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【ドラクエ6】テリーが闇堕ちしないためにはどうすべきだったか。

ドラクエの闇堕ちキャラクターといえばテリー。

他にもホメロスなどがいるが、筆頭はやはりテリーだろう。

ピサロはちなみに元々闇側なので闇堕ちではないと思っている。

 

闇堕ち。元々はそうではなかったのに、何かショッキングな出来事をきっかけに、もしくはそれが溜まりに溜まって暗黒面に落ちていくことだ。

有名どころで言うとダースベイダーだ。

なんとなく最終的には一瞬だけでも光側に戻っている印象がある。

 

ドラクエ6のテリーもまた闇堕ちキャラクターである。

姉をさらわれ、自らの力のなさを嘆き、世界一の剣を、そして強さをもとめてさすらい続け、その心の弱さに付け入られ魔王の一人デュランの配下についてしまう。人間を恨んでとかじゃなく、強くなりたいからという理由なのがちょっと同情しづらい。ヒュンケルの方が全然同情できた。

 

大体テリーくんはその行動のいくつかが間違っている。強さを求めるあまり目の前の姉に気づかないことがその一つだ。

恐らく彼の行動の何かしらが違っていれば闇堕ちせずに済んだはずだ。

一体彼はどうするべきだったのか?

 

待てばよかった

まぁ一番はこれだろう。

ミレーユがギンドロ組にさらわれた際に彼は抵抗したが、まったく力が及ばず彼女を取り返すことができなかった。

テリーは姉を取り返すために、それ相応の強さを手に入れるために旅に出てしまったのだ。

そんな中ミレーユは地下牢の老人の力を借り、テリーの力なしにガンディーノを脱出してしまったのだ。こうして二人はすれ違い、再会までに多くの時間をかけてしまった。

もしもテリーがそのままガンディーノで待ち続けていれば、二人はそれよりももっと早く再会することができただろう。ミレーユが城を抜け出した後、弟の様子を確認しにガンディーノをこっそりと訪れていた可能性は高い。

そうすれば、テリーは闇堕ちせずにすんだはずだ。

テリーの行動力の早さ、目的を達成するためには自らが動かなければならないという気概、それが完全に裏目に出たわけだ。

 

 

人当たりよくすればよかった

とはいえ、姉を救うため強くなろうと旅に出た少年テリーを責めることはできない。旅に出た当初は姉を救いたい一心だったはずだから。

しかしその後の行動がよくない。

彼は基本的に態度が悪い。

アークボルトで初めて彼に出会ったとき、「なんだこいつ……」と思ったプレイヤーは多いだろう。しかもバトルレックスを先に倒し雷鳴の剣を奪っていってしまうし。いや、先に着いていたのはテリーだし、雷鳴の剣も別に奪われたわけではないのだが。なんとなくむかついてしまう。だって態度が良くないから。

 

ここでテリーがもっと友好的に主人公たちと接していれば、もしかしたらテリーとミレーユは互いの存在に気づいたかもしれない。多分アークボルトの段階ではミレーユをスタメンに入れている人も多いだろうし(希望的観測)。

「オレはテリー。さすらいの剣士だ。見たところあんたたちも旅をしているようだな、名前は?」

「オレはハッサンだ」

「私はチャモロと言います」

「私はミレーユ」

「ミレーユ?まさかミレーユ姉さん!?」

 

fin.

 

 

眼鏡をかければよかった

態度も悪けりゃ周りも見えちゃいないのがテリーくん。

サビた剣あらためラミアスの剣を見つけたのは主人公たちの方が先なのに、ちょっと失礼して先にじっくりと見ちゃうし、しかも大した剣ではないと判断してしまう。たとえサビていたとしても鍛え直せばいいというのに、その発想に至らないのも問題だし。

修羅場を潜り抜けてきた主人公たちを見て、大したことないとか抜かしちゃうところも良くない。

見えちゃいない。何も見えちゃいない。もしかしたら目が悪いんじゃないの?

だからミレーユのことがわからなかったんじゃないの?

いくら成長してしまったからとはいえ、恋焦がれた姉さんが目の前にいて気づかないだなんて(まぁこの時点でミレーユがパーティーにいない可能性もあるんだけど)。

眼鏡をかけるべきなんじゃないの?

眼鏡さえかけていれば、

「まさかミレーユ!?ミレーユ姉さんなのか!?」

となっていたはず。

あと眼鏡をかけていれば、パーティーに二人眼鏡キャラがいるというドラクエでもひっじょ~にめずらしい編成になっていただろう。ドラクエで眼鏡の仲間キャラはめずらしいのだ。

 

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もっと強ければよかった

最終的にテリーは魔王の一人であるデュランに仕えることになる。

強くなりたいあまり、もう相手が誰であろうとかまわないと文字通りなりふり構わなくなった結果だ。闇堕ちである。

しかしここでテリーが、デュランすらも倒せるほど強かったのであればこんなことにはならなかった。

強くなりたいと思い続け、主人公たちを常に小馬鹿にしていたというのに、彼一人ではデュランを倒せなかったわけだ。

結局ここでも己の弱さが原因なのである。成長のないやつだ。

なお、もし本当にデュランを一人で倒せていた場合以下のような会話が想像できる。

 

「よぉまたあんたらか。ここの城の主はオレがもう倒したぜ。縁があったらまた会おう」

 

会話ですらなかった。一方的に話してまた去っていった。

これでは姉弟の再会は難しい。闇堕ちは避けられたが目的は達成できずじまいだ。ちなみにここから先の冒険はペガサスを手に入れないとどうしようもないため、さすらいの剣士テリーの冒険はここまでである。お疲れ様でした。

 

 

まぁ結局は「待てばよかった」に尽きる。

 

が、もしそうしていたら主人公たちはあの姉弟には出会えなかったわけだ。テリーはともかくミレーユがいなければ冒険の前半はかなり苦しいので、結果的に色々先走ったテリーには感謝せねばならない。

ということで闇堕ちしてくれてありがとう。

 

(文・やなぎアキ)

 

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