以前ドラクエ4の1章から4章までに登場するNPCを紹介した。
少ないパーティーメンバーを支える非常に重要な役割を担った彼ら。
そしてもちろん、5章に入っても個性豊かなNPCが登場する。
今回は、5章で登場するNPCを紹介していく。
1~4章はこちら。
ホフマン
まだ仲間がそろいきっていない時期に加入してくれるということもあり、かなり戦闘をこなしてもらうことになる。そこそこ高いHPも助かる。友達に裏切られたというトラウマを持っているが、勇者たちのおかげでそれは勘違いであったことに気づくのだ。それなら、勇者の旅についてくる前に友達と仲直りをしたらどうだと思わんこともない。
リメイク版ではサルタンのもとで学んだあと、自身も街を作ろうと決心し砂漠に移民の町を作る。彼は果たして実家の宿屋を継ぐ気はあるのだろうか。
パノン
旅芸人なので、多少は戦えるがたかが知れている。スタンシアラの王を笑わせて天空のかぶとを手に入れるために仲間にするのだが、彼は本当の平和が来ない限り王様が真に笑うことはないだろう、とご高説をかますことになる。なるほど立派と思うが、別にパノンじゃなくてもその答えにたどり着けやしないものかと思ったり思わなかったり。
リメイク版だと各地に彼を連れまわすことで一々ダジャレを言ってくれる。これを考えるのが仲間会話で一番大変だったのでは、と邪推してしまう。
ドラクエ6にも同名の旅芸人が登場するが、なぜわざわざパノンという名前を使ったのか不明。世界的な旅芸人はパノンを名乗るという、襲名制でも取っているのだろうか。
ルーシア
天空人そのものと旅をできるというのは今思えばなかなか貴重である。
ベホマが使えるのがけっこうありがたい。が、戦闘で使うことはほぼないだろう。一応世界樹に助けに行くときパーティーに加わるのでそのときに戦うことにはなるかもしれない。
リメイクの仲間会話では、なかなかの天然キャラを炸裂させてくれる。が、元々あったイベント時のセリフなどは変わっていないため、キャラ変が唐突でちょっと面白い。天空人としてそれなりの素養は身についているが、根は天然ということか。
ドラン
物語終盤に加入し、その後エンディングまで居続けるNPCというのはなかなか珍しいのではないだろうか。ファミコン版のドラクエ4ではNPCも仲間たちもコマンド選択はできないため少しは活躍の場があるかもしれないが、ぶっちゃけリメイクでは特に使う理由はないかもしれない。
リメイク版では6章に入り一定のイベントを進めるとパーティーから離脱することになる。6章は新しい仲間が増えるので、その空きを作るための措置だろう。
特に面白いイベントはないが、ドランを先頭にして町の人に話しかけるとびっくりされてしまう。ホイミンなどでも同じ反応が見られる。人間が先頭であれば後ろにモンスターをつれていても驚かれないのに、先頭になったら後ろに人間がいても驚く。町の人は基本先頭の人しか目に入っていないのだと思う。
5章は勇者と導かれし仲間たちがいるため、それまでの章とは違ってNPCは戦闘要員というよりはイベントのためのキャラクターという側面が強めだ。
大して強くもないため、基本は馬車に入ったままだ。
また、それまでの章では多数いた戦闘には参加しないがついてくるNPCというのは、5章ではほぼまったくいなくなってしまった。せいぜい6章のロザリーくらいか。
1~4章はパーティーメンバーが少ないため、少しでも賑やかそうという措置だったのかもしれない。どうなんだろう。
(文・やなぎアキ)
関連記事