アリーナって自己肯定感すごく高そう。
常に自分を肯定して生きてそう。
だからこそ力試しと称して城を抜け出すし、パテギアの種も自分で取りに行くし、ヒーローズでもぐいぐい仲間になるし。
これ、もしアリーナの自己肯定感が低かったらどうなっていたんだろう。
アリーナといえば城の壁を蹴破って抜け出してしまうおてんば姫。
こんなキャラ属性、自己肯定感高くないと付与できない。
もし自己肯定感が低かったら、きっとアリーナは城を抜け出したりしないはず。
私なんて力も強くないし、腕っぷしに自信もないし、何をやってもだめだめなんだわ……。
ずっとこの部屋に引きこもって生きていたい……。
うーむ、なんという自己肯定感の低さ。そんなことないよって言ってあげたくなる。
たしかにこれでは城を抜け出すほどのバイタリティなど生まれないだろうな。
外の世界に出たところで、私に居場所なんてないわ。私にできることなんて何もないんだもの。
外の世界への興味も完全にない。もともとのアリーナに比べると真逆!もともとのアリーナがそばにいたら
そんなこと言わないで外に出ましょうよ!ほらほら!
って腕を引っ張って無理やり外に出そう。それはそれでいいのか……。
自分に自信なんて全然持てないわ……。何をやってもだめなんだもの。
このアリーナのこと、果たしてクリフトは好きになるのか……?クリフトがおてんばで自信満々のアリーナのことが好きなんだとしたら、自己肯定感の低いアリーナのことは好きにはならなさそうだ。
それともこれはこれで、
私が姫様のおそばで自信をつけさせてあげなければ!
とかって燃えたりするのだろうか。アリーナのことを好きじゃないクリフトはもはやクリフトではないわけだし。
よし、もっともっと自己肯定感を低くしていこう。
私なんて何をやっても身につけられないのよ。勉強したって全然頭に入ってこないもの。だからもう勉強なんてしたくないわ……。
ブライの教育、失敗。勉強しなくなっちゃってるもん。おてんば姫なときもブライ的には教育失敗していたけど、おてんばじゃなくても教育失敗してる。だめだめだ、教育係やめたらぁ?ついでに宮廷魔術師もやめたらぁ?
だが、これはこれで
姫様!そんなこと言わずに、ほれ、昨日解けなかった問題が解けるようになっているではないですか!一歩ずつ成長していますぞ!
ってブライらしからぬ、必死にアリーナ姫を応援する姿が見れそうでもある。アリーナの自己肯定感を低くするとブライの庇護欲が高まる。
よぉし!最後に極限まで自己肯定感を低くしよう!
そもそも私なんてお姫様には向いていないわ。
そうよ、一国の姫なんて荷が重すぎる!こんなお城もういたくない!抜け出すわー!
ドゴーーーン(壁を蹴破る音)
……あれ?抜け出してるな?
あれ?
自己肯定感を低くしたら城を抜け出すようなおてんば行為はしないと思ったんだが?
結局抜け出したのだが?
仮にこの抜け出す行為を頻繁に行っていたら、たとえ自己肯定感が低くても結局周りからの評価がおてんばになりそうだな?
結論:アリーナは結局壁を蹴破って城を抜け出す。
(文・やなぎアキ)
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