ドラゴンクエストで最も有名なキャラクター・モンスターといえば言わずもがな、スライムである。あのとぅるんとしたフォルムもさることながら、愛らしいあの顔が素晴らしい。
まん丸の目に、にっこり笑った口。たった三つのパーツのみで構成されるその顔。スライムだ!と瞬時にわかる顔。
この顔を、もしスライムではないモンスターに当てはめたら、どうなるのだろうか。
これが意外にもしっくりきてしまった。
もうモンスターの顔全部これでいいんじゃない?となってしまった。せっかくなので星ドラのモンスター図鑑を元に、様々なモンスターの顔をスライムにしていくぞ。
ギズモ
かわいい!これはかわいいぞ!当たり前だが、ちゃんとドラクエのモンスターっぽい!
元々のギズモはなんだか太っているような顔をしているが、顔を変えるだけでこんなに印象が変わるとは!
ちなみにスライムは単純な顔のパーツでできているからこそ、配置を間違えると別物になったりする。
それはこのギズモも同じだ。
そこはかとなく漂う、筋斗雲感。筋斗雲に顔がついたらこんな感じなのではないだろうか。可愛い筋斗雲だ。一生懸命目的地まで運んでくれるに違いない。どうせなら黄色く着色すればよかった。
わらいぶくろ
あの小憎らしい笑みを浮かべたわらいぶくろも、スライムと同じ顔になればこの通り。ちゃんとわらっているしね!
色と形がスライムにそもそも似ているので違和感なしです!合格!
メラゴースト
メラメラ燃えるメラゴーストだってこの通り!陽気だ。この系統のモンスターはなんだかみんな辛気臭い顔をしていたが、この通り陽気だ。
さまようたましいだって、この顔になればまごまごすることもないだろう。しかしこの笑顔ではじけ飛んできたら、軽くトラウマになるだろう。
フレイム
またしても陽気だ。あと、冒頭で「意外にもしっくりきた」とか言ってしまった手前申し訳ないが、手足があるとなんだか違うような気がする。
だが、ドラゴンボールのミスターポポの例もあるわけだし、違うような気というのは、気のせいな気がしてくる、そんな気持ちだ。うむ、しっくりきているな!
ばくだん岩
丸いフォルムにやはりよく合うと思ったが、なんとなく岩っぽい質感には似合っていない。やっぱりすべてしっくりくるというのは難しいのだろうか。
岩のはずなのに、岩感がない……ん?岩感がない……いわかんがない……違和感がない!
うむ、やはりしっくり来ているようだ!
ぼうれい剣士
まずそもそも顔がないではないか、というのは置いておいて。青いからか、やはりしっくりくる。剣を振り回すスライム顔、よいではないか。
かのマーベルコミックのヒーロー・ドクターストレンジの不思議なマントとぜひ仲良くしてほしい。
じんめんじゅ
ちょうろうじゅだった。間違えたようだ。しかしほとんど同じなので問題ない。
威厳のある大木に、スライムの顔。ギャップ萌えだ。この顔の方が踊り系の特技が似合う。
そういえば、特に何も考えず幹に顔をつけたが、こういう可能性もあるのではないか。
スライムの顔にすり替えようとするものが、既存のデザインに囚われていてはいけないのだ。こっちの方が、もともとは立派な大木だったのに、悪しきモンスターがあるときからとりついてしまった感が出るだろう。こわ~。
キングスライム
せっかくなので、キングスライムの顔も変えてみた。彼は本来巨体ゆえに顔もふっくらしている。しかしその顔を取り換えることで、なんだか、なんか、
違和感すっごい。
これあれだ、モンスターズなどで出てくる、マ素の影響で巨大化したもりもりスライムが調子のって王冠をかぶった姿だ。そう思えば、しっくりしてきたぞ。
顔のパーツを従来のキングスライムの位置に持ってくると、思ったよりもキングスライム感がでた。
「ワタシって~太っても顔にはでないの~」的キングスライムだ。
パーツを思いっきり下に持って行くと、デコが広いキングスライムになってしまう。
もしくは、各パーツの配置と距離感はばっちりなのに、初期位置を絶望的に間違えてしまったキングスライム福笑い。
ちなみに顔のパーツを大きくするとこんな感じだ。
2017年にユニバーサル・スタジオ・ジャパンとコラボしたときにグッズ展開された、USJスライムをなんとなく彷彿とさせるデザインだ。 前髪を帽子の中にちゃんとしまうおぼっちゃまみたい。
こんな感じで、スライムの顔に取り換えてもなんの問題もないことがわかった。わかったのだ。わかっただろう。わかってくれ。
それでも私は、従来通りのモンスターたちの方がいいと思うけどな!!わはははは。
それでは、さまようよろいの中の顔を見せながらお別れとしましょう!出血大サービスだぞ!
(文・やなぎアキ)
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