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【キャラクター】めちゃくちゃネガティブな仲間キャラクターっていないな

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物事をポジティブにとらえることは良いこととよく言われる。

なるほどたしかに。前向きに上向きに考えたほうがメンタルには良さそうだ。

しかしだからといって、ネガティブな思考がダメなのかと言われれば一概には言えないだろう。

 

 

なんてことを適当に考えていた時にふと思った。

 

 

あれ?ドラクエのパーティーメンバーの中にネガティブなやつって、もしかしていない?

 

 

ドラクエの主人公は自分自身なのでプレイヤーの性格によるところがあるとのでネガティブな主人公もいるかもしれない。とはいえ、勇者とは決して諦めないもののことなのでその心をおもえばネガティブとは一概にはいえないだろう。

そして、その主人公たちを支える仲間たち、彼らは皆前向きに冒険に臨んでいるように思える。かたき討ちなどの暗い理由はあれど、何かを諦めたりするような人はいないのではないか?

 

ドラクエ創世記の1~3はそもそもメンバーの個性がそこまで強くないが、サマルトリアの王子はのんきもの、ムーンブルクの王女はしっかりものである。そして二人とも、「共にハーゴンを倒そう!」という意気込みを見せてくれる。

少なくともネガティブなイメージはない。

 

ドラクエ4はといえば、元気いっぱいなアリーナや、カジノにどれだけ負けても諦めないマーニャ、使命感に満ち溢れたライアンなど、やはりネガティブなキャラはいない。

クリフトもアリーナのこととなればうじうじはしているが、それ以外のことに関してはわりと強気だ。

他にもトルネコやミネア、そしてブライ……ブライ?

 

ブライはポジティブか……?

どちらかといえば、ネガティブな発言が目立たないか?ぶつくさぶつくさいつでも言っていて、なるべく馬車で休みたいだの言って、全然前向きではない……。

あれ?ドラクエのキャラクター、ネガティブなヤツいないじゃん!という世紀の発見をしたはずなのに、ドラクエ4にしてすでに打ち破られている……?

 

いや、ブライのことは一旦置いておこう。

 

ドラクエ5では、天空の花嫁3人は戦う意志が強い女性たちだし、子供たちは言わずもがな。サンチョやピピンは主君のためとあらばと率先して戦いたがるし、特にピピンの楽観主義ときたら。

 

ドラクエ6は若者たちが多いイメージだが、だからこそ自分たちの力で世界を平和にしたい!という強い思いをひしひしと感じる。自分を失ってしまったり、実は自分たちがいた世界は幻だったり、かなりショッキングな出来事が多いが、それでも前を向いて戦っているように思える。

テリーに関しては、ポジティブかと言われたら微妙だが、己を最強の剣士だと思っているその思考がネガティブなわけがない。

例外を言えば、下の世界にいた主人公の実体がどちらかといえばネガティブだった。が、主人公とはプレイヤー自身なのであくまでも例外。

 

ドラクエ7は、オルゴ・デミーラと因縁のあるメンバーが多く、絶対に世界に平和を取り戻すという使命感に燃えているため諦めない心の持ち主が多い。

マリベルはオルゴ・デミーラと何の関係もないが、そもそもの性格が負けず嫌いのツンデレであり、自分自身に絶対の自信を持っている自己肯定感の塊なので彼女もネガティブとは言えないだろう。冒険序盤に色々ぐちぐち言うのも、ネガティブというよりはただのわがまま。

 

ドラクエ8はしいて言えばククールがやや斜に構えている。世の中を達観しており、後ろ向きに見えるかもしれない。

しかしその心には熱い闘志を燃やしており、マイエラ修道院がドルマゲスに襲撃されたときは誰よりも戦う意志を見せていた。兄であるマルチェロについても、口では諦めたようなそぶりを見せつつも実はわかりあいたいと思っている節が所々で見え、実は誰よりも諦めが悪いのでは?と思ったりする。熱いところを見せるのが恥ずかしいのか、外からはネガティブに見せかけているが。それが彼の人気の理由でもあるだろう。

他のメンバーについては疑う余地がないほど前しか向いていない。まぶしい。

 

そしてドラクエ11。

ドラクエ史上最も前向きなやつらしかいないパーティー。一度パーティーが瓦解して、それでもなおまだ戦える!みんな生きている!そうでなくても私は戦い続ける!と決意を固めたメンバーばかりである。まぶしくて直視ができないくらい前向き。

 

 

ドラクエのストーリーは基本的には、絶対的な選ばれし者が魔王を倒し世界に平和を取り戻すという王道だ。話の筋もわかりやすく、人助けをしながら強くなっていく。

このようなわかりやすいストーリーゆえに仲間たちもまた色々悩むというよりは、戦うんだ!というキャラ付けがされているのかもしれない。

主人公は決して諦めないという意志の元戦うが、仲間たちもまた「絶対に自分たちで世界に平和を取り戻す」と考え率先して共に戦うものばかりだ。

 

 

そう考えると、ドラクエ4のブライはかなり異質な存在である。老いても元気と戦うロウと一緒にしたら、一体どんな会話が繰り広げられるのかちょっと気になる。

 

ドラクエ11はSの追加ストーリーで仲間たちにクローズアップしていたが、そこでも変わらず(挫折しながらも)前向きに戦う姿を見せてくれた。

ドラクエ12はこれまでとは毛色が変わってダークになるようだが、世界観や主人公の設定だけではなく、ひょっとすると仲間たちの性格付けもだいぶ変わるのかもしれない……。

 

(文・リモート侍)

 

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