気心がしれた仲であれば、何も喋らない時間だって心地よかったりします。それは友達だったり、恋人だったり。
しかしまだそこまでの仲ではない場合、間があるとなんだか不安になりますよね。しかもそれが中途半端な間だったりすると、変に疲れてしまいます。
モンゾーラ島にて、農作物のタネを探す主人公。どうやらカボチャのタネを持っている人物がいるようです。
カボチャのタネを求めて島を探し回っていると、ある一匹のゴーストに出会います。
なんと流暢にしゃべるゴーストでしょうか!それにしてもこの口ぶり、カボチャのタネについて何か知っていることがあるんですか?教えてください、教えてください!
…………ん?ど、どうしましたか?
おお、びっくりした。なるほど、そうだったんですね。必死に守ってきたカボチャのタネを探す人間が現れて、さきほどは感極まっていたのでしょうか。
今まで守って来てくれてありがとうございます!
……?な、なんで黙るんですか?
は、はぁ。なんでしょうか、このゴーストは一旦間を置かないと喋れないのでしょうか。それでしたらまぁ仕方ないですね。そういう方なのだと覚えておきます。
それにしても、教会を邪悪なものに変えられてしまったのですか?それは私がなんとかしますよ!私はビルダーですから、元の教会に戻してあげます。
────
ほーら、あっという間に元通りになりましたよ!
む、なにやら魔物の気配です!
教団の魔物ですね!ものづくりをすぐに嗅ぎつけるとはさすがです。
うるさいうるさい!こんな魔物はさっさとぶったおしてしまいますから、ちょっくら待っていてください!
────
簡単にやられましたね、あいつら!もう大丈夫ですよ、ゴーストさん!
いえいえ、礼には及びませんよ。当然のことをしたまでですから!
ああ、そうか、この人一旦変な間を置かないと喋れないんだっけか。カボチャのタネ早く譲ってほしいんですけどねぇ。
長いですね……。早く話を進めていただきたいんですけど。
なんですか?何か思うところがあるんですか?それともそちらの方向になにかあるんですか?あ、そっちにタネが?
いや、違うんかい。
いややっぱりそっちに何かあるんかい。
……(疲れてきた)(早く何か言ってほしい)(おなか減った)。
ばぁ!!(ゴーストは驚かせてきた!)
…………は?
……え、なんなんですか、今の。
(ゴーストは動揺している!)
いやなんで急に驚かせに来たんですか?ゴーストの本能?
いやなんだよこいつ、拗ねんなよ。
もしかして驚いた方がよかったですか?すいませんが、こちとら話が全然進まなくて気が立っていたんで、驚く余裕がなかったんですよ。
いやもうその変な間がないと喋れないのとかいいから、早くタネを出してくださいよ。
ばぁ!!!(ゴーストは再び驚かせてきた!)
……。
いや一回目驚かなかったんだから二回目驚くわけないでしょ。いいから早くタネをですね。
(ゴーストは動揺している!)
なんなの?タネはくれるの?くれないの?このまま私はタネのことを話してもらうまで我慢しなきゃいけないの?
…………。
フワァ……
おい、タネ渡せ!!!
戒め:ゴーストのプライドを傷つけてはいけない
(文・やなぎアキ)
【編集部注】この記事では、ゴーストの台詞画像を入れ替えて遊んでいるだけです。本来はスムーズな会話が楽しめますのでご安心ください。
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