ドラクエのボスは、悪いやつももちろんいますが、中にはなんだか憎めない可愛いやつ、愛嬌のあるやつもたくさんいます。
それがRPGとしてのドラクエの魅力ともいえましょう。
今回は、なんだか愛嬌があって憎めないわ~というボスを6体紹介!
カンダタ(ドラクエ3)
こういったボスを選ぶ際に絶対に名前が挙がるであろうカンダタの親分。
まぁそうでしょうな。
こいつは金のかんむりを盗んだり誘拐事件を起こしたりどうしようもない悪党であり、ドラクエ5では王の試練を受けに来た主人公を襲撃するというさらなる悪事にも手を染めるという、やってることはわりと救いようがないボスなのだが……
許してくれよ!な!な!
というセリフからもわかるように、なんだか小物臭というか、憎めないというか、可愛いやつなのである。他作品にもよく出てくるが、シリーズを増すごとにネタキャラっぽくなっていってる気もする。
今更語ることもないのでこの辺で。
とうのへいたい(ドラクエ6)
ドラクエ6の初めての中ボス。兵士になるために挑む試練の塔の中腹で戦うボスである。
低レベル縛りなんかをやると、初めて戦うボス且つ史上最強の難関、実質ラスボス、みたいな扱いをされるみんなの人気者。
普通にプレイしていてもちょっとてこずるかもしれない。こいつのせいでハッサンに先を越されたりしちゃう。
何が愛嬌あるって、道中立ちふさがって
私を倒したら近道ができるけどどう?
とふっかけてきて「いや、別に近道とかいいっす」と戦いを拒みぐるっと遠回りをして階段を上りに行こうとするとすかさずまた立ちふさがって
ようし、少しは強くなったかな?
とかいって強制的に戦闘に入るところ。数十歩分しか歩いてないんで強くなるもくそもないのだが。ちょっとは強くなった?とかいうよくわからない冗談を言ってくるところに愛嬌を無駄に感じる。
デス・アミーゴ(ドラクエ7)
オルフィーを封印していたボス。お手玉をしている道化師のような恰好をしたボス。戦闘の場は魔法が使えない場所なので、ちょっと厄介。
こいつはボスの時点で愛嬌があるというよりは、現代の話。
長い時間石の箱の中に封印されていたせいで、なんと魔力を失ってただのおじさんになってしまうのだ!グラフィックは汎用おじさんなのだが、元があの恰幅のいい体系のモンスターなのできっとふっくら優しげな弱そうなおっさんになったに違いない。勝手に想像を膨らませて、結果愛嬌のあるおっさんに違いない、と結論付けた。
ガボにかけた呪いを解こうとしたら失敗してさらに人間に近づけてしまったところなんかも憎めない。結果的にはガボに感謝もされ、再び眠りについたおっさん。隠れ名キャラである。
ドン・モグーラ(ドラクエ8)
船を復活させるために月影のハープを探していた主人公たちの邪魔をしてくるモグラの親分。ジャイアンもびっくりの歌声で主人公たちどころか子分たちも混乱させてくるマジで迷惑なモグラである。
月影のハープを探すために色々情報収集をし、ようやく手に入ると思ったらアスカンタの警備のずさんさもありハープを盗まれてしまい、しまいにゃボス戦もさせられる。その前のトロデーン城で疲弊した体には酷であり、正直ドン・モグーラにはめちゃくちゃイライラした。
しかし、あれだけ迷惑な歌を歌うにもかかわらず子分たちにちゃんと慕われているところを見ると、なんだか憎めない。ちっちゃいサングラスとふくよかなボディも愛嬌がある。子分がいなかったら迷惑しかかけてこないこのボスのこと嫌いだったので、下に慕われることというのは本人の魅力にもつながるんだなとわかる。
アノン(ドラクエ9)
セーブデータを一つしか保存できない&クリア後のやりこみが多いドラクエ9において、ラスボスはともかく中ボスの存在感というのは他作品よりも低いと思われる。
そんな中でもアノンのことは忘れない。砂漠の国、グビアナの女王のペット、黄色いトカゲのアノンちゃん。
トカゲのときはとっても小さく可愛い、当然愛嬌のあるペットなのだが、女神の果実を食べてモンスターになってもまぁかわいい。可愛さのベクトルは違うが。
なぜか関西弁なのがグッド。女王をさらってしまうが、ただただ大好きな女王と結ばれたかったという悪気のなさも、はた迷惑ではあるが元のアノンの姿を考えると可愛いものだ。鬱要素の強いドラクエ9のイベントの中の、一つの清涼剤であった。
ムンババ(ドラクエ11)
この記事を読んでからというもののムンババが可愛く見えてしゃーないんだ。
とうのへいたいをチョイスした以外は割と予想通りの結果ではないだろうか。他には、ついついおしゃべりをしちゃうグラコスさんとか、すぐMPが切れちゃうビビアンちゃんなんかも愛嬌があるといえよう。
他にはどんなボスがいるだろうか?
(文・やなぎアキ)
関連記事