ゴールデンウィークいかがお過ごしでしょうか。
私は特に出かけるでもなく、家で映画を観たりオンラインで友人と遊んだりしています。この2年で休日の過ごし方がガラッと変わったなと痛感しています。
ということでGWでも相も変わらずダイ大感想をお届けします。
各話感想
アニメ『ダイの大冒険』各話感想 1話~50話 - DQフリ ドラクエファンサイト
今回は「破邪の秘法」!
そういえばエンディングが変わりましたね。クロコダインがいなくなっていてちょっと寂しかったです。
ヒュンケルとの決別
死んだと思っていたアバン先生が実は生きていた!アバン先生がいれば百人力と言わんばかりに沸き立つダイたちでしたが、前回の終わりにヒュンケルが衝撃の発言をします。
あんたは弱い。
弱すぎる。
ええ!?それは一体どういうこと!?もしかしてその弱さの秘密が、アバン先生がこれまで生きていたにもかかわらず姿を見せなかった理由になるのか!?どうなんだ、一体どうなんだ!
この発言にダイ、マァム、ポップは動揺します。
ここでヒュンケルは問います。
アバンの力がバーンたちに通じると思うのか。
ハッ!!!!たしかに!!!!私たちはアバン先生がいればもう大丈夫だといわんばかりでしたが、よく考えてみればアバン先生は超魔生物になる前のハドラーにも負けてしまいました(メガンテまで使ったのに……)。現在の敵はそれよりもはるかに強い大魔王バーンです。
もしかしたらアバン先生が何らかの修行を積んであの頃よりは強くなっているかもしれませんが、先週のキルバーンへの対応を見てもそれは望み薄……。
そう、先週私はアバン先生が弱体化したのではと思いましたが、それは間違いでした。弱体化ではありません、ただ強さが変わっていないということなのです!多少のレベルアップはしたかもしれませんが、その伸び率はダイたちには遠く及ばないでしょう!
これはあまりにも盲点でした。ダイたち、そして私は死んでしまったアバン先生を神格化し、彼はいつまでも自分たちよりも上の存在だと思い込んでしまったのです!メンタル面でいえば間違いなくそうでしょうが、戦いの技術に関して言えば、ミストバーンや超魔生物ハドラー、そして大魔王バーンにも相対したダイたちの方が上であってもなんらおかしくありません。
ヒュンケルはそれを見抜いていたのです。さすがヒュンケル、名解説者。いつだって冷静に戦局を見極めていくぅ!
そんな現実をダイたちに突きつけるヒュンケル。まるでアバン先生がいては足手まとい、命とりになるとでも言わんばかりです。そしてアバン先生も認めます。戦闘力で言えばダイの半分にも及ばないだろうと。
本人の告白を受けてもなおポップは憤ります。実力なんて関係ない、駆け付けてくれた気持ちで十分じゃないかと。ポップぅ。だからお前は人間臭いんだよ。気持ちで世界に平和を取り戻せれば修行なんていらないんだよ!
でもヒュンケル!お前もお前だ!言い方ってものがあるだろう!そんなんでは社会でやっていけないぞ!と思うゴールデンウィーク。
そしてヒュンケルは、この先アバンと進むのであれば俺はこの先へは進まん宣言をしてしまいます。
なんでぇ~~~~!?!?!?
いやそこは行こうよ!むしろ行こうよ!だってアバン先生弱いんでしょ?それなのにヒュンケルが抜けたら、戦力著しく低下じゃん!どういう理屈!?最近出番が少なかったからって駄々こねてる!?
と混乱していると、アバン先生が何かに気づきます。二人の間でしかわからない何かが交わされ、アバン先生はヒュンケルを置いて先に進む決断をします。そう、どうやらヒュンケルは駄々をこねていたわけではないようなのです。それに気づいたのはアバン先生だけ。
これだけ長く一緒に戦ってきても、彼の真意がわかるのは師だけなのですね……。しびれる。
師にはわかる真意
さて、バーン側もアバン先生の復活を黙って見ているわけにはいかないようです。バーンはミストバーンを呼び戻そうとします。ミストバーンもヒュンケルと同様、アバン先生がバーンの脅威になるとは思っていないようですが、そこはさすが大魔王。愛飲している酒瓶を割ってまでして、アバン先生の持つ底知れぬ力について説きます。ダイには舐めプするのに、アバン先生にはビビるんですね。ところでその割れた瓶とこぼれたお酒が誰が掃除するんですか?まさか自分で?
