先日、トップガン マーヴェリックを観に行きました。
続編として完璧な出来だなぁと思っていたら、同様の感想がSNSでたくさん見られて嬉しかったです。
各話感想
アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト
前回はヒムとヒュンケルの間に友情が芽生えたところに、残されたチェスの駒とキング・マキシマムが現れたところで終わりましたね。
では「チェックメイト」いきましょう!
キング・マキシマム
先の決闘によりヒムは動くこともできず、ヒュンケルも満身創痍です。そこに現れたオリハルコンの戦士たちと、唯一自らが意思を持ち動くことが出来るキング・マキシマム。ハドラー親衛騎団の一人一人の強さを思い出すと、果たしてそのキングであるマキシマムはどれほどなのかと恐れる気持ちを抱かずにはいられません!
マキシマムがキングスキャンなる技を使うと、即座にヒュンケルの今の状態がスカウターのごとく映し出されます!ヒュンケルのただいまのHPは21!急にゲーム要素を入れてきたな!と面喰いました。しかもHP21て!
そもそもヒュンケルの最大HPがいくつなのかわからないのでなんともいえませんが、仮にも魔王城に乗り込むほどのレベル且つヒュンケルのような前衛戦士タイプならHPは400ほどはあってもいいはず……。それが21て!先の戦闘で死を覚悟していたのも納得がいきます。これでは些細な攻撃を喰らっただけでも死んでしまいます!
そういえば以前、原作の扉絵では登場人物たちのその時点でのレベルが書かれたものもあったということを教えていただきました。なので原作を読んでいた方は最大HPもわかっていたんですかね?
マキシマムの頭脳にはダイたちのこれまでの戦闘記録がすべて詰まっているそうなのです。ドクターゲロもびっくりだなこりゃ!
マキシマムは、ここでひん死のヒュンケルたちを倒し、その後ホワイトガーデンで戦っているミストバーンの元へ行き、ダイたちを倒す算段のようです。そうすることで手柄を全て自分のものにしようという魂胆。
こ、こいつ……
多分小物だ…………。
未だに己の欲望を重視している敵がいたとは。ザボエラが最後じゃないんかい。ミストバーンやキルバーンは、そんな手柄を独り占め~なんてつまらんこと考えないですよ。それをこのバーンパレスの守護神とやらは、恥ずかしい恥ずかしい。ミストバーンが彼を掃除役とかいって見下すのもわかりますね。
ヒュンケルもマキシマムをクズと認定しました。
とはいえ、ヒュンケルがひん死であり向こうにはオリハルコンの戦士がたくさんいることには変わりありません。
マキシマムは余裕たっぷりに「指先一つで命が消える」と言います。
サノス……?
と思っていたら、本当に指パッチンしていて笑いました。でもご安心を。人類の半分がいなくなることはありません。代わりにポーンたちが一斉にヒュンケルに向かっていきました。全然ご安心をじゃないですわ。
そしてポーン!ヒュンケルをタコ殴り~~!!パパスだってここまでタコ殴りにはならなかったのに!
不死身のヒュンケルの弱点
しかぁし、そんな攻撃でやられるヒュンケルではない!なんとポーンのうちの一体を素手で打ち砕きました!オ、オリハルコンの、駒を!
マキシマムは次にナイトをけしかけますが、それもまた拳で打ち砕く!
そうだ!姿形は同じでも、こいつらとハドラー親衛騎団の皆さんとでは、格が違う!この駒は、戦士ですらない!ただのオリハルコンごときが、いまさらヒュンケルに敵うと思ったか!オリハルコンの体と闘気をまとったヒムに勝ったんだぞ!ばかめマキシマム!
ポーンもナイトもビショップもルークも、なんだというのだ!
ヒュンケルのHPは既に1しか残っていません!しかし、その1を取ること、それがただの駒にできるわけがないだろう!戦士ヒュンケルをなめるな!お前らなど、HP1で十分だ!
マキシマム、動揺!!
ヒュンケルが、不死身のヒュンケルと呼ばれていたのはただの異名であって、ただの人間のはずなのに!と。
はは~ん?お前さてはちゃんとダイ大を見ていないな?毎週欠かさず見ていれば、ヒュンケルのそれがただの異名ではなく事実であることがわかるだろうに。なーにがデータバンクだ!お前のそれよりも、私の方が多分ヒュンケルに詳しいぞ!ヒュンケルはなぁ、幾度となく「もう戦えないだろう」という傷を負って来たけれども、まだここに立っているんだよ!なめるなよ、ぽっと出の掃除屋ふぜいがぁ!
