞きたい聞きたくないの前にそんなこと母さんは言わないんだよ!パパスは命尽きるまでお前のことを心配し探し続けたんだぞ!男手(+サンチョ手)で自分のことを育ててくれたんだぞ!
それをなんだ?つまらない男でした?そんなことで話に乗るわけがないだろ!そんなことマーサが言うわけないだろ!母さんはモンスターにも心優しい慈愛の母なんだぞ!パパスのことを愛し、あの秘境の地エルヘブンから駆け落ちしてきた、そんな大恋愛を経た女性なんだぞ!
それを、つまらない男だぁ?つまらない男、だぁ?
もっと頭を使えラマダ!
ベギラゴンやマヒャドを覚えたその頭なら、そんな話題絶対アウトなことわかるだろ!
せっかくイブールがお前を右腕だと思ってくれているのに、その程度か!
本当にあそこでパパス下げ発言をした経緯が理解できん!
マーサに成りすまそうと色々と訓練をしたあの日々を思い出せ!
マーサになるというなら、パパスのことも愛せ!
それができずに、主人公に甘い言葉をささやきかけるなど、笑止千万!
ベギラゴンやマヒャドを覚えたときのようなあのひたむきさを、そこでも発揮してくれよ!!
でもこいつ、強力な全体呪文攻撃をしてくるわりには、こっちが全員マホカンタ状態でも呪文をぶっぱなしてくるというある意味脳筋っぷりを披露してくるので、やっぱり頭は悪いのかもしれない。
まぁ完全ローテーションでしか攻撃できないイブールが上司じゃ、その程度か。
(文・やなぎアキ)
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