ここでちょっと気になる発言が。ミストバーンが、キルバーンはどうしたのかと聞くと、同じバーンの名を冠されていてもお前とキルバーンでは使命が違う、とバーンが答えます。ほほう。「同じバーンの名を冠されていても」ですか。やはりあの二人はバーンが直々に生み出したとか、そういう特別な存在なんでしょうね。キルバーンの使命は誰かの命を奪うそれだけ、らしいです。
そして前回仮面を壊されたキルバーンの素顔がちょこっとだけ映ります。やっぱりミストバーンと同じ顔なのかなぁ?壁にたくさんかけられた仮面から新しいのを選ぶキルバーン。それを見つめるピロロの顔の不穏なこと不穏なこと。
さーて、ミストバーン、一刻も早くバーンパレスに戻りたいですが、立ちふさがるはロン・ベルク、どうするんだ~?
一方ダイたちはヒュンケルを置いて先を急ぎます。そしてアバン先生が、ヒュンケルが本当は何をしたかったのかのネタバラシを始めます。
彼らがバーンパレス内部に入ろうとすれば、大量のモンスターたちがヒュンケルに襲いかかるだろうと。それを聞き、レオナは気づきます。以前竜騎衆がダイを奪おうと攻め入った時、ただ一人立ち向かうためにわざと逃げ出したふりをしたポップと同じことをしている、と。
そう、ヒュンケルもまた、皆が全力で先へ進めるようにわざと冷たい態度を取り、彼らに迫っていくモンスターを一人で請け負おうとしているのです!
ああ~~~~!!なんでお前残るとか言うんだよって思った私は浅はかでした~!ずっとダイ大を見ているのに、ヒュンケルの真意見抜けなかった~!やっぱりそれがわかるのはアバン先生だけなんだ~!
ヒュンケルの真意を知った瞬間、モンスターの大群がヒュンケルの前に現れます!ヒュンケル、ここで漢のグッドボタン。かっこいい。
ヒュンケルの元へ駆け寄ろうとするポップをアバン先生は止めます。どうしてヒュンケルは先生を行かせ、自分は残ったのか。それは彼が、先生の真の力を見抜いたから。先生を先に行かせ、自分が残った方がこの先の戦いのためになると、彼だけが気づいたから。全員でバーンパレスに乗り込み、全員でモンスターの大群を相手にしていては時間も力ももったいない。それならば自分1人が背負い込もうと、ヒュンケルはそう決意したのです……。先生が弱くて足手まといになるからじゃない、先生がいないと先に進めないから、わざと自分だけ残ったのです。みんなに本当のことを言えば、心優しいダイたちはヒュンケル一人を残してはいけないと言ってしまうだろうから……。多分レオナあたりは、ヒュンケルがそういうんだから行きましょう!とか言うんだろうけど。レオナはね、智将だからね。
ヒュンケルの決意を尊重し、先へと走り出すダイたち。
一応いっつもダイたちダイたちって書いてますけど、最近ダイの影ちょっと薄いなって思っています。大体ポップが我先にと発言しているんですよねぇ。主人公なのに主張しすぎないのがダイのいいところなのかもしれないです。
ちなみにアバン先生が言うには、敵陣に乗り込むときは後ろからくる敵に細心の注意を払うべきで、隊列を組むときは後ろに戦闘力が高い人を置くのが鉄則らしいです。それを先生がやろうとしたようなのですが、ヒュンケルに見抜かれたわけですね。しかも、先に進むには先生の力が必要だろうに殿をつとめている場合か?その戦闘力で?それなら俺がやるが?というところまで見抜かれ、こういうことになりました。
アバンの修行の成果
さて、城内に入り込んだダイたちの目の前には、以前海底でダイとバランが破ったのと同じような扉があります。
あのときは竜の騎士二人でなんとか突破しましたが、疲れ切った彼らではどうすることもできなさそうです。
しかし!
これこそが、ヒュンケルがその身を犠牲にしてまでアバン先生を先に行かせた理由!
