ドラクエ8から登場したシステム、錬金釜。
2つ、もしくは3つのアイテムを錬金釜に入れ、別のアイテムを作ることができる便利な道具です。
この錬金釜、素材を入れてから完成まで一定時間移動する必要があります。強い装備であればあるほど長時間移動しなければいけなく、ただ突っ立ているだけでは完成しないのが憎いところ。そして面白いところ。
もちろん冒険中に利用するものですから色々探索しているうちに勝手に出来上がってくれることがほとんどです。
しかし冒険も終盤に差し掛かると、ラスボス前の準備として色々錬金しておこう!となりますね。
そうなってくると、誰しもが自分にとっての錬金マラソンスポットを探すことになるでしょう。
今回は私個人の錬金マラソンスポットを紹介します。
ちなみに、冒頭画像の錬金釜はスーパー錬金釜なので走らずともすぐさま錬金が完了します。けしからん!竜の試練のご褒美の中の一つ、「錬金釜をパワーアップする」を選ぶとこれにすることができます。
さらにちなみに、スマホ版・3DS版は最初から走らずともすぐさま錬金が完了する仕様です。けしからん!といいつつ便利です。が、なぜか少し寂しくなります。
そしてこの記事中で使っている画像もすべて3DS版のものです。けしからん!PS2より3DSのほうが起動が楽だったんです。
風鳴りの山
あまり聞きなれない地名かもしれませんが、以下の説明文を読むとピンとくる方も多いのではないでしょうか?
ライドンの塔の北にある、起伏の激しい山。迷路のように入り組んだ地形が、訪れた者の方向感覚を失わせる。ウワサによると、世界各地のスライムが集まり、この場所を遊び場としているらしい。
『ドラゴンクエスト8公式ガイドブック』より
そう、通称「スライムの丘」ですね。
神鳥のたましいを使い空を飛ぶことで行ける高台の一つです。
ちなみに船の移動は錬金時間に加算されますが、空を飛んでいる間は錬金時間は加算されません。にくい仕様~。
この抜け穴のある構造、親の顔より見た景色(過言)。画像は3DS版のものなのでスライムダークが写りこんでいます。けしからん!
通常であればこの場でヤンガスのくちぶえを使いまくってメタル狩りをするところですが、錬金釜を使用している場合は立ち止まって口笛を陽気に吹いているわけにはいきません。
走り回ります。
吊り橋があったり滝があったりと正に遊び場のような場所なので走り回っていてもわりと退屈しません。
レベル上げもしつつ錬金も進めることができる。一石二鳥ですね!
トラペッタ
レベル上げ作業もあるのであれば風鳴りの山が最適ですが、そういうときばかりでもありません。
錬金している間にご飯でも食べたい……。そんな欲にまみれた考えも湧くものです。
そんなとき私が使っていたのは冒険の最初に訪れる町、トラペッタです。
この入り口の広場を大いに活用しました。障害物もないのでずっと周回できるのです。
しかしただ走るだけではすぐに壁にぶつかるので工夫する必要があります。
コントローラーの右スティックと左スティックをいい感じにテープか何かで固定して、走行とカメラ移動を同時にこなすのです。
完璧だぁ!!これはカジノでスロットをうち続けるために、洗濯ばさみでコントローラーのボタンを押しっぱなしにする技と同じですね。
あとから知ったんですが、壁や障害物にぶつかったまま走り続けても移動時間に加算されるようです。
じゃあマラソンする場所なんていらないじゃん……この企画いらないじゃん……。
当時は検索するなんてことを知らなかったので仕方ないですね。私と同じようにマラソンしまくった人がいることを祈ります。
あとついでにフィールドに比べると町やダンジョンを走る方が時間が多くかかります。これも当時は知らなかったです。
サヴェッラ大聖堂
特にマラソンスポットにしていたわけではないのですが、思い出深い地なので紹介します。
正確にはサヴェッラ大聖堂ではなく、その奥にある法皇の館です。
めっちゃ豪華~。
そしてさらに正確な場所は、こちらです。
神鳥のたましいを使って法皇の館に降り立つと、屋敷の裏側に降り立ちます。
ここの有名なシーンといえばあれですね。法皇がレオパルドに殺されてしまう!急がなければいけないのに表からは屋敷に入れない!そんな主人公たちが空から侵入する、急げ!という緊迫感あふれるシーンですね。
降り立ったらすぐさま法皇のもとに駆け寄るべきです!急げ急げ!
というときに私はちょうどはぐれメタルの剣を作っていました。
これだけ緊迫しているしいよいよレオパルドとの決戦が行われるな、とうすうす感じていた私は、はぐれメタルの剣を完成させてから行こう、と思いました。
法皇さまが危ない!という仲間たちの声を聞きながら、「いやでも今錬金してるし……」と走り出す主人公。常軌を逸している。
「ちょっと!いつまで走ってるの!ラプソーンを捕まえるチャンスでしょ!」
「いやでも多分すごく強い剣できあがるし……(当時ははぐれメタルの剣ができるとまでは認識していなかった)」
(仲間たちからの白い目)
「いやでもどうせ自分たちが行かなきゃイベント進まないし……」
不穏な音楽と不穏な空の下で、あの「チーン」という音を待ちわびながら、裏の広場を走り続けました。
リアルタイムで進むタイプのゲームじゃなくてよかったですね。
現在はリメイクや他作品含めて錬金釜は時間を要さない仕様になっていて非常に便利ですが、PS2版ドラクエ8の不自由な錬金釜の仕様はこういった思い出を作ってくれるので嫌いじゃないです。
皆さんにはどんな錬金マラソンの思い出がありますか?
(文・やなぎアキ)
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