前回までのあらすじ
光の教団の魔の手が再びブルリア星に!
邪悪な気配を追っていたモガマルたちだが、そこで出会ったのは謎の美女!
これがまたかなり高飛車だぁ!
前回
第二十一話 従順すぎるガイアスだぞ!
突如現れたこの美女……たしかに以前会ったことがあると思うんだが……何をしゃべっても怒られそうだ。
ど、どうしよう。
ま、まぬけ面~!?
それはあれか?モガマルのことか?じじいのことか?それとももしや、オレのことか~!?このパーティーの頭脳担当スラッピ様をつかまえてまぬけ面とは……あ、いえ、なんでもないです。
え、あ、いや、たしかに美しいとは思いますけど……。
どうするよ、この人一人でどんどん話を進めて行っちゃうぞ。多分この人も何かわけありだと思うけど……。
そうだそうだじじい。どうにかしやがれ!オレはもうこの人としゃべるのが怖い!
え!?
おいどうしたじじい!急にどうしたよ!たしかに綺麗な人だけど、そんな風に絶句するほどのじじい見たことないぞ!ローラ姫と会った時だってもっと饒舌だっただろ!
じじいらしくないぞ!
あ、じじい、「お前」って言ったら多分……
あ~、ほら~。
そもそも初対面の相手に対して「お前」なんて言うのよくないぞ!ちゃんとあなたはって言った方がいいぞ!
でもまぁ名前をせっかく教えてくれているんだからな、デボラって呼ぶか!
デボラさま……?
どうしたじじい!お前、そんなこと言うやつじゃなかっただろ!さまを付けるなんて、せいぜいルビスさまだけだっただろ!それもルビスさまはえらいからだろぉ!?デボラは、わかんないけど、いや、でもえらそうではあるな……。合っているのか……?
じゃあオレも、デボラさまって呼ぼうかな。
なんてこった!デボラさまもサンチョと同じで別の星からやってきたのか!
しかも光の教団を追って!じゃあやっぱりデボラさまも特別な人なのか!
アッ、スイマセン。
そうだよな!教祖がどこにいるかまったくわからないよな!
えっ、そ、そんな急に。
さ、さすがにいきなりすぎてそれに従うのは難しいかなぁ~?
な、なんでわかるんだ!?そういうのが感知できる能力なのか!?
逆になんかあやしいなぁ~?
デボラさまのことまだ信用しきったわけじゃないから、ちょっと考えさせてほしいぞ!な、じじい!
え~~~~~~~!?!?!?!?!
ど、どうしてだ、じじい~~~~!?!?!
本当だよ!どうしてそう美女に弱いんだよ!ローラ姫のときだってここまでじゃなかっただろ!
でもじゃあ、仕方ない、行くか……。
だからなんでわかるんだよぉ。
よくわからない人だなぁ。
だめだこのじじい……。
モガマル、オレたちだけはしゃんとしていような……。
よし、とりあえず、デボラさまの言う通り進むか!
次回予告
デボラの言う通り教団の影を追うモガマルたち。
デボラは一体何者なのか、小魚とはどういう意味なのか。
次回、「デボラ、強烈すぎるぞ!」!
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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