シャッフルすることで生まれるカオスな物語を見ていると飽きがこない。
なのでシャッフルしてみる。
以前文章に出てくる単語を無作為にシャッフルした記事をあげたが、それの第二弾。
第一弾はこちらwww.dq-free.com
ではまずは元となる文章から。
──
[A1:カミュ]と[A2:セーニャ]が談笑していると、[A3:ベロニカ]がスキップして入ってきた。まるで幼い女の子のような無邪気な笑顔だ。冒険中も、この笑顔に何度も救われてきた。本当に挫けそうになった事も1度だけあったが、その時もこの笑顔が勇気をくれたのだ。
「アナタたち!今日はなんの日だか知ってる?」
[A1:カミュ]と[A2:セーニャ]は顔を見合わせてから、首をかしげる。[A2:セーニャ]の髪が、太陽の光でキラリと輝く。とても美しい。
「えっと……今日は2月3日だよな?よくある平日って感じだぜ?」
「お姉さま、何か勘違いをしてるのでは?」
[A3:ベロニカ]はイタズラっぽく笑うと、グイッと[A1:カミュ]に顔を近づけた。[A1:カミュ]が少し顔を赤らめたのを、[A2:セーニャ]は微笑ましく眺める。
[A3:ベロニカ]の愛くるしさにかかれば、男女問わずあんな顔になるものだ。
「今日はね……節分よ!節分!豆まきをしなきゃいけないのよ!」
「ああ、そういや節分って行事があるんだったか。オレはやったことないな」
「あたしが教えてあげるわよ!まず、材料はもう調達してきたわ!(1)人で[B1:ビーンファイター]を倒したんだから!」
[A2:セーニャ]が眉をひそめたのを見て、[A1:カミュ]も察する。
「うええ……もしかして、[B1:ビーンファイター]の身体から出てきたアレを使うのか?」
「そうよ!倒した[B1:ビーンファイター]の背中をギュッて押してみたらお腹からビュッて出てきたから、それを集めたの。あとはこれを夜にぶつけ合って、それを拾って食べるのよ」
「ウェ〜、ちょっとグロくないか?それ」
「あら[A1:カミュ]!あんた意外と臆病なのね!あたしは全然平気だけど!」
「でもお姉さま……あれって年齢の数だけ食べるんですよね?私は(18)個、[A1:カミュ]様は(19)個……お姉さまは一体何個食べればいいんでしょう……?」
[A3:ベロニカ]はうーんと唸って、しばらく考え込む。[A2:セーニャ]は[C1:精霊王のタクト]を撫でながら、のんびりと回答を待った。
しばらくして、[A3:ベロニカ]が「ま、最低限が年齢の数だけって事にして、あたしは(30)個くらいは食べてもいいかなって思ってる!」と元気よく宣言した。この身体のどこに、そんなにたくさん入るのだろうか。華奢で、可愛らしくて、でもとても勇気を持っている、この身体に。
「あとは恵方巻きも用意しなきゃね。[B2:ズッキーニャ]と[B3:だいおうイカ]と[B4:とつげきうお]と……あぁもう、大変大変!新婚さんで毎日イチャイチャしてる[A4:イレブン]と[A5:エマ]ちゃんにも届けなきゃね!」
その(3)時間後、そこで出た名前のモンスターが材料となった恵方巻きを振舞われるのを、[A1:カミュ]と[A2:セーニャ]はまだ知らないのであった。
──
(文提供:深々シン)
元の文からして狙いにいっていて面白い。ビーンファイターから豆(?)を取り出すくだりがどうなるのか見物だ。セーニャとベロニカの年齢については公式が全然明らかにしてくれないので、なんとなく18とのこと。
簡単にシャッフルの概要を説明すると、
An → キャラクター名
Bn → モンスター名
Cn → アイテム名
(n) → 0~999
となる。キャラクター名はナンバリングタイトルから、モンスター名とアイテム名は主にドラクエ11を参照。なおモンスターには歴代ボスも含む。
そして実際にシャッフルして出来上がった文章がこちら。
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ゾーマとアイラが談笑していると、ローラがスキップして入ってきた。まるで幼い女の子のような無邪気な笑顔だ。冒険中も、この笑顔に何度も救われてきた。本当に挫けそうになった事も1度だけあったが、その時もこの笑顔が勇気をくれたのだ。
「アナタたち!今日はなんの日だか知ってる?」
ゾーマとアイラは顔を見合わせてから、首をかしげる。アイラの髪が、太陽の光でキラリと輝く。とても美しい。
「えっと……今日は2月3日だよな?よくある平日って感じだぜ?」
「お姉さま、何か勘違いをしてるのでは?」
ローラはイタズラっぽく笑うと、グイッとゾーマに顔を近づけた。ゾーマが少し顔を赤らめたのを、アイラは微笑ましく眺める。
ローラの愛くるしさにかかれば、男女問わずあんな顔になるものだ。
「今日はね……節分よ!節分!豆まきをしなきゃいけないのよ!」
「ああ、そういや節分って行事があるんだったか。オレはやったことないな」
「あたしが教えてあげるわよ!まず、材料はもう調達してきたわ!669人でかみさまを倒したんだから!」
アイラが眉をひそめたのを見て、ゾーマも察する。
「うええ……もしかして、かみさまの身体から出てきたアレを使うのか?」
「そうよ!倒したかみさまの背中をギュッて押してみたらお腹からビュッて出てきたから、それを集めたの。あとはこれを夜にぶつけ合って、それを拾って食べるのよ」
「ウェ〜、ちょっとグロくないか?それ」
「あらゾーマ!あんた意外と臆病なのね!あたしは全然平気だけど!」
「でもお姉さま……あれって年齢の数だけ食べるんですよね?私は669個、ゾーマ様は535個……お姉さまは一体何個食べればいいんでしょう……?」
ローラはうーんと唸って、しばらく考え込む。アイラはあぶない水着を撫でながら、のんびりと回答を待った。
しばらくして、ローラが「ま、最低限が年齢の数だけって事にして、あたしは735個くらいは食べてもいいかなって思ってる!」と元気よく宣言した。この身体のどこに、そんなにたくさん入るのだろうか。華奢で、可愛らしくて、でもとても勇気を持っている、この身体に。
「あとは恵方巻きも用意しなきゃね。ピサロの手先とキラーマジンガとギガンテスと……あぁもう、大変大変!新婚さんで毎日イチャイチャしてるデスタムーアとクリフトちゃんにも届けなきゃね!」
その255時間後、そこで出た名前のモンスターが材料となった恵方巻きを振舞われるのを、ゾーマとアイラはまだ知らないのであった。
──
神をも殺す最強の軍隊を率いる最強の姫・ローラ爆誕。
まてまてまて。神の背中をギュッとおしてビュッと出てきた物体をぶつけ合ったあげくに食べるな。
ちょっとどころか相当グロいぞ。
そんなたじろぐゾーマを臆病と一刀両断するローラ姫、さすが最強。そりゃ竜王も姫をさらって閉じ込めておくわ。野放しにしておいたら確実に危ない。自分のこと735歳とか言っちゃうし。
それはそうと、さりげなく危ない水着を愛でているアイラさんは何をやっているんですか?