そして、生きていた先生がなぜ今まで姿を明かさなかったかが明かされる!
アバン先生は……ずっと破邪の洞窟で修業を続けていたのです!
破邪の洞窟といえばミナカトールを手に入れるためにレオナたちが潜っていったダンジョン。アバン先生も、同じ場所にいたのです!ただし、レオナたちよりももっともっと奥深くですが。
アバン先生はハドラーに敗れたあのとき、デルムリン島の近海というかなり近いところにいたのです。そして、ダイとポップが島から旅立つ様子も、近くから見ていました。
そのまま二人と一緒に行かなかったのは、彼らの成長を促すこと以上に、自分の無力さが許せなかったからだそうです。彼らの前に出て、生きていましたと言うのは簡単です。しかしそれではいけない。これからの戦いに備え、自分にしかできないことをやらねばいけない。その力を手にせず、中途半端な状態で戦場に復帰し、再び負けるようなことがあってはならない。そう思ったのでしょう。強さを追い求めることはダイたちに任せ、自分にしかできない戦い方、自分こそが持ち得る力を得るために、アバン先生は一人破邪の洞窟に潜り込んだのです。決戦に備え、戦いの助けになるべく力を身につけるため、誰にも自身が生きていることは言わずに……。
破邪の洞窟の奥深くに潜り込んだアバン先生は、恐らく地上で何が起きているかまったくわからなかったのでしょう。それがむしろ幸いしたのかもしれません。もし地上で何が起きているかわかってしまえば、それこそフローラの言う通り黙って見ていることが出来ずに中途半端な状態で戦線復帰していたかもしれないのですから。
数か月間たった一人で洞窟での戦いを繰り返し、伝説の破邪の呪文を追い求めた先生。
そして、レオナたちが地下25階でミナカトールを使ったことで、決戦が近いことがわかったのです。
そのとき彼がいたのはなんと地下150階あたり。なろう系かな?最近読んだなろう系の漫画で、そんな話があったんですよね。まさかダイ大、そこもばっちし押さえているとは。
と、アバン先生が何をしていたのかがわかったところで、とうとう扉を開けようとします。外ではヒュンケルが戦っている!
地下150階まで潜り手にした破邪呪文。ミナカトールよりもすごい破邪呪文とは一体!?
するとアバン先生は言います。現在のところ、ミナカトールよりも強い破邪呪文はない、と。
彼が使っているのはなんと呪文ではなく、破邪の秘法。その正体は、破邪の呪文の破邪力を増幅させる秘術!これに気づくレオナすごすぎる!君、第二のヒュンケルを目指さないか!
先のデストラップを破ったのもこの破邪の秘法のおかげ!あの時使った呪文はバリア床などのトラップを無効にするトラマナ!このなんてことない呪文の破邪力を増幅させることで、あの強力なデストラップを解いたのです!私あのときマホカトールかと思ったのですが、まさかそんな大仰な呪文ではなく、トラマナだったとは!*1
そして今回扉を開く呪文は!そう!
アバカムだぁああああああああ!!ドラクエ2と3で登場して以後、ナンバリング作品では純粋な呪文としてはまったく登場しない、アバカムだぁああああああああああああ!!ハリーポッターで言うところのアロホモラ~~~!!!
無事開く扉!
竜の騎士の力を用いてようやく壊せたあの扉を開けるだなんて、やっぱりアバン先生はすごい!ダイたちにできないことを平然とやってのけるッ!そこにシビれる! あこがれるゥ!
これが勇者アバンの力だよ、ざまぁみやがれバーン!!
いやぁ、熱かったですね。
いよいよ本拠地突入です。いよいよ本拠地突入です、って多分何回も言っていると思うんですけど、今度こそ本拠地突入のはずです。
そして次回は、地上に残っているザボエラが何かしてかすようで。こんな終盤になってもまだ生きているお前、大したもんだよ。
(文・やなぎアキ)
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*1:実はその際にTwitterのリプライで「あれはトラマナですよ」と言われたのですが、もし間違っていてもその後の話で解説されるのであれば温かい目で見守っていただけると嬉しいです。そういうのも特になく純粋に間違っていたら教えてください。該当のリプライは削除されていたので助かります(その前に見ちゃってスイマセン……)