前回までのあらすじ
ハーゴンの神殿かと思ったらローレシア城だった!?
しかし、城の人たちの言うことがおかしい!
こうなったら、直接王様に話を聞くしかない!
前回
第百四話 ローレシアの王がおかしいぞ!
兵士たちがムーンブルクの城が炎上したのはデマだとか言っているのは明らかにおかしい!失礼極まりない!
それにハーゴンを支持しているのも変だ!
これは王様にどうなっているのか聞きに行かないといけないな!
息子???
あ、そうか、今回のモガマルはローレシアの王子だから、必然的に王様はお父さんになるわけか。
見まごうことなきお父さんだ。
王様、歓迎してくれているところ申し訳ないんだが、まだハーゴンを倒していないんだ!それなのに帰ってきてしまったぜ!
おん?誤解?
なんだ?誤解って一体どういうことだ?いや、ハーゴンがいると世界が危ないんだろ?だからオレたちは三度目の旅に出たんじゃないか!
ほら!モガマルも怒っているぞ!モガー!どういうことだー!って。
ハーゴンどのは じつにきもちのいいひと……?
なに?ハーゴンと会って話したの?その口ぶりだと、酒でも酌み交わしたかのような感じじゃないか?
なに?親父、ハーゴンとマブなの?どういうこと?
はぁ~~~~???部下ぁ~~~??
お前ぇ~~~。息子が命をかけて旅をしている横で、何敵の部下になっているんだよ。百歩譲って対等な関係になるとか、同盟を組むとかならまだしも、部下ってなんだよ!なんで下につくんだよ!どういう経緯があって部下になるんだよ!
てかなんでハーゴンがわざわざローレシアまで出向くんだよ!それともこっちがハーゴンのところまで出向いたのか!?
いやまて、だとしてもなんでロンダルキアにこの城があるんだ!運んでもらったってことか!
なんだこいつ!どこぞの神みたいなこと言い出しやがって!しまいにゃ武器を捨てろとか言いだすぞきっと!なんか髭の感じとかも似てるもんだ!
ここまで頑張ってきたのは一体なんだったんだよ!
本当だよ!
こんな親父のことは放っておいて、もう家出しようぜ!
ハーゴンの部下になるだなんて意味が分からん!
もう王子と王女と一緒に新たな国を作って新しい勢力としてローレシアもろともハーゴンを倒そう!なぁに、モガマルの本当の実家は別にあるんだからかまいやしませんわ!
親父はおかしくなっちまったのさぁ!モガマルぅ!!
いや、でも待てよ……?ムーンブルクが炎上したのは紛れもない事実だし、傷ついた兵士が事を伝えに来たのも親父も兵士たちも知っているはずだ……。それなのにデマというのは明らかに変だな……。やはり、ローレシアの城がおかしいのではなく、この城そのものを疑うべきではないのか!
どうだ!オレのこの名推理は!!
じっちゃんの名にかけて!
次回予告
様子がおかしいローレシアの人々。
このままではハーゴンを倒すことはできない!?
そのとき、力を貸してくれたのは!!
次回、「幻影を打ち破るぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
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