ついでにもう一回シャッフルしてみる。
──
8主人公とベロニカが談笑していると、ハッサンがスキップして入ってきた。まるで幼い女の子のような無邪気な笑顔だ。冒険中も、この笑顔に何度も救われてきた。本当に挫けそうになった事も1度だけあったが、その時もこの笑顔が勇気をくれたのだ。
「アナタたち!今日はなんの日だか知ってる?」
8主人公とベロニカは顔を見合わせてから、首をかしげる。ベロニカの髪が、太陽の光でキラリと輝く。とても美しい。
「えっと……今日は2月3日だよな?よくある平日って感じだぜ?」
「お姉さま、何か勘違いをしてるのでは?」
ハッサンはイタズラっぽく笑うと、グイッと8主人公に顔を近づけた。8主人公が少し顔を赤らめたのを、ベロニカは微笑ましく眺める。
ハッサンの愛くるしさにかかれば、男女問わずあんな顔になるものだ。
「今日はね……節分よ!節分!豆まきをしなきゃいけないのよ!」
「ああ、そういや節分って行事があるんだったか。オレはやったことないな」
「あたしが教えてあげるわよ!まず、材料はもう調達してきたわ!400人でイノップ&ゴンズを倒したんだから!」
ベロニカが眉をひそめたのを見て、8主人公も察する。
「うええ……もしかして、イノップ&ゴンズの身体から出てきたアレを使うのか?」
「そうよ!倒したイノップ&ゴンズの背中をギュッて押してみたらお腹からビュッて出てきたから、それを集めたの。あとはこれを夜にぶつけ合って、それを拾って食べるのよ」
「ウェ〜、ちょっとグロくないか?それ」
「あら8主人公!あんた意外と臆病なのね!あたしは全然平気だけど!」
「でもお姉さま……あれって年齢の数だけ食べるんですよね?私は386個、8主人公様は349個……お姉さまは一体何個食べればいいんでしょう……?」
ハッサンはうーんと唸って、しばらく考え込む。ベロニカはせいどうのやりを撫でながら、のんびりと回答を待った。
しばらくして、ハッサンが「ま、最低限が年齢の数だけって事にして、あたしは945個くらいは食べてもいいかなって思ってる!」と元気よく宣言した。この身体のどこに、そんなにたくさん入るのだろうか。華奢で、可愛らしくて、でもとても勇気を持っている、この身体に。
「あとは恵方巻きも用意しなきゃね。メタッピーとサタンジェネラルときりかぶおばけと……あぁもう、大変大変!新婚さんで毎日イチャイチャしてるハッサンとベロニカちゃんにも届けなきゃね!」
その408時間後、そこで出た名前のモンスターが材料となった恵方巻きを振舞われるのを、8主人公とベロニカはまだ知らないのであった。
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幼い女の子のような無邪気な笑顔を見せる愛くるしいハッサンんんんんんん!!!
ベロニカに自分のことをお姉さまと呼ばせるとは……。もしかしてハッサンも世助けパレードやってました?
400人でイノップ&ゴンズを倒してきたそうだけど、なんとなくこのハッサンなら1人で大丈夫だと思う。400人て。やっぱりパレードやってました?
8主人公とベロニカが控えめに(?)300個そこそこでイノップ&ゴンズから出てきた謎の物体を食べようとしているのに、それを優に超える945個を食べようとする華奢で可愛らしいハッサン。いや化物だよ。絶対いい笑顔で食うじゃん。
極めつけはそんなハッサンとベロニカが結婚しているということ。会話が破綻している。
キャラクター名のリストは総勢74名。同じキャラクター、しかも一人ならまだしも二人が登場する、しかも夫婦になるというのはとんでもない確率だ。
一回登場したキャラクターは選ばれないようにしておくべきかもしれないが、面白いのでこのままにしておく。コードを見るのがめんどくさいわけではない、決して。
思わぬ結果を吐き出してくる。これだからシャッフルというのはやめられないんだ。
(文・やなぎアキ)
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