『ドラゴンクエスト ヒーローズ』の主人公アクト。めちゃくちゃカッコいい。
ドラクエの主人公なのに、明確にしゃべる主人公。喋る喋る喋る。そもそも既存のドラクエキャラにがっつりボイスがついたゲームはヒーローズが初と言っても過言ではない。
当然往年のドラクエファンの中には多少なりとも受け入れられなかった人もいただろう。でも、アクトはカッコいい。かっこいいのだ。
戦い方がカッコいい
ヒーローズは各キャラの武器は固定されている。基本的にどのキャラを使おうが使いづらいということはないが、それでも人を選ぶ武器はあるだろう。
アクトの武器は片手剣。オーソドックスでいかにも主人公らしい。ストーリーが進むにつれて仲間が増えて、自分のお気に入りのキャラをメインで使うこともあるだろう。必ずしも主人公をメインで使う必要はない。
でもアクトはかっこいいからずっと使い続ける。使いやすいから使い続ける。
アクトは主に火炎系の特技を使う。もう一人の主人公であるメーアは氷系の特技を使う。氷系の特技の方が、氷結効果があり相手を足止めできるので便利かもしれない。
でも火炎系の特技の方がわかりやすくかっこいい。ビジュアルが最高にかっこいい。れんごく斬りをひたすらしまくって「うひょーかっこいい!」となっていたが、ある日かえん斬りの方が火力あるしかっこいいことに気づく。かっこよくて強いのが一番いい。
剣を勇猛に振りながら、時折ライデインで敵を蹴散らし、ルーラで戦況を変える。これらを使いこなしていると、頭を使って戦っている感が出て、自分すらもかっこよく思える。
キャラがカッコいい
アクトはツンツン頭の少年漫画の主人公的ビジュアルをしているのに、ものすごく知性的だ。トラブルがあれば素早く頭を回転させ、作戦を立てる。こんなにも知性的なキャラクターがみんなの中心人物なの最高だ。ドラクエという有名タイトルの主人公に明確な性格をつける、その際に知的なキャラ設定にするのすごい。かっこいい。
もう一人の主人公メーアが突っ走りがちな直情タイプなので、バランスを取れているがそれにしてもこの判断は素晴らしい。
ヒーローズ2の男主人公ラゼルはメーアよりもさらに突っ走るタイプだったが、いかにも少年漫画の主人公的だった。「男っていつまでもバカよねぇ」みたいな感じだった。でもアクトとメーアを見ていると、「男だって落ち着くやつは落ち着くし、女だってバカやりたいやつはバカやるさ」という感じでとてもよい。いつまでもバカやりたいもんだ。なにはともあれアクトはかっこいいぞ。
アクトのカッコいいところは知的なところだけじゃない。好きな女を守るために、あとで後悔しないように努力しまくるところにある。ひえ~、かっこいい。古臭いと言われようがなんだろうが、好きな女を守るために強くなろうとする男というのはかっこいいものだ。しかもその強さの手段に力だけではなく、知を取り込むのもかっこいい。テリーさんもっと見習って。
もちろん好きな女というのはメーアのことだが、それをイマイチ気づかれていないというところもアクトのいいところ。全力で応援してあげたい。 背中押してあげたい。
中の人がかっこいい
ボイス付き主人公ということで中の人も気になる。アクトの声を担当しているのは俳優の松坂桃季さん。日本アカデミー賞で最優秀助演男優賞を受賞している実力派の俳優さん。シンケンジャーのシンケンレッドとしても有名。
かわいいのにとっても紳士的なイギリスの熊、パディントンの吹き替えもやっている。
まつざか"とうり"だと思って「全然変換しないなこのポンコツPCが」となった。"とおり"なのか、この人。ごめんなPC。
俳優なので、声の仕事はそこまで得意じゃないような気もするが、アクトにとても合っている。知的な声だ。最高だ。松坂桃李本人は天然発言を結構する、作戦を綿密に立てるぞというタイプでもないのに、合っているんだなぁ。大体俳優を起用すると、オイオイ本当に大丈夫か?という空気が流れるが、そんな心配は不要だったのだ。レイトン教授の大泉洋ばりに合っている。
じわじわたぎってきたぜ……。
もうとりあえずカッコいい
だめだ、ここまで来てもまだアクトのかっこよさの10分の1も伝えられていないような、そんな気がする。力量が、圧倒的に力量が足りない。私にもっと力があれば、アクトの良さをより多くの人に伝えられるというのに……。最高なんだ、最高なんだよアクトは……ドラゴンクエストヒーローズは最高なんだよ……。
それなのに伝えきれていない、伝えきれていないんだよ!!
というかむしろ私のアクトへの熱量が足りていないんじゃないだろうか……。そうに違いない。まだ足りない、まだ足りないぞ!
アクトのことをもっと知る為にも、まだ倒せていない闇ゾーマ倒すぞ!「ひらめきのゆびわ」と「うさぎのおまもり」ありったけ持ってこい!!話はそれからだ!!
(文・やなぎアキ)
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