とはいえここで諦めるわけにはいかないマキシマム。スーパーキングスキャンを発動します。すると、ヒュンケルの全身の骨がもうボロボロになっていることがわかってしまいました!跡部王国(キングダム)かよ。スケスケだぜ!!
簡単にオリハルコンを砕いているように見えましたが、実際には骨はボロボロです。サンジも真っ青。それでもヒュンケルは、痛みを顔に全く出さず涼しい顔で動き続けます。その迷いのない後ろ姿を見て、これが本当の闘志であることをヒムは理解しました。あんたのライバル、すげぇんだぜ……。
HP1、骨もボロボロ、それでも戦う彼を見て、マキシマムはポーンで守りを固めます。しかし遅い!ヒュンケルはすでに背後に回っている!動揺するマキシマム!攻撃をよけられ、顔面に一発喰らいます!
こいつ、やっぱり小物じゃない?
そしてヒュンケル、解説者としての腕をこの戦いでもいかんなく発揮していくぅ!ヒュンケルの強さって、戦闘力もそうですけど、解説できるほどに相手の技や弱点を瞬時に見抜くことが出来るところからも由来しているんですよねぇ。最近それを痛感します。
キングは盤上では一個ずつしか動けない駒。部下たちの強さを使って敵を追い詰めるという戦略的な頭脳こそが、本来のキングの能力!そう、マキシマム自体には大した戦闘力はないのです!それを、ポーンで守りを固めた瞬間に察したヒュンケルのメンタルとフィジカルのスピード感よ!
完全に勝ちを確信したヒム!
しかしマキシマムは諦めません、キングアクセス(さっきから技名のダサさがツボ)でヒュンケルのこれまでの戦闘経歴からなんとか弱点を探し出そうとします。
そして見つけたのが!ボラホーンがポップを人質に取ったシーン!ボラホーンなつかしい~。
そうだ、ヒュンケルの唯一の弱点……それは!
仲間を見捨てることが出来ないその優しさ!
マキシマムはポーンに命令し、ヒムをバーンパレスから放り投げます!
ヒムが、死んでしまう!
落ち行くヒムを間一髪でつかまえたのはもちろんヒュンケル!
しかし、マキシマムをこれで野放しにしてしまった!
ヒムを離そうとしないヒュンケルを執拗に痛めつけるマキシマム!
どれだけ痛めつけられても、ヒュンケルはその手を離さない!だって、この手を離したら、ヒムが、仲間が死んでしまうから!たとえ自分が死んで、その結果ヒムが死ぬことになっても、自分だけが助かる道なんて選べない、そんな不器用な男なんだヒュンケルは!
それを聞き、自らを仲間と認めてくれたことに心が揺さぶられるヒム……。そうだよぉ、お前はとっくに、俺たちの仲間だよぉ!
マキシマムは、冷徹な戦士だったヒュンケルに、仲間との出会いの数々により愛や情けが芽生えたこと、それが不死身の戦士の唯一の弱点だと勝ち誇ります。
それを聞きヒュンケルはぼんやりと、自分もマァムと同じように、愛によって仲間を助けることが出来たのか、と考えました。これから死んでいくというのに、彼の頭の中では、自身を助けてくれたマァムのことが脳裏をよぎり、自らもまた愛によって人助けができるのだとわかったことでどこか安らかにも見えます。罪を背負い、戦いの中で傷つき、その中で死ぬことすらもいとわなかったヒュンケル。それが情けや愛のために死ねるというのなら、それはこれまでの人生を省みたときにあまりにももったいないほど誇らしい死に方だと、ヒムに謝りながら伝えます。己のために死のうとするヒュンケルに涙ながらに怒るヒム。でもヒムもまた、自身を仲間と認めてくれたことを嬉しく思うその気持ちに嘘はつけないでしょう。友情に殉ずるのか、ヒュンケルよ、ヒムよ!
ヒュンケルの風前のHP1が、今まさに消え去ろうとしている!
そのとき、奇跡がふたたび起こる!奇跡は、何度だって、起きる!
思わぬ来訪者
マキシマムの頭に突き刺さったのは、鎧の魔槍でした!
魔槍を、投げたのは、一体誰か!マキシマムの怒りの問いかけに応えたのは……懐かしいあの声……!
その視線の先にいたのは!懐かしいその姿……!
その名は、そうだ!
陸戦騎、ラーハルトぉおおおおおおおお!!
ラーーーーーーーハルトーーーーーーーーーーーーー!!!
