ドラクエはいちいちいいことを言ってくるモブキャラがたくさんいます。
エテーネの村にもたくさんいました。
オラはエビチリ嫌いじゃないべ。何度失敗してもへこたれないエビチリの強さにあこがれるっぺ。
私もエビチリは嫌いじゃないです。むしろ大好きです、美味しいから。
あ、この場合のエビチリは主人公の妹の名前でした。
何度失敗してもへこたれないってけっこう難しいんですよ。失敗そのものを恐れる人もいるくらいですから。
そこを恐れず真っすぐ突き進む子だからこそ失敗続きでも好かれるのでしょう。
このトシになるとな……たいていのことは許せるもんじゃ。
色々なことに憤ったり納得がいかなかったりとありますが、このおじいちゃんは心を落ち着かせてゆったりと余生を満喫しているようです。このトシになると、と言っていますが、恐らくこのおじいちゃんは元々人にやさしく生きていたんじゃないですかね。怒ってばっかりのおじいちゃんだっていますから。
私もなんでも許せるようになりたいです。
錬金術を使えってすごい才能だよ。だけどその力をいつまでもオモチャにしているようじゃダメだ。
力強い。力強いです。
凄い力をそのまま持て余していてはだめだというのは、当の本人はなかなか気づかないものです。周りの大人がこのようにしっかりと導いていかないとだめですよね。
大いなる力には大いなる責任が伴う、という言葉を思い出しました。
その帽子似合ってるわ!って言うのと、似合ってないと思うって言うの……どっちがいいかしら。
なぜかこっちに選択権をゆだねてきます。似合ってるわ!と言えばいいところを、それでは友人の為にはならないと思っているのでしょう。ある意味友達思いです。
でもちょっと傷つきました。ちょっとだけ。
『勇の民 人間』
どんな地でも生きていける、大きくも小さくもない身体の者たち。
照れますね。まさにその通りだと思います。大きくも小さくもないという一見微妙な評価ですが、だからこそどんな地でも生きていけるんだと思います。
え?似合ってないと思う?なんで急に帽子の話をするんですか!傷つきますよ!
ただし人生時には逃げられないバトルもある!常に油断してはならんぞ!
そうですね、しかもそのバトルはいつ起きるかわからないのが人生ですから。
オセカさんいいこと言うなぁ。油断せずに行こう!
この島にはオレたちしか住んでいない。かつて海を越えようとした者もいたらしいが誰も達成できなかったと聞く。
ドラクエ7かな?
これまでのエビチリの錬金結果
大成功……1回 成功……3回
失敗……628回 ケガ人……0人
料理じゃないです、妹です。なんという失敗回数でしょう。しかしそれほどの失敗を重ねてもケガ人を一人も出していないというのには脱帽です。
村の人がなんだかんだエビチリのことを認めているのも分かる気がします。
てやんでい!べらぼうめっ!このスットコドッコイがっ!!
シロートが仕事場をウロチョロするんじゃねぇっ!!とっとと出ていきやがれ!
プロ意識……!「なにさ!もっと言い方ってものがあるじゃない!」と一蹴してもいいですが、危険な仕事場に安易に足を踏み入れると怪我をするかもしれないという気遣いを不器用ながら感じたので、その思いを素直に汲むのが大事です。
また何をするか忘れた時は今のあたしみたいな名前がピンク色の人に聞くんだよ?
そうなんだぁ。じゃあ今度から出社したときに「今日は何をしないといけないんだ?」と思ったときはピンクの名前の人を探すことから始めます。
そういえば全員の名前が頭上に見えるんですけど、寿命は見えないのでみんなデスノート所持者ってことですか?
返事がない……。ただのカカシのようだ。
カカシにわざわざ話しかける所を見ると、恐らくこの主人公は『オズの魔法使い』を読んでいたのでしょう。脳みそを手に入れるために一緒に冒険に出てくれないかな?
関係ないですがドラクエ12くらいにはそろそろ「返事がない……ただのうまのふんのようだ」というテキストを見てみたいです。調べたつもりが話しかけていた主人公……。
くぅ~っ!まずい!にがい!しびれるぅ!
このあと「もう一杯」が続くかと思いましたが続きませんでした。しかしどうしてもそれを思いださずにはいられない台詞です。
わからない人は「青汁 CM まずい」で検索してみてください。
エビチリは何事も時間をかけようとせず錬金術なんかで横着しようとするからいつも失敗するんじゃないのかねぇ。
たしかに、何かを手に入れるのに横着をするのはいけませんね。物だろうと知識だろうと、それは当然のことです。コツコツとした積み重ねがあればこそ、手に入るものもあるでしょう。
しかしエビチリの錬金術に関していえば、別に横着しているわけではないと思います。
わしはいいんじゃ。……もう充分長く生きたから滅びるのが運命でも受け入れられる。
チマという名前、かわいいです。
先ほどのたいていのこと許せちゃうおじいちゃんと似たものを感じます。いきなりのエテーネの村滅び宣告を受けても、これまでの人生に悔いがなければこのようにどっしりとかまえていられるのでしょう。
いつ滅び宣告を受けてもいいように、精一杯生きていきたいです。
あたしたちは絶対に生きのびられる!だからみんなのために明日の食事の準備をするんだ。
大事!!明日世界が終わるとしても、明日の食事の準備をする!だって絶対終わると決まったわけではないんだから!
こういう非常事態が起きた時に普段通りの生活を見られると、心が落ち着いて冷静に慣れますよね。ネイさんのような強さを身につけたいものです。
ふうっ……。
ふうっ……。
(文・やなぎアキ)
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