前回までのあらすじ
光の教団を倒したと思っていたがそれは間違いだった!
まだ教祖が残っている!
モガマルたちは邪悪な気配のするほうへ急ぐのだった。
前回
第二十話 性格のきつそうな美女あらわるだぞ!
こっちだ!
こっちから明らかに邪悪な気配がする!
もしかしたら光の教団がもうここまで来ているんじゃないか!?
あ!ほら!あそこ!
ん!?んん~~~~~~!?
こ、こいつかぁ?
教団の教祖どころか、重要人物とかでもなさそうだな?
まぁいいか、とりあえず倒しとけ!魔物だし!
あっけね~~。
ただの雑魚敵だったな、もはや!これだけ弱いやつはもういっそ魔物として存在しないでほしいわ~。
そりゃそうなんだよモガマルぅ!
あんなやつが教祖なわけがねぇ!そもそもよく考えたら、教祖なんていかにもえらそうなやつがこんな草原を闊歩しているわけがないんだよな。
もっと厳かな神殿とかにいるに決まっているんだよな。
そもそも邪悪な気配って、こいつじゃなかったんじゃないか?
そうだよなぁモガマルぅ。
絶対こいつじゃないよなぁ。すっかり消えちまったな、邪悪な気配が。あのおばけキノコはただの通りすがりのキノコだったわけか。申し訳ないことをした。
でもああいう魔物は倒されて当然だな!
うわ!なんだ!?
急に知らない人が現われたぞ!?
どちらかというとお前の方がうるさいぞ!?
イッテナイデス……。
言われてみるとたしかに?
でもこんな強烈な性格の美人、忘れないと思うんだけどな。
一体誰なんだこの人は。
うお!どうしたじじい!じじいが本から急に飛び出してくるのはいつものことだが、何をそんなにうろたえているんだ!
ほらぁ。謎の美女も引いているじゃねぇか。
本から人が出てくることも、いきなりじじいが出てくることもびっくりするのに、その合わせ技なんだから怖いだろうよこんなの。本当にじじいはもっと慎重に本から出てくるべき。
あ!そういえば!
そうだ!ゲマを倒してサンチョを帰した後に現れた美女3人組のうちの1人!
そうかお前だったのか!
えっ、あっ、スイマセン。
めちゃくちゃ怖い!ルビス様よりも怖いかもしれない!
で、でも邪悪な感じはしないぞ、こいつからは!
えっ、あっ、スイマセン。
こ、怖い、この人……。
どうしよう……。
何をしゃべっても怒られそうだ……。
次回予告
突如現れた美女の目的は一体!?
別に悪い人ではなさそうだが……ガイアスが手玉にとられてしまう!
次回、「従順すぎるガイアスだぞ!」
モガいてばかりじゃ、花嫁にあいそつかされるぜ!
(文・やなぎアキ)
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