ドラクエ9には印象にのこるキャラクターが多い!
特にあのハゲ!ハゲが!
主人公の道しるべとなってくれる名セリフ!さすが亀の甲より年の劫!
その印象に残るハゲとは!!
そう!サンマロウの西の灯台にいるじいさん!
え?イザヤール?
たしかにイザヤールも立派なハゲであり立派に印象に残るキャラではある。
なんといっても主人公の師匠だし、作中屈指の強キャラ。一時は裏切り者説も流れたが、実は敵を欺き自身の師匠・エルギオスを救うために、一人孤独に追い続けたドラクエ9のイケメン枠。しかし救いたかった師匠は実はもう堕天使になっていたというのがなんとも悲しい。強大な敵を前にして散ってしまうという幕引きもまた見事。
その後配信クエストを経て無事生き返り仲間としてその力をいかんなく発揮した。配信クエストやっていない身としてはイザヤールは死んだままなのだが。
このようにイザヤールはかなり印象には残るが、しかしイザヤールではない。
そもそもあれはハゲではなくスキンヘッドだ!多分。
そうではない!
ドラクエ9で印象に残るハゲ、それは灯台のハゲなんだぁ!
別にストーリーを進めるのに重要な人物というわけではない。が、彼はもっと重要なことを教えてくれるのだ。
嵐の雲にお日さまを見失い 闇が月や星をかくしても この灯台にはつねに光がある。
すごく詩的。灯台は常に光を絶やさずに、海を行く船たちの標になってくれる。そうだ、灯台には常に光があるんだ。
光は生きる希望じゃよ。
じいさん!!そうだ!灯台の光が船にとっての希望であるように、生きる希望もまた光なんだ!
こんなかっこいいことをさらっと言えるじいさん、どんな人生を送ったらそうなれるのか。
たとえまわりが真っ暗になっても 生きる希望をなくしてはならんぞ。
じいさん、まわりが真っ暗になった経験が絶対ある。じゃないと若者にこのように諭すような成熟っぷりができるわけがない。
よ~くまわりを見てみることじゃ。きっとどこかに光が見えるはず……。人生とはそういうもんじゃよ。
神セリフ!!!!心の辞書に書いておきたい。
ドラクエ9の主人公はストーリーが進むにつれてなんだかかわいそうな立場になっていき、仲間とはぐれたりつかまったり挙句には天使でいられなくなってしまうというドラクエ歴代主人公の名に恥じぬ不幸っぷりを見せてくれるんだが、このじいさんの言う通り、真っ暗になっても光を探し続けたからこその今があるんだなぁと思わせてくれる。
こんな汎用グラフィックのなんでもないじいさん、しかもそんなに重要な場所でもないところにいるじいさんに、こんな深い言葉を言わせるなんて……。いつの時代もドラクエはこういうちょっとしたところで人生に大切なものを気づかせてくれるんだ。
別にハゲ縛りじゃなくてもドラクエ9で印象に残るキャラクターといえるかもしれない。
(文・リモート侍)
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