ぶっちゃけなんとなく察してはいました。
まず随分前から変わったOPですね。あれの終わりの方で、これまで協力してくれた面々とかがポンポンポンと出てきていたと思うんですけど、なぜかラーハルト単体の後ろ姿があったんですよね。最初は、「あーヒュンケルの武器くれた人だもんな~」って思っていたんですけど、だんだんと「だとしてもわざわざ出すか?」ってなっていたんですよ。後ろ姿で意味深だなっていうのもありましたし。
そして極めつけは、この間から変わったEDですね。途中仲間たちがこれまたポンポンポンとシルエットで出てくるんですけど、明らかにいるんですよ。ヒュンケルの近くに。
ラーハルトが。
さすがにあそこのメンツにわざわざ出すのに、死んだ人は出さないでしょうと思いまして。「これ、ラーハルト生きてない?だとしたらOPでしれっといるのも納得できるな……」と思った次第です。死んだはずなのに生き返るなんて!というのはすでにアバン先生とヒムでやってくれていますし。
でも実際に登場してくれるとやはりうれしいですねー!察していたとしても嬉しいです!この安心感たるや!
これによりヒュンケルとヒムはなんとか一命取り留めました。一体誰が来たのかと不思議がるヒムに、ヒュンケルは彼が最大の宿敵にして意志を託された友と説明します。
そ、そんな風に言われたらヒム、嫉妬しちゃいません?自分もヒュンケルの最大のライバルだと思ってるし、この間の一件で友達にもなれたと思っているのに、そのすぐあとで同じようなヤツに出てこられちゃって……。変な三角関係できません?え、お前、俺と出会う前からそういうやつと出会ってたのってなりません?しかもヒムなんて他に友達いませんからね?頑張ってヒム!私はヒムのこと応援してるよ!
突然の来客にマキシマムはすぐさまラーハルトを検索にかけ、とりあえず落ち着きを取り戻します。ラーハルトのすべては掌握している、と。
かなり素早い動きをするらしく、必殺技はハーケンディストールだがそれに使う槍はマキシマムの頭に刺さっていて素手で戦わざるを得ないだろう、と偉そうに説明します。が、その瞬間ラーハルトの姿はなく、頭の槍もすぐさま奪われてしまいました!
かなり素早いだぁ?そんな抽象的な表現で、よくもまぁラーハルトのことを分かった気でいたなぁ!やつは、ヒュンケルの戦いの師でもあるんだぞ!戦いには、パワーよりもスピードが大事なんだよぉ!
ここでヒュンケル、またしてもラーハルト上げを行う!ヒムに対し、お前も相当速かったが上には上がいるのがわかる!と!ヒムが嫉妬していないか、心配で気が気でないよ!
マキシマムはポーンをけしかけますが、槍を持ったラーハルトの敵ではない!
一年以上ぶり、ハーケンディストーーーーーール!
ポーン、全滅!
そしてゆっくりとヒュンケルたちの元へ歩み寄るラーハルト。
マキシマムは、とりあえず今日のところは退散するようです。
しかしラーハルトは、その場を一歩でも動いたらお前は終わりだ、と言います。
鼻唄三丁矢筈斬りじゃん。
そう、マキシマム以外は気づいていました。先の攻撃でラーハルトは、ポーンだけではなくマキシマムも切り刻んでいたのです。
それを認めようとしないマキシマム。めちゃくちゃ冷めた目で見るヒュンケル。まじかぁ~という目で見るヒム。そもそもこっちを見ようともしないラーハルト。マキシマム、こう見るとちょっとかわいそうで可愛いなと思いました。なんだこのばかみたいな戦闘は。
そして案の定飛び立ったところで大爆発を決めてくれたマキシマム。ほんとなんだ、このばかみたいな戦闘は。
ヒムはその哀れな最期を見ながら、ハドラーの部下でよかったなぁと安堵していました。たしかに。
ラーハルトという完全にクールなポジションのキャラが出てきたことにより、バランスを取るためにちょっとヒムがコミカルになっているのかなと思いました。ヒムかわいい。
さて、ラーハルトが一体なんで生きているのかということについてはお預けのようです。う~ん、死んでいなかったのか、それともバランが実は何かしていたのか、謎です。
アバンの使徒の中でも、ダイ・ポップ・マァムの初期メン、サポート役のレオナ、仲間だけどどこか陰のあるヒュンケルという分け方が個人的にあるなぁと思っていましたが、そのヒュンケルがこれまでの戦いの中で通じ合える仲間を増やしてきたんだなと改めて思いました。マァムは愛で応えてきましたが、ヒュンケルはヒュンケルなりにその闘志で敵たちを改心させていっていた気がします。あんたはあんたのやり方で皆を救えばいいのさ、と思いました。
さて、次回なんですが、やたら情報量の多い次回予告に面を喰らっています。ラーハルトが魔槍を鎧化って言っていましたが、ヒュンケルは離脱しちゃうんでしょうか。とりあえずそれが心配です。
(文・やなぎアキ)
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