前回までのあらすじ
本物の王様からラーの鏡を受け取ったモガマルたち。
ふたたび悪政の王様と対峙、そしていざ退治だ!
前回
第22話 王様の正体見破ったりだぞ!
牢屋に閉じ込められてから数話ぶりに王さまに直談判だ!
もうお前が偽ものなのはわかりきっているぞ、観念しやがれ!こっちにはラーの鏡があるんでい!
普段は画面に入り込まなくて影が薄いモガマルの三人のしもべたち!久しぶりの見せ場だぞ!!
この完全な命令口調、モガマルの圧倒的地位を表していていいなぁ。ほらお前たち、さっさとラーの鏡をかざせぇー!
うわぁーーーー!モガマルの言う通りだーー!
……でもオレだって人間たちから見たら化物なんだろうなぁ。ラーの鏡にオレがうつったら人間たちはモガマルと同じようなことを言うのだろうか。なんだかちょっぴりモヤっとするスラッピなのであった。
正体がバレたとたん、変身を解くとはな!「やぁねぇ、その鏡故障してるんじゃない?」的な茶番はしないんだな。「犯人はあなたです!」って名指しされたあとすぐに「そうだよ」というくらいの潔さあるな、こいつ。
ちなみにこの「みーたーなあ?」は元ネタがありそうな気がして調べてみたが、アミダばばあというのがヒットした。スライムのオレにはよくわからなかったからスルーだ。
ボストロールの巨体に似合わしくない軽快な笑い声だ。「ぐあっはっはっは」くらいが妥当だと思うんだがな。
王様の姿の時は散々牢屋牢屋言っている温情スタイルだったくせに、正体がバレたとあっては急に処刑スタイルらしい。今まで処刑された国民も、もしかしたら王様の正体に辿り着いていたのか……?国民たちもオレたちと一緒で、とりあえず牢屋に入れられていただけだったのでは?
はっ、あの地下にいた王様、牢屋に入れられた国民に毎回ラーの鏡を渡して、正体を見破らせていた?そして正体を知った国民は、次々と処刑されていった?すべて、地下の王様が立てた、遠回しに国民を餞別させるための、策略?
こわい、こわすぎる。これはオレの心の中にしまっておこう。
オレがこの国の本当の闇に恐れおののいている間にも、モガマルはまっすぐにサマンオサを救おうとしている。水を差すわけにはいかないな。
兵士につかまったときは本気を出すわけにはいかなかったモガマルも、相手がモンスターであれば思う存分力を発揮できるみたいだ。
でもモガマル、忘れないで。世の中にはオレみたいなモンスターもいるし、そもそもモンスターと共存している世界もあるんだよ。人間じゃないから、遠慮しなくていいってわけじゃ、ないんだよ……。
まぁこいつは全力で叩きのめしていいけどな!!
よしいけ、モガマルと三人のしもべたち!!
次回予告
とうとう正体を現した王様。
モガマルたちは決死の覚悟でボストロールに挑む!
果たしてサマンオサは救われるのか!?
次回、「サマンオサも平和になるぞ!」!
モガいてばかりじゃ、冒険王にはなれないぜ!
(文・やなぎアキ)
